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サーモンのクリームスパゲティにクミンを振って 樽発酵の甲州ワインの重なり

前日はサーモンの刺身にロゼ・スパークリングワインと白ワインの投稿。

今回はサーモンを具材にしたスパゲティに白ワイン。具材にワンポイントの白菜はホワイトソース、塩気の効いた鮭との相性が良い。絡めたパスタの歯ごたえにシャキシャキとしたアクセントを差し込み、食感も楽しくなる。白菜は食感を残すため加熱しすぎないのがポイント。

合わせたのは日本ワイン2種、いずれも甲州品種のもの。京都の丹波ワインのスパークリングワイン、山梨の甲州を樽発酵したワイン。ホワイトソースをさっぱりとさせるスパークリングワインの泡の刺激も楽しかったが、特に樽発酵した甲州ワインと優れた相性。料理にクミンを振ってスパイスのアクセントを追加すると、樽発酵による奥行きのフレーバーとの合わさる面が増え、さらに相性アップ。

一振りで料理にアクセントを加えてくれる愛用のクミン

さて、サーモンのクリームスパゲティとそれぞれのワインの相性について。


シャトー・ルミエール, 光, 甲州 山梨, 2020, 3,658円

1885年創業。山梨県笛吹市一宮町南野呂。自社農園で栽培した甲州種を樽発酵した後、20ヵ月の樽熟成で仕上げた。
力強く濃い色調。香りには枇杷、大ぶりの和梨、カボスに微かに柚子、果皮のフェノールの複雑な香り、カモミールティーのほんのりスパイス香。
味わいにはジューシーで滋味溢れる染み込む果実味。ほろ苦さはゆるゆる続き、甲州品種とは思えないほどの非常に長くまったりとした余韻。甲州の魅力を引き出し尽くした名品。

サーモンクリームスパゲティにワインを合わせる。クミンを振ってスパイス香を追加。ワインの複雑なフレーバーがクミンのスパイスと、鮭の樹皮のようなニュアンスに絶妙に調和。ホワイトソースのクリーミーな風味には樽発酵によるバニラ香が重なる。。相性: ★★★★☆


丹波ワイン, てぐみワイン, 京都, 11%, 2,200円

京都の食文化の一端を担うワイン造りをミッションに掲げ、丹波で京都の食文化に根ざしたワインを造る。1979年創業。大手電機メーカーの協力企業のクロイ電機が新しい事業として参入(協力企業と競合しない事業を選定)。
このワインは、”打倒!とりあえずビール”がコンセプト。最初の乾杯から楽しめるワインを目指す。山梨県産甲州を酸化防止剤無添加で醸す。
外観は白濁した肌色。キャップを回すと泡が勢いよく飛び出す。泡の元気はビール超え。
香りには白桃のシロップ漬け、白ブドウのエキス、ジンジャー。酵母の香り強く、ビスケットのニュアンス。微かに小豆も。
味わいはジューシーな果実味に穏やかな酸味、柔らかいチャーミングな甘味が広がる。余韻のほろ苦さが心地よくワインを締める。

サーモンクリームスパゲティに。料理とワインがケンカはしないが、ホワイトソース、鮭の風味が、泡でリフレッシュされる。というよりワインの力強い果実味、風味に吹き飛ばされ、料理の繊細な味わいはふっと消えてしまってしまう。このワインの個性的な強い風味には醤油、味噌などの発酵食品との相性が良さそう。サーモンを使うなら醤油を使った和風だしパスタあたりか。相性:★★★☆☆

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