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大企業病の私が感じた、ベンチャーのメリット(とデメリット)

大手企業しか経験の無かった私は今、3社目にして初のベンチャー企業で働いている。

今回の記事では、大手企業と比較した際のベンチャー企業のメリットについて、語りたいと思う。デメリットもおまけで少し

どっちが良いかは結局人それぞれだし、語るまでも無く待遇は大企業の方が基本良いんだけど、個人の価値観として、温かい目でご覧ください。


1.私の居た会社と、現在の会社の紹介

1社目は「就職偏差値」でググれば、上位に出てくる。所謂一流企業だった。正直戻りたいけど、出社生活に今更耐えられそうにないし、アルムナイ(出戻り)反対主義なのでどのみち無理。

2社目は、「平均年収ランキング」と調べればそこそこ上位に名前があり、国内外に子会社を多く抱えていた。

しかし今いる会社はただの中小企業、創立から数年のベンチャーである。待遇も知名度も福利厚生も、今までの会社に劣る。

それでも、満員電車や対面コミュニケーションに強い苦痛を感じる私にとっては、それらのデメリットは「ほぼフルリモート」という就業環境で打ち消せる、と考えて転職を決断した。エンジニアならともかく、経理でほぼフルリモートという環境を叶えるには、ベンチャーしか無かった出社回帰したら絶望だけどね。一応、出社回帰しなさそうなことを企業選びの軸にはしていた。

ただし、私の根底には「大企業病」があるので、転職を決断しつつもコンプレックスだったり、漠然とした不安感だったりはどうしても拭えなかった。

2.ベンチャー企業のリアルなメリット

大企業病を患ったまま働き始めて数週間が経過した今、「大企業を知っている」からこそ分かる、ベンチャー企業のリアルなメリットを発見した。今日はそれを紹介したい。
※全ベンチャー企業に当てはまるかは分かりませんので、ご注意ください。

①期待されてる業務量が程良い

過去の職場は旧帝早慶が社員の学歴ボリュームゾーンであった。優秀なのは前提だし、優秀な人がフルで働いてもキツい業務量がある。ついていけない人は容赦なく、子会社や下請けへの片道切符だったり、降格だったりが行われていた。

しかし現職はその点、悪口みたいな表現で申し訳ないけれど、「普通の人が頑張ったら何とかなる」量で回っている。少なくともコーポレート部門は。なので、私に言わせると一人あたりに期待されている業務量が決して多くないと感じる。
先輩税理士の仕事ぶりを見ていても、一つ一つにかける時間が長く、丁寧だ。6割の完成度でまずは投げて、それで通ればヨシ、次の仕事!と生き急ぐ環境から来た身としては、とても優しい世界に感じている

②業務スピードにも自由がある

ベンチャーと言えばスピード感が大事な印象を受けるし、経営の意思決定などは実際に早いだろう。しかし「現場社員の業務速度」に関して言えば、決して早くないのだ。

大企業では社内の利害関係者数も多く、「自分のターンで仕事を停滞させたらマズい…」という焦りで、少なくとも私は迅速にPDCAを回すことに追われていた。とにかく手元のボールはすぐ投げ返せ、という空気感が漂っていた。
しかしベンチャーは、良くも悪くも全員が大きめの裁量を担っている。よって、皆自分のペースで仕事しているし、ちょこっと急ぎ目に仕事をやれば、部署内外を問わず「こんなに早くありがとうございます」と感謝してもらえることが多い。これは企業文化が優しいのもあるかもしれないけど、とてもやりやすい。反面、相手の仕事が遅くてイライラすることも増えたけどね。

③あらゆる管理が緩い

これは現職が企業としてダメな話でもあるんだけど…前職では、定期的&強制的にパソコン画面のスクリーンショットを撮られたり、パソコンの位置情報も常時送信されていたりと、少々やりすぎと思うが、徹底して厳しかった。PCのログと勤務簿が連携している会社は多いと思うが、1分でも自己申告の値とログがズレているとアラートが届き、理由を記載しないといけなかったり、とにかく面倒くさかった。

しかし現職は、労務管理も何もかも適当だ。貸与スマホに関しては一切管理されておらず、LINEだろうがなんだろうがインストールし放題だし(流石にやらないけど)、通信量の上限も特に決められていないし、とにかく好き勝手に使える。
私自身が昔にスマホ管理の責任者を務めており、インストール可能アプリをシステムで制御したり、通信量が多い社員には理由を確認したりと縛る側だったので、これには相当な衝撃を受けた。

④社員のプライドが高くない

大企業では、今まで成功体験を積み重ねてきた人が多いせいか、とにかくプライドの高い人が多かった。自分の非を認めなかったり、こだわりが強かったりで、社内折衝だけでも疲弊することが極めて多かった。
しかし今の会社では、素直な人が多いと感じる。論理的に説明すれば、引いて貰えることが多いのだ。社内交渉に使っていた労力がかなり下がったことを実感している。弊害として、問合せのレベルの低さや、日本語自体の下手さに愕然とすることもあるけれど、丁寧に説明してあげれば済むので些細な問題だ。

私自身がプライド高く、自分をそこそこ優秀だと思い込んでる、大企業に居がちな扱いにくい社員そのもの

なので、同族嫌悪というか自分と似た相手と仕事しにくい、というのもあるんだと思う。

しかしだからこそ、ベンチャー企業に入ってみて上記のようなメリットを強く感じたのだ。

ベンチャー転職を検討しているものの踏み切れない、大企業やJTCの方の参考になれば幸いです。

くどいようですが、全ベンチャー企業に当てはまるかは分かりませんので、ご注意ください。

おまけ ベンチャー(というか弊社)のデメリット

①有給休暇が少ない

私が新卒で入った会社は、入社初日から20日間の有給が付与されていた。それが当たり前と思っていた私に対し、現職の最初の有給数は実に半分(法定の下限)。めちゃ少なくて辛い。ただ、働き続ければいずれ法定通り20日間貰えるし、夏季休暇は5日間あるのでギリ許す

②所定労働時間が長い

大手企業だと、一日の所定労働時間が7時間台の会社が多いと思う。私も実際そうだった。しかし現職は当然8時間なので、仕事が長く感じる。ただリモートが高頻度なおかげで、通勤時間を考えるとトータルではお釣りが来るのでギリ許す

③ケチ

一部の社員にしかMicrosoftのライセンスを付与していなかったり、社内イントラの作りがお粗末だったり、社員用スマホの型が古かったりと、随所でお金をかけていない感がある。 Word、ExcelにPowerPointくらいは全社員に配布してあげようよ…幸い、私はライセンス貰えたし、スマホはあまり使わないからギリ許す

④ケチ×2

退職金が無い、給料が低い、福利厚生がほぼ無いはどう考えても許せない本来、これ許せない人はベンチャーに来てはいけない。

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お読みいただきありがとうございました!
私が何者なのか、以下に詰め込んであります。
初めましての方は是非、併せてご覧ください。


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キリシマレイナ
くだらない記事ばかり量産中ですが、共感でも何でも、何か心が共鳴できたら嬉しいです。良ければ応援、よろしくお願いします(^^)