都築怜

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  • 週刊|都築怜の自撮り展

    日曜14:00更新

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初めまして

『都築怜の自撮り展』(120円/月) 各種SNS他 Instagram:@rei_tzk 都築怜と申します、はじめまして。 祝日問わず月曜日から金曜日まで、週に5本エッセイを書いては投稿しています。 エッセイを書くことは、僕は脱皮行為に近いと思っている。 自分を取り囲む現象とその内で湧き上がったものを言語化する。 言語化できたものは、客体化することができる。 それと対峙することができる。これがまさに脱皮した殻のようなものだ。 対峙した殻を見る、読む、そして気づく。

    • バランス

      シンプルに生きるということ

      • 復習のペース

        TOEIC受験に効果的と噂の『金のフレーズ』、通称「金フレ」を買ってみた。 TOEICの目標点数別に単語がまとめられている構成で、さっそく600点のコースを終えてみた。

        • 劇団四季『ライオンキング』を見て。

          僕のタイプを、松本人志かオール巨人かで分けたら多分後者なのだと思う。

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        初めまして

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        • 週刊|都築怜の自撮り展
          初月無料 ¥120 / 月

        記事

          精神の超回復論 - 痛みという名の贈り物

          自分と向き合うことは酷く痛みを伴う。 でもこの痛みを感じることで、自分が変わっていく。

          精神の超回復論 - 痛みという名の贈り物

          タイムトラベル

          朝の時間は異様に短い。なのに、おばあちゃんちで過ごすお昼を食べた後の時間は非常に豊かで長い。あの時間と同じ時間が流れたらいいのにと思うが、できない。 時間の流れには明らかに”速さ”がある。 今日は、有効な時間の使い方をしようとか、無駄を省こうとか、そういう話がしたいのではない。

          タイムトラベル

          スクリーン越しに過去を振り返る

          最近、仕事を忙しくさせてもらっている。 娯楽といえば、出勤前後に見る映画のみ。ただ、2hの余暇時間が一日のなかで捻出できたとして、なにもその時間のすべてを1本の映画に捧げることはないだろう。自分にはそういった極端なところがあって、「三角食べ」のような遊び方ができない。映画を見ることになるべく専念しようとする。そこには、映画に対する興味とか感情とか、そういうものではなく、僕の意思がそうさせている。 今よりもっと若い頃、僕は映画が嫌いだった。というか、そう周りに言い張っていた

          スクリーン越しに過去を振り返る

          カモミールビール

          ビールの代わりにカモミールティを飲んでいる。 とある日曜14:00、僕の小さな決意の話。 2021年の冬、友達の家のベランダで僕は友達に嘯いていた。とても寒い夜だった。薄着のまま外に出てきてしまった小さな落胆を背中に抱え、僕らはビールを片手に煙草を吸っていた。友達からの返事は覚えていない。僕は続けた。

          カモミールビール

          自分で文章が書きたくなったので戻します。 都築怜の自撮り展、改め、Ichi in London、また改め、「週刊|都築怜の自撮り展」として再始動します。

          自分で文章が書きたくなったので戻します。 都築怜の自撮り展、改め、Ichi in London、また改め、「週刊|都築怜の自撮り展」として再始動します。

          何か話して

          朝焼けに染まる空を眺めながら、私は深呼吸をした。ノッティングヒルの静けさが、これから始まる一日の喧騒を予感させる。窓越しに見えるアーンドル・スクエアの木々が、そよ風に揺れている。 コーヒーメーカーのスイッチを入れ、挽きたての豆の香りが部屋に広がる。この瞬間が、私の一日の始まりを告げる儀式だ。ラジオから流れるBBCニュースに耳を傾けながら、今日の予定を頭の中で整理する。 「The Rosemary Garden」に向かう道すがら、いつもの風景が少しずつ変化しているのに気づく

