秘境奥日光でお寿司を堪能 ペリエ・ジュエのリッチとフレッシュの絶妙バランス
年末に家族で日光に一泊。夕食は華厳滝に近い奥日光のお寿司屋さんで。鮨くろさき。電話でワインの持ち込みについて聞いたところ、1,500円/本でオッケーとのこと。ホテルで飲もうとしていたシャンパン、ペリエ・ジュエを持って寿司屋に参上。
上寿司御膳を注文。アジ、カンパチ、サーモン、ホタテ、エビ、マグロ、中トロ、いくら、鉄火巻き。サラダ、茶碗蒸し、味噌汁付。3,520円。さらに限定品の白子の天ぷらを。
海から遠い日光でどんなお寿司があるのかとワクワク、ドキドキだったが、ネタは落ち着いていて、旨み、深みを携えた素晴らしい御膳。海から近い寿司屋とはまた違う魅力をしっかりと発信していた。さて、シャンパンにお寿司を合わせていく。
ペリエ・ジュエ, グラン・ブリュット, 約10,000円
Perrier Jouet, Grand Brut
ピノ・ノワール40%、ピノ・ムニエ40%、シャルドネ20%。
はっきりとしたやや強い色調、きめ細やかなあわが絶え間なく。
香りには焼きリンゴがはっきりと、バニラ、ブリオッシュ、ヘーゼルナッツなどの奥行きのあるフレーバー。緻密でいてフレッシュ、軽快。
味わいにはみずみずしさありつつ、ほのかにまったりとして果実味リッチ。酸味はくっきり。リッチでいてフレッシュさを保つ絶妙なバランス。
(92/100)(12月28日)
さて、お寿司に合わせていく。先ずはアジに。身は大ぶり。噛みごたえもしっかりしていて弾力が強い。ワインが入ると余韻にほんのり青魚特有のワイルドな香りが立ち上がるがアジらしさを立ててくれると捉えられる範囲。相性: ★★★☆☆
カンパチに。クセがそれなりに強そうなネタなのに驚くほどクセのない風味。それでいて厚い身から魚の風味はじんわりと広がる。ワインのふくよかで包み込むような果実味と奥行きに、カンパチがどこにいったかと思うほどにスーッと一体化。相性: ★★★★☆
サーモンに。厚みの身に脂が乗っていてまったり。風味は落ち着いているがカンパチと同様、クセは出ておらず素晴らしい仕事が伺える。ワインの酸味、ふくよかさが脂を包み引き締め様々な世界を見せてくれる。
ホタテに。ミルキーなコクに微かに磯の香りが広がる。これまあ大ぶりで食べごたえたっぷり。そこにワインの酸味と、なんといってもミネラルが吸着しハイレベルなシンクロ。相性: ★★★★☆
エビに。甲殻類特有のグリップのある風味。ほんのりとお酢か、味が引き立てられている。旨みと甘みがたっぷりと広がったところにワインをひと口。ふくよかなワインの味わいはエビの強い風味をもしっかりと受け止めつつ、力のある風味でバランシング。エビ、ホタテとのシンクロご素晴らしい。相性: ★★★★☆
まぐろに。咀嚼とともに広がる力強い赤身の風味。厚みのある果実味が寄り添うが相性は期待通りのレベル。相性: ★★★☆☆
中トロに。とろける脂をワインのリッチな果実味が受け止め、そして爽やかな酸味でリフレッシュ。赤身のネタもカバーする懐の広さ。相性: ★★★☆☆
いくらに。魚卵特有のコク、海の恵み、磯の香りをも包み込むワインの包容力。生臭みも立ち上がらず心地よく寄り添う。相性: ★★★☆☆
白子の天ぷらに。箸を入れるとトロトロの白子が覗く。口に入れると、サクッとした衣の奥からクリーミーな白子が広がる。添えられた塩をサッと振ると、白子の味わいが引き立つ。さらに塩のミネラル感がワインへの繋がりを強くし、素晴らしいシンクロ。相性: ★★★☆☆
鮨 くろさき
0288-55-0538
栃木県日光市中宮祠2480
https://tabelog.com/tochigi/A0903/A090301/9017853/
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