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精神科看護師が見る「Shrink~精神科医ヨワイ~」第一話

NHKのこのドラマをご存知ですか?

第一話はパニック症

シングルマザーが家事・子育て・仕事で慌ただしく過ごしている日常が描かれている。
いつもの通勤電車、ささいなことがきっかけで最初のパニック発作を体験する物語。
その症状は日に日に悪化の一途を辿ることになるのだが……

パニック症の向き合い方について、ヨワイ先生の的確なアドバイスを受けられるドラマなんです。

精神科看護師の私が断言します。
こんなに丁寧な診療を受けられるクリニックを私は見たことがない!

パニック症が起こる原因から、この病気への向きい方についても説明されているんです。

パニック症の原因

血圧・体温・脈拍を上げて戦闘モードにする交感神経、心身ともにリラックスさせる副交感神経があって、
この2つの神経はバランスを取り合っており、一方の働きがが強くなると一方の働きはは弱くなる。

交感神経と副交感神経は同じ強さでバランスを保っているが、パニック症の患者さんは交感神経が過剰になり、激しい動悸や息切れの症状がでる。これをパニック発作と言います。

パニック症の方が体験する不安・恐怖とは?

・発作が起きても逃げられない場所に恐怖を感じる。これは広場恐怖という。

・発作が起こったらまた大変なことが起こってしまうのではないか。不安でしょうがないこれを予期不安という。

こういうことからも、病院によっては細やかな説明がないまま、主人公と同じように不安障害という診断名をつけられることがあるのですが……

ヨワイ先生の説明は続きます。

パニック症は心が弱いから?

患者さんが言います「私、メンタルには自信がありました。」
そうです、パニック症は心が弱いから起こる病気ではなく、脳の誤作動です。なにもないのに脳が暴走している状態、少し休みましょうと体が教えてくれているんです。

パニック症を和らげるために知っておくこと

1つ知っておいてほしいことがあるんです。
パニック発作で死ぬことはないです。
これを知っておくだけでパニック症状は和らいでいきます。

自分の状態を理解する

病気を理解するための不安階層表
不安に感じることや恐怖に感じることを知るために10段階で点数をつけて表を作っていきましょう。

実行日 状況 不安の強さ10段階で 感想を書いたものを記録していきます。

もし発作が起きそうな時は

隠れている副交感神経を呼び覚ましてください。ゆっくり数を数えならが呼吸をするといいですよ。吸うことよりも吐くことのほうが重要です。

ヨワイ先生の診療素晴らしい!!!

このドラマを観て、
自立神経の乱れがメンタル疾患を引き起こす可能性があるということを、理解できる内容でした。
生活リズムを普段から整えておくことで自律神経の乱れを防げことが可能です。

自律神経が理解できるようになる本

日本の精神科

診療報酬は他科に比べると低い傾向にあり、これが短時間で何人も診療しないといけないという悪循環を引き起こしています。

ヨワイ先生みたいな精神科医は果たして日本に存在するのでしょうか……
いることを願って、私はこれからも精神科看護師として学び続けていきたい。

【厚生労働省により 3 年 ごとに実施されている患者調査における精神疾患の総患者数は、平成 26 年が約 392.4 万人、平成 29 年が約419.3 万人、令和 2 年が約 614.8 万人と推計されています。】

近年増加傾向にある、精神疾患についての理解がもっともっと広がっていくことを願っています。

そしてこの記事を読んで、シュリンクというドラマに興味を持ってくださる方が増えると嬉しいです。

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