トマトもずくのシラス和え コルシカ島のスタイリッシュなヴェルメンティーノ
ミニトマトにパックのもずくを漬け酢ごと投入。仕上げにシラスをトッピング。薬味は生姜チューブ。もずくとシラスの磯の香りに、トマトの果実味と酸味がどう調和するか。
合わせたのはコルシカ島の白ワイン。ヴェルメンティーノ品種で造られる。造りの手のスタイルか、サルディーニャ島のヴェルメンティーノと比べると潮香のグリップが穏やかで垢抜けている。
ドメーヌ・レヌッチ, コルス, カルヴィ, キュヴェ・ヴィニョラ, ブラン, 2020, ヴェルメンティーノ, フランス, 3,069円
Domaine Renucci, Corse Calvi Cuvee, VIGNOLA Blanc
色合いは微かにグリーンがかった、中庸からはっきりとした色調。
香りには青リンゴ、白桃、花梨、オレンジピールが洗練されたバランスの良さ。開栓から1週間ほどすると花梨、マルメロなどが強くなる。黄色い花、ほのかにセルフィーユのハーバルなタッチ。潮やミネラルのニュアンスはほのかに、バランスが非常に良く洗練されたスタイル。
味わいにはみずみずしい伸びやかな果実味、凝縮感が程よい、塩味、舌が渇くようにミネラル豊か、酸味は中庸ながらピンポイントでワインにキュッと輪郭、余韻にほろ苦さがあがってくる。ややシンプルだがバランスよく丸みがあり、スタイリッシュ。
(89.5/100)(2月4日)
トマトもずくのシラス和えにワインを合わせる。トマトの陽気な果実味と酸味が、もずくの磯の香りにぶつかると思わぬフレーバーを発する。これは微妙。そのカオスの中にスタイリッシュなヴェルメンティーノを仕向けても状況の改善はなかった。トマトに少し熱を通して酸味を緩めると多少、食べ合わせは良くなるか。ただ、そうすると熱で果実味を強く感じるようになるのでそれがまたもずくとぶつかるか。トマトを浅漬けのようにして酢に馴染ませておくのが良いかな。相性: ★★☆☆☆
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