CoCo壱番屋さばカレー缶詰 カジュアルなカヴァ
1978年、名古屋市郊外に1号店をオープンしたのがCoCo壱番屋の始まり。いまや国内に1,200店舗以上、海外に200店舗以上を構える。そして創業から約40年の2020年、満を辞してカレーの本家インドに1号店を出店している。
そのCoCo壱番屋監修のさばカレー缶詰を買ってみた。監修はCoCo壱番屋、そしてメーカーは宝幸(ほうこう)。宝幸は1946年に豊洋水産としてカツオ・マグロ漁業に参画し、その後に宝幸水産に名称変更し広く水産事業を展開している。現在は日本ハム100%出資、従業員約1,000名の会社だ。
缶詰を開けると、フルーツの甘味をほんのり感じるカレー。鯖がゴロリと入っているが、カレーの具材の野菜はルーに溶け込んでいて、鯖に味覚を集中させるタイプだ。仕事あがりが遅くなり、食べたらすぐ寝るような時間だったが、これを見るとご飯に乗っけないという選択はない。
ワインはセラーに残っているスペインのカヴァの続きを遣る。開栓して数日、そろそろ泡が弱くなってきたが、微かに酸化が進み、風味がより複雑に、奥行きを増した感がある。
エレタット・エル・パドルエル, ブリュット・ナチュレ, メトッド・トラディショナル D.Oカヴァ, 1,580円
Heretat El Padruell Brut Nature CAVA D.O CAVA Traditional Method (J.Garcia Carrion)
品種はマカベオを中心に、チャレッロ、パレリャーダをブレンド。12ヶ月以上の熟成。
香りにはグレープフルーツの酸を感じる快活な柑橘香、ライムの青みを感じる柑橘も、青いトマト、ホシワラ。白コショウ、フェンネルのスパイスとハーブ香が心地よく鼻腔をくすぐる。
みずみずしく果実味はやや穏やか、ビターなトーンがかなり強めに、酸味は中庸、余韻にもしっかりビターさと塩味が残る。
ワインをさばカレーにあわせる。
鯖の魚肉もしっかりとカレーソースを吸っているが、カレーのスパイスは適度にコントロールされていて、鯖の旨味がスパイスによって心地よく引き立てられる。カヴァの明るい果実味とスパイシーなヒントに、香辛料で引き立てられた鯖の旨味がよく寄り添う。
相性: ★★★☆☆
続いてサバカレーにレモンマヨネーズを少し垂らしてみた。
マヨのクリーミー、レモンの酸味によりさらにサバ、カレー、ワインの繋がりが良くなり、風味がよりリッチに。がぜん相性がアップした。
相性: ★★★★☆