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マサラエビのバーベキューグリル 潮の香りとミネラルたっぷりのシチリアの島ワイン

1月の寒空の下でのバーベキュー。
10ヶ所ほどの焼き台があるがその日の客は我々のみだった。
寒さに震えながら火おこしを急ぐ。

トーチバーナーというガスボンベの先に付けて一気に炙れるキットを活用して前回、順調に火おこしが出来た。
今回も活用したが途中、炎がガスボンベに向けて逆流するような動きを見せたので急いでガスを切って人のいない方へ放った。
もらいものだったが、後でネットを見るとメーカー名のないものなどで危うい目に会った人が少なからずいるようだ。。。
思い出すとぞわりとする、、、しばらくバーナーはトラウマだ。

さて、この日のシーフードは真ほっけとバナメイえび。

一般的に流通しているほっけには北海道産の真ほっけと外国産の縞ほっけだ。
流通量の少ない真ほっけは皮がまだら模様で上品な脂、縞ほっけは縞模様でジューシーな脂が特徴とされる。
最近、バナメイえびをスーパーでよく見かける気がするが、同様に流通量の多いブラックタイガーに比べると小ぶりで口当たりはソフト(プリプリ感は穏やか)で甘みを感じる。

コスパが良くお財布が助かるが、養殖方法の違いが価格に反映されている。
ブラックタイガーは成体になるまでに約半年かかるのに対してバナメイえびは3~4ヶ月。
加えて水底を這うように生息するブラックタイガーに対し、バナメイえびは水中を泳ぐ習性があり、面と空間で養殖に活用できるスペースが段違い。
1㎡あたりに養殖できるブラックタイガーが20〜30尾とすると、バナメイえびは約200尾となるそうだ。今回購入したものは14尾で500円少々。カレー粉を振ってマサラエビのグリルに。

先日のバーベキューではマサラエビとギリシャワインの相性が素晴らしかった。

バーベキュー場に持ち込んだのはイタリア シチリア島のカリカンテ品種で造られるワイン。
カリカンテはかつてシチリア全土で栽培されていたが、現在はエトナ山周辺での生産に限定され、このエリアの白ワインの95%を占める。
イタリア語で「荷車やロバに荷物を積む」という意味のカリカーレに由来し、その生産性の高さを形容している。
真ほっけとマサラエビのバーベキューグリルに合わせたが、ワインの豊かなミネラルがエビの旨味とカレー粉のスパイスに絶妙な相性をみせた。

ホイルにはじゃがいも。仕上げにバターを溶かして
真ほっけ
マサラ風味のバナメイエビ

ワインと料理との相性について。

クズマーノ, アルタモーラ, エトナ ビアンコ, カリカンテ イタリア, 2020, 2,464円
Cusumano, Alta Mora, Etna Bianco DOC, Sicilia, Italy

2000年創業の比較的新しいワイナリーで、その品質とコストパフォーマンスの高さで人気。創業以前はバルクワインを生産していたが元詰めに参入。いきなり創業年のヴィンテージのフラグシップワイン(ノア)でトレビッキエーリ(著名ワイン評論誌ガンベロ・ロッソで満点の三つ星グラス)を獲得し注目される。このワインはヨーロッパ最大の活火山であるエトナ山の北斜面の畑で栽培されたブドウから造られる。
香りには潮のニュアンスをたっぷり。グレープフルーツ、ライム、スウィーティーの果実香。青い果皮の柑橘香がピンポイント海藻、ヨードが支配的、微かにスモーキー。セルフィーユの軽快なハーブ、アカシアの黄色いフラワリーな香りも。
風味にはみずみずしくフレッシュでハリのある活力のある果実味、シャープな酸味、中盤から余韻にかけてほろ苦さがゆるゆると残る。ミネラルのニュアンスに富む魅力的なワイン。
真ほっけのグリルにワインを合わせる。真ほっけの上品な脂にワインのミネラルやヨードのニュアンスがよく馴染む。ただ、ワインの活力のある柑橘の風味が穏やかな脂を圧迫してしまうか。このワインは脂の強い縞ほっけの方に合わせた方が相性が良さそうだ。相性: ★★★☆☆
マサラエビのグリルに。ワインの海藻を想起させるような強いミネラルやヨードのニュアンスはエビの旨味をしっかりと立ち上げる。またワインのハリのある果実味やハーブなどのニュアンスがカレー粉のスパイス香に非常に相性が良い。ハーブやスパイスを使った料理に合わせたいワイン。相性: ★★★★☆

シーフードに続き肉を焼いたあとのおやつはリンゴ。

リンゴを入るに包んで炭火に投入
バターをたっぷり溶かして
次のリンゴを切ってはんごうに
リンゴが炊き上がり
甘くとろけるリンゴに

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