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燕三条イタリアンBitマグロほほ肉のステーキ 新潟フェルミエの赤ワインが誘うクライマックス
燕三条イタリアン Bit 銀座店を訪問。ギンザシックスから徒歩一分ほど。
広く知られているように、新潟県燕三条地域では古くから金属を加工する鍛冶産業が盛ん。
この燕三条をコンセプトとしたお店で、カトラリーは燕三条のものが揃う。
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料理は地元の食材を積極的に使用、日本酒、ワインも地酒。飯、酒、食器と新潟揃い。
もし私が新潟県民で、上京後の軽いホームシックだったりすると、新潟が五感を刺激するこのお店で涙腺が緩んでしまいそう。
だがそうであっても、このお店のフレンドリーで明るいサービスにしおらしい気分は似合わない。前向きな気持ちにさせてくれるはずだ。
さて、料理は以下を注文。
・いちごと生ハム~マスカルポーネチーズのソース~(1,540円)
・ブリとセリのタルタル(2,200円)
・本マグロ!ほほ肉のステーキ(2,970円)
・下田豚の低温調理(2,420円)
・Bitのボロネーゼ(1,980円)
ワインはこのお店限定のプライベートラベルのワインを注文。
新潟ワインコーストのワイナリーのひとつ、『フェルミエ』と一緒につくったもので、シャルドネ、メルローの2種類をグラスで。
新潟ワインコーストの先駆けといえばカーブドッチ。
先日、カーブドッチのワインをそろえているミッドタウン日比谷のバーマンで、スパイスの効いた白子のムニエルに、ほのかな潮風香るセミヨンが好相性だった。
さて、お料理が運ばれてくる。
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生ハムの脂とクリーミーなチーズにイチゴの酸味の重なりが最高
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ゴージャスな肉の塊は繊細な火入れで最高の状態に
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さて、シーフードとワインの相性について。
燕三条Bitシャルドネ2021, グラス1,320円
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ほんのり濁りあり、ブドウの風味をしっかりと伝えるために濾過は控えめのようだ。
香りにはリンゴやリンゴ蜜、パンのイースト香を明瞭に、樽由来の明瞭なバニラ香や微かなシナモンのようなスパイス香はワインに馴染んだ印象。
味わいには滋味豊かな果実味がじんわりと広がる。自然派の造りでブドウの旨味、魅力が余すことなく伝わってくる。涼やかな酸味の後、ゆるゆると持続する余韻の奥にカラメリゼしたようなひとひらの甘み。
ブリとセリのタルタルにワインを合わせる。
ブリの脂はセリで爽やかに整えられつつ、ソースの魚介の出汁でセリ、薬味のネギ、半熟卵と一体化。出汁の旨味にワインの滋味が繋がり、酸味が加わることでブリの旨味がさらに引き立つ。相性: ★★★★☆
燕三条Bitメルロー2021, グラス1,320円
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香りには青果の熟したプラムに加え、ドライローズやラベンダー、微かにピーマン系のヴェジェタル香、ブラックペッパーのスパイス香。スパイスやアロマを複雑に、豊かに備えた香木のようなニュアンスも。
味わいはまっすぐで活力のある果実味、ハリのある酸味。やや若いものの風味はしっかりと統合されていて飲み心地よい。
本マグロ!ほほ肉のステーキにワインを合わせる。
ほろほろになったまぐろのほほ肉からはジューシーな脂が広がる。そのリッチな脂に甘くなるまで炒められたオニオンが合わさり、口内は甘みと脂で無条件に幸福に。
そこに、ワインの涼やかな果実味とスパイシーなヒントが加わり、マグロの旨味がさらなる高みへと誘われる。相性:★★★★☆