フジノレミ

英日の映像翻訳者(主に字幕)。スウェーデン語も少しだけ。翻訳の話をしたり、映画や北欧について書きます。言語学、タイポグラフィやパッケージデザイン、食器や建築などもすきです。プロフィール画像は徳谷トマト。

フジノレミ

英日の映像翻訳者(主に字幕)。スウェーデン語も少しだけ。翻訳の話をしたり、映画や北欧について書きます。言語学、タイポグラフィやパッケージデザイン、食器や建築などもすきです。プロフィール画像は徳谷トマト。

最近の記事

3月の午前6時

先日、会期も終わりに近づいた「インゲヤード・ローマン展」を見るため、国立近代美術館工芸館を訪れた。 タイトルは、展示の中にあった作品名だ。 ワシントンDCのハウスオブスウェーデン(スウェーデン大使館)にある、溶けはじめた氷の表面を想起させるようなガラスのアート作品で、今朝乗った電車の結露した窓にも似ていた。12月の午前9時。 インゲヤード展は自然光の入る展示室の中、ガラスやセラミックの器が囲いのない平らなテーブルに並ぶ、すばらしく贅沢な空間だった。 ところどころにインゲ

    • フィンランド映画祭 2018

      先日行われたフィンランド映画祭にて、「アントレプレナー」と「ターニングポイント」の2作品を鑑賞しました。 アントレプレナー Yrittäjä/Entrepreneur (77分/2018年) 監督:ヴィルピ・スータリ 代替肉でベンチャー企業を立ち上げた2人の女性と、移動遊園地を営む傍らで肉のトラック販売を行う家族を交互に映し出すドキュメンタリー。 上映後にはヴィルピ・スータリ監督によるティーチ・インがあって、その時の最初の質問者と同じく、私もドキュメンタリーだと認識してい

      • 日本語を書く

        翻訳の仕事をしていくうえで大切な日本語の力。 それを伸ばすためには、日頃から意識的に読んだり書いたりする必要がある。 シンポジウムやセミナーなどで「ブログなどで文章を書く練習をすべし」という話を聞く度に、書かないとなあ…と思っていたものの、最初の一歩を踏み出せずにいた。 せっかく紅茶のおかげでnoteを始められたので、書くことを継続していきたい。500字とか1000字とか字数を決めて書いてみるとよいと言ってたけど、とにかくしばらく続けることが大切だ。最初の投稿から

        • 初めての海外と紅茶の思い出

          有賀薫さんの「さつまいもとミルクティー」を読んで、私も紅茶の思い出を書きたくなった。初めての記事には勢いが必要だ。紅茶なら書けると思ってnoteに登録した。そして書いた。 ========== 初めて海外に行ったのは18歳のときだった。短期留学プログラムに参加して、ニュージーランドでホームステイをしながら6週間過ごした。 英語だらけの生活は毎日とても楽しかった。バスの運転手さんに”Thanks, driver.”などとお礼を言うことも、銀行でトラベラーズチェックを換金す