ソマリ人ADHD説 ~謎の独立国家ソマリランド(高野秀行・本の雑誌社)読書記録~
こんにちは。ADHDのred_dash です。
私は引っ越しをすることが決まり、荷物を減らすために積んでいた本を読んでいます。皆様はいかがお過ごしでしょうか。
謎の独立国家ソマリランド(高野秀行・本の雑誌社)を読みました。
非常に面白かったです。中でも目を引いたのは、度々記載されるソマリ人の気質です。
ソマリ人を二十分おとなしく座らせておくのは、犬を二十分おとなしく座らせておくのと同じくらい難しい ――。
(中略)なにしろ、ソマリ人はせっかちだ。
(中略)あくびをしあり、きょろきょろしたりして、みるみるうち集中力を失う。(P. 207)
常に自分が直面していることだけに関心を持つ典型的なソマリ人
(P. 411 いずれも謎の独立国家ソマリランド(高野秀行・本の雑誌社)より引用)
これらの気質はそのままADHDの多動性・衝動性に当てはまるのではないでしょうか。
さらに、ソマリ人が毎日のように食べるカートという葉は、ADHD治療薬であるコンサータと同じような効果(ドーパミン神経系の刺激)を持ちます。
つまり、カートを食すことでADHD気質を治療していたのです。ソマリ人はみんなADHDだったのです!
冗談です。ソマリ人がみんなADHDではないでしょう。むしろ、ソマリア周辺では文化的にADHD的な振る舞いが広がっているのではないでしょうか。
私が言いたいことは「ADHDだからおとなしく」「ADHDは社会に溶け込むのは苦手」なんてことはない、ということです。
良しとされる行動は国によって異なります。文化によって異なります。いわゆる「精神障害」は、個人の得手不得手に基づいて、人と人の間に生まれるに過ぎません。
胸を張っていきましょう。
※本記事は、red_dash が2020年1月21日現在までに収集した情報に基づき作成されていますが、情報の正確さを保証するものではありません。
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