初めての「子会社」入社を決意した理由
だいぶ前に、私は「親会社」に強いこだわりがあると書いた。
新卒就活は勿論、1回目の転職活動の際も「親会社」であることはマストの条件として据えていた。
しかし、私は今「子会社」にいる。
親会社が新規事業を始めるにあたって、(何故なのかは理解していないけど)新規部署立ち上げではなく、新しい会社を設立して事業運営を始めたのだ。
まだ赤字経営なのに、そこにノコノコ入社したのがこの私。
今まで頑なに子会社に属することを拒んでいたのに
子会社の社員となることを決意した理由
はなんだったのか？
①グループ内での転籍制度がある
親会社のクチコミ(OpenWork)を見ると、グループ内の子会社からの転籍者も多数いることが分かった。同じように、他のグループ会社のクチコミを見ても、かなりグループ内で人材が流動していることが分かった。自ら転籍に手を挙げられるチャンスが制度化されているとのこと。実際、弊社にもグループ他社からの転籍者(出向では無い)が結構いる。
下克上が可能であったり、人間関係で悩んだ場合の逃げ道も確保できそうなことが、国内だけでも数十社を擁しているグループ経営の大きなメリットだと考えた。
②新卒で親会社に入った人よりも現時点では待遇◎
散々給料の低さを愚痴っているが、かつて高級取りだった、元丸の内OLが求める給与基準はそもそも高い(嫌な奴でゴメン)。
当時の月給を振りかざして条件交渉した結果、最終的に提示された給料と、親会社に新卒で入った同年代の想定給料を比較すると、私の方が給料高いと思った。グループ各社のクチコミにも、「中途社員の方が入口の給料が高く、プロパーの不満が強い」といった内容を複数人が書き込んでいた。そういう社風(？)なのだろう。それでも前職よりかなり下がったけど。
当然、将来的な収入の伸びしろは親会社の方が大きく、子会社は頭打ちと思われるが、直近ではコンプレックスに苛まれる心配が無さそうだったことも、内定承諾の意思決定に影響した。
③連結従業員数の多さ
会社単体の人数で言えば、弊社は立派な中小企業だし、今までの会社よりも圧倒的に少数だ。しかし連結従業員数だと、実は今までで一番多い。
新規事業をやっている弊社が、利益面で彼らの足を引っ張っていることは先程触れた通り明らかなのだが、広義の「運命共同体」の人数が多いことは、確実に安心感として存在した。
上記は、業界1位とはいえ単体で事業運営していた、他に内定を貰ったベンチャーとの明らかな違いだった。このベンチャーは上場を目指していたけど、実現後にTOBを仕掛けられるとか全然あり得るだろうな、と思ったのも躊躇した理由だ。
④面倒なことの一部を親会社がやってくれる
これは、自分が親会社で働いていた経験上の話だが、経営上重要な問題になると、子会社はボールを親に託さざるを得ないことがある。
他の日常業務としても、経理でいうと連結決算なんかは親会社でしかやらない業務の代表例だろう。
それらもあって、自分の成長がこの子会社だと早い段階で止まるだろうな、と既に少し感じているのは否めない。
⑤比較的お得な持株会に入れる
上場企業あるあるだと思うけど、持株会があり、自社株を給与天引きで買うことができる。子会社でも同条件で入れるのは嬉しい。そして「奨励金」と称して、実際の天引き額にプラスして会社がお金を払ってくれる。前職では奨励金は10%だった(1万円天引きすれば、1万1千円分の株を買える)のに対し、現職は15%プラスというのも魅力的だった。
とはいえ、親会社に入るのが一番
と、結局は思っている。
その理由としては
①長期的に見た際の待遇差
②子会社より雇用が安定している
③周りの社員のレベルが高い
④業務を通じての成長が大きい
といったところだろうか。
ただ、
子会社の弊社にあって親会社に無いメリットが一つだけある。
それはコアタイム無しのフルフレックスであることだ。
複数のグループ会社を持ち、新規事業などにも積極的な大企業は対外的なアピールとして、先進的な取り組みや魅力的な制度を子会社で取り入れることがある。残念ながら弊社は違うけど、最近だと週休三日制とかね。
親会社はコアタイムありで、確か10-16時がコアタイムだったと思う。この差は地味に大きいと思っている。
コアタイム無しの何が魅力かと言うと、「休暇を取らずとも午後休」みたいな働き方ができることだ。弊社は残念ながら1日の労働時間ゼロ(実質終日休)というフレックスの使い方はできない(前職は出来た)けど、極論としては1分だけ働いて終業するのは許される。
以前の記事で触れたとおり