          何か話して

          quantum quotidian:日常という名の量子の海

          朝靄に包まれたアーンドル・スクエアの静寂が、私の意識を現実へと引き戻す。目覚めの瞬間、夢と現実の境界線が曖昧になる。その一瞬の中に、無限の可能性が潜んでいるような気がする。 Nakajimaが私の足元で丸くなっている。彼の存在が、この部屋という小宇宙の中心軸のようだ。彼の呼吸のリズムが、宇宙の鼓動と同期しているかのように感じる。 窓を開けると、ロンドンの朝の空気が肌を撫でる。湿った空気の中に、遠くのベーカリーから漂うパンの香りが混ざる。この香りが、幾千もの朝の記憶を呼び覚

          quantum quotidian:日常という名の量子の海

          ノクターンと湖面:日常に潜む自己発見の旋律

          ロンドンの街に降り始めた小雨が、窓ガラスを伝って流れる。私は暖かいコーヒーを片手に、ぼんやりとその様子を眺めている。雨粒が描く不規則なパターンは、まるで目の前で即興演奏されるジャズのようだ。 ふと、昨夜のコンサートのことを思い出す。クラシック音楽に触れ始めてからまだ日は浅いが、その魅力にすっかり引き込まれている。ショパンのノクターンが奏でられた瞬間、会場全体が深い静寂に包まれた。その音色は、私の内面に直接語りかけてくるかのようだった。 音楽は不思議だ。若い頃に聴いていたロ

          ノクターンと湖面:日常に潜む自己発見の旋律

          キャンバスの向こう側:アートと金銭の境界線を探る

          朝日が窓から差し込み、私の目を覚ます。Notting Hillの静寂が、まだ眠りについている街の息遣いを感じさせる。起き上がり、窓越しにArundel Squareの公園を見やる。まだ誰もいない芝生が、昨夜の雨で濡れて輝いている。 コーヒーを淹れながら、昨日見た展覧会のことを思い出す。Golden Squareにある小さなギャラリーで開催されていた新進気鋭のアーティストの個展。彼の作品は確かに魅力的だった。鮮やかな色彩と大胆な構図が、観る者の心を掴む。しかし、その価格設定に

          キャンバスの向こう側:アートと金銭の境界線を探る

          琥珀色の休息 - パブで見つけた精神的な充電方法

          ロンドンの夕暮れ時、私は「The Queen's Fox」の扉を押し開けた。いつもの木の香りと静かな会話の音が、一日の疲れを優しく包み込む。カウンター奥の静かなコーナー席に腰を下ろし、オリバーに目配せすると、彼は黙ってグラスとウイスキーのボトルを持ってきてくれた。 「いつもの」と言う必要もない。彼は既に分かっていた。グレンモーレンジィ 18年。琥珀色の液体が注がれる音だけで、私の心は少し落ち着いた。 「今日はどうだった、Ichi?」オリバーが穏やかに尋ねる。彼の目には、い

          琥珀色の休息 - パブで見つけた精神的な充電方法

          自己嫌悪 - 古書店の窓に映る自分

          雨上がりのロンドンの空気が、いつもより少し重く感じる。窓越しに見える通りは、まだ湿った石畳が薄暗い灰色に輝いている。朝のこの時間、普段なら既に仕事を始めているはずなのに、今日はなぜか机に向かう気になれない。 コーヒーを淹れながら、昨日のことを思い出す。新しく赴任してきた同僚のJamesとの会話が、どうしても頭から離れない。彼の几帳面さと完璧主義的な態度が、妙に気に障った。「なぜあそこまで細かいことにこだわるんだ」と、内心では苛立ちを覚えていた。 しかし、一晩経った今、その

          自己嫌悪 - 古書店の窓に映る自分

          映画の中の私、街の中の映画

          薄暗い部屋に、フィルムプロジェクターの光が揺らめいている。『軽蔑』の最後のシーンが壁に映し出され、ブリジット・バルドーの表情が静かに消えていく。深呼吸をして、ゆっくりと目を開ける。ゴダールの映像美に浸りきった後の、あの独特の余韻。現実世界に戻るのが惜しい気持ちと、何か新しい発見をした高揚感が入り混じる。 窓の外では、ロンドンの夕暮れが始まっている。アーンドル・スクエアの木々が、オレンジ色の空を背景に影絵のように浮かび上がる。ふと、『軽蔞』の中でカプリ島を映していたショットを

          映画の中の私、街の中の映画