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カツオと秋ナスのマリネにピノ・ノワールの完璧なマリアージュ 神楽坂ル・セリエ

神楽坂のフレンチ・ビストロ、ル・セリエを訪問。同僚と私を入れて5名で。
ビールを飲みつつメニューを眺める。ビールはヒューガルデンを。大ぶりのグラスで香りがよく広がる。

チーズを織り込んだアツアツでサクサクのパン

・前菜の盛り合わせ
・今月の生牡蠣(宮城県産)
・イサキのカルパッチョ
・カツオと秋なすのマリネ
などを注文。

前菜、牡蠣に合わせて、ワインは軽快なミュスカデでスタート。

Luneau-Papin - Muscadet Sèvre & Maine La Grange ルノー=パパン ミュスカデ・セーヴル・エ・メーヌ ラ・グランジュ 2020

爽やかで軽快な柑橘香、シュール・リー製法による深み、そしてなんといってもミネラル感豊か。樹齢50年の古木のブドウが生み出す複雑な味わいは、飲んだ後の満足感が圧倒的。前菜にパーフェクトなワイン。
宮城県産の大ぶりな牡蠣はレモンをサッと絞って。プリプリな食感からミルキーな海の恵みが広がる。そして力強い磯の香りが余韻に。そこに間髪を入れずにミュスカデをひと口。ワインの硬質なミネラルが絶妙に調和。相性: ★★★★☆
イサキのカルパッチョに。イサキの上質でとろける脂。ルッコラと爽やかなソースで余韻は爽快。ミュスカデをひと口。ソースとルッコラとの繋がりが素晴らしい。イサキともよく合うが期待通り。相性: ★★★☆☆

続いてカツオと秋なすのマリネに。このひと皿にあわせるべく、コート・シャロネーズの赤ワインを注文。

大きくカットされたカツオに、グリルされた秋ナスを包んで口に運ぶ。なすの焼き目からか、スモーキーなフレーバーがほんのりと広がる。大樽発酵か、ゆったりとワインに馴染んだ樽香、好意的な範囲でわずかに酸化的なニュアンスに絶妙に調和。ワインの果実味と柔らかいタンニンが、カツオの赤身のフレーバーに驚くほどシンクロ。前菜の盛り合わせのカツオのたたきとも素晴らしい相性だった。相性: ★★★★★

あとはハムなどをつまみつつ赤ワインを2本。
サンテミリオンのChateau Loa Bastidette 2019はメルローは100%。丸みを帯びた果実味で、強すぎずほどよいタンニンが心地よい。
続いて赤ワインをブラインドで出してもらった。産地のラングドックは正解したが、ブドウ品種をピノ・ノワールと答えてハズレ。正解はマルベック。シルキーで飲みごこちよく、ピノと勘違いしてしまう。

この日は5人でビールを飲んでからワイン4本。そこそこに酔っ払い、カラオケで少々歌って帰路に。電車でウトウトしてしまい、目が覚めたらだいぶ乗り過ごし浦安。しかもちょうど終電終了…。しかたなくタクシーで自宅へ。飲み会一回分ほどのよけいな出費がかかってしまった…


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