投資歴20年の会社員が投資の世界の入り口に立っている人たちに厳選した3冊を、書店で探してみました
昨日公開した記事です。
この記事の中でこんなことを書きました。
どの本を手に取るか、出会うか、は、投資をこれから始めようという人にとっては、その後を大きく左右する分かれ道です。
そこで思いました。書店で僕が挙げた3冊と出会うことは可能なのだろうか、と。
たとえば僕のこの記事を読んでくださった人が「どんな本だろうか、中身をちょっと覗いてみたい」と思って本屋さんを訪れたとします。その時、お店の棚に並んでいるのか、と。
ということで、神保町、大手町、丸の内の本屋さんにお邪魔してみました。
お邪魔した本屋さんです。
東京堂さん(神保町)、三省堂さん(神保町)
紀伊國屋さん(大手町)
丸善さん(丸の内)
3冊の各店舗の検索端末での結果です。
藤野英人 『投資家が「お金」よりも大切にしていること』
左端の紀伊國屋さんは「在庫 ×」となっていますのでお店で確認することはできませんでした。東京堂さんも「在庫なし」でした。
三省堂さん、丸善さんは在庫がありました。「新書」コーナーに並んでいて「株式投資・資産運用」ではありません。
「この本、どんな感じの本だろうか」と、既にこの本の存在を知っている人は出会うことが可能だと思います。しかし、「株式投資・資産運用」をちょっと考えてみたいな、という人がこの本と出会う確率は極めて低い、ほぼゼロではないでしょうか。
田内学 『お金のむこうに人がいる』
三省堂さんは出力結果がありますが
東京堂さんも在庫無しでした。
紀伊國屋さんは(経済)コーナーに1冊並べられていました。「株式投資・資産運用」コーナーではありません。
丸善さんは(金融読物)にありました。平積みされていました。これは本屋さんで偶然に出会う確率は少し期待できそうですが、「株式投資・資産運用」の本との出会いを求めている人にはちょっと無理があるでしょうね。
影山知明 『ゆっくり、いそげ』
出力結果が4枚ありますが、三省堂さんは
でした。
3冊のうちこの本は東京堂さんにもありました。棚は「小売業 接客・サービス」でした。
紀伊國屋さんは「業界」コーナーにありました。
丸善さんは2つの棚に1冊ずつ並んでいました。「外食」と「日本経済読物」。
「株式投資・資産運用」のコーナーにはやはり並んでいませんでした。そりゃそうですわな。
ただ、丸善さんの「日本経済読物」にこの本を並べているセンスは素敵だと思いました。
今回の調査結果をまとめるとこうなります。
3冊全て、ちょこっと覗くことができるのは丸善さんのみです。
「株式投資・資産運用」のコーナーは、どこの本屋さんも同じようなラインナップ、また、新しく出版された本が中心でした。これは仕方のないことなのかもしれないですが、もっとエッジの効いた本選びをしてもいいんじゃいか、ってあらためて思いました。
透明書店さんって、そんな本選びをされるのでは、とか妄想しています。
#さんとしょ にこの3冊を並べています
尼崎市の #さんとしょ さん。こちらで僕は1箱本棚オーナーになっているのですが、この3冊はちゃんと並べています。
ゆっくり、いそげ は借りてくださっている人がいるみたいで「出張中」のようですがね。こんなに嬉しいことはありません。
1月に僕が並べた状態よりも本が整然と並べられているのも嬉しいです。
「ゆっくり、いそげ」209頁からです。
「傑作」を育てるコール&レスポンスがうまれる、積み重なっていく、そんな「場」があったらいいですね。本屋さんではなく、さんとしょさんのような #みんとしょ の方により大きな可能性があるのかもしれません。