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「ハーバードの人生を変える授業」感想

この本はお気に入りの本。

目次を開くと52のテーマが並んでいる。
「感謝する」「習慣化する」「運動をする」……という王道のあるあるテーマから「自分に優しくする」「内なる声を聞く」「心をひらく」といった自己に向かうもの、「人を伸ばす」「親密な関係をつくる」「お金を理解する」と対人関係やお金まで幅広い。

私はこの中の「内なる声を聞く」がお気に入りで、たびたび本棚から引っ張り出してきてそこを読む。

この「内なる声」というのは、周りの人の意見などに惑わされることのない自分自身の価値観をさす。

気づけば周囲の誰かからの評価を気にして過ごすのはよくある話だと思う。
いい人に見られたくて親切に振舞ったり、能力があると思われたくて仕事を頑張ったり。誰にだって身に覚えがあることじゃないだろうか。

どんな仕事をするのか何を目指すのか、そういったことにも他人の評価が入り込んでくることがある。

それが良い方向に働くこともあるし、そうはならないこともある。
特に自分が本当に望んでいることは何なのか考えたいときには、周りの声はノイズになりえる。

そこで「内なる声を聞く」では一つの提案をしている。
ちょっと非現実的でユーモラスなのだけど、それはこんなものだ。

「誰にも知られることはない」という魔法にかかる
「誰にも知られることはない」という魔法の呪文にかかったと思ってください。これからの人生で、そして死んでからも、誰もあなたがこの世界でしているすばらしい行いを知ることはありません。

ハーバードの人生を変える授業 34 内なる声を聞く

魔法の呪文、なんて言うととたんにばかばかしく聞こえるけれど、要は自分のしている素晴らしいことを誰にも知られなかったとして、それでもやりたいものは何なのかという問いだ。

誰に認められることも褒められることもなくても、それでもしたいことは何か。

私はこの問いが好きだ。
他者評価から切り離される想像はなんだか心地がいいし、自由になれる気がする。

そして不自由に陥っている自分を再確認する。
現実世界では生活のためにも一定の評価を得ないといけないから、気がつくと評価を念頭に置いた毎日ばかりだ。
土日だけでも自由にやってみてもいいのに。

そんな風にちょっと今の自分と比べて考えてみたり、何か新しいことをしようか考えたり、少し気持ちを新しくするのにこの本は役立っている。

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