見出し画像

鯛の刺身を熱々の昆布茶でさっと洗い、お気に入りのシャンパンと

春先、気分が明るくなってくるとシャンパン、スパークリング・ワインが飲みたくなる。
連休ながら出歩かなかったこともあり、近所のスーパーで魚などの食材を調達し、ワインにじっくり合わせてみた。
この週末に飲もうと決めていたのがシャンパン、シャルル・エドシック。シャンパンは毎週あけるわけにはいかない、年に数度の気分が良い時だけに開けるからこそ美味しさもひとしおだ。
そしてこのシャルル・エドシックは私のお気に入りのシャンパンの一つだ。

1851年に設立された、シャンパーニュ地域で4番目に長い歴史があるメゾンだ。
2022年3月に発表された「世界で最も称賛されるシャンパーニュ・ブランド2022」(英国のアルコール飲料専門誌「ドリンクス・インターナショナル」選)にもトップ5に選出されている。

「世界で最も称賛されるシャンパーニュ・ブランド2022」(括弧内は2021年の順位)
1 Louis Roederer(1)
2 Krug(3)
3 Bollinger(4)
4 Pol Roger(2)
5 Charles Heidsieck(5)

①サーモンのオリーブオイル浸しに大葉を添えてハーブソルトで、②鯛の刺身を熱々の昆布茶でさっと洗い、もう一つスーパーの惣菜の③イカリングに。

先ずはワインを堪能。

シャルル・エドシック ブリュット・レゼルヴ
Charles Heidsieck, Brut Reserve, Champagne, France, 6,050円
ややはっきりした色調、細やかな泡が真珠の数珠繋ぎのように滑らかに繋がる。
焼きリンゴ、リンゴのコンポートなどよく熟した果実味とリザーブワインの多さを感じさせるリッチな香り、リコリス、ブリオッシュがバランスよく織り込まれワインの香りを下支え、香りのボリュームは中からやや大。
リッチな果実味のアタック、やんわりとヨード系のビターなタッチを微かに、風味は厚みありリッチながら、高貴なバランス、シャルドネの酸味が非常にすがすがしい。

①サーモンのオリーブオイル浸しに大葉を添えてハーブソルトで。
サーモンの脂身がオリーブオイルで更に奥行きを増したところにワインの酸味が清々しく入り込み好相性だがやや食事の押しが強いか、シャンパンならば黒ブドウの力強さ (ブラン・ド・ノワール) に合わせたい。筋肉質なボランジェなどと。

②鯛の刺身を熱々の昆布茶でさっと洗い。
昆布のグルタミン酸、鯛のイノシン酸に、シャンパンのリッチな果実味とグルタミン酸が重なり合い重層的にエコーする素晴らしいペアリング。スーパーで鯛の刺身を買えば、昆布だしや昆布茶で簡単に作れるので、ぜひ、リッチな風味のシャンパンと合わせてみて欲しい。悦びを共有したいペアリング。

③イカリング
イカリングの衣の香ばしさと揚がって凝縮した風味には、ややワインが押されてしまったように感じたが及第点。

ワインのリッチな風味は、生の魚介に合わせるより、オイルや香草、出汁などで少しドレスアップして合わせるとほどよくバランスした。

いいなと思ったら応援しよう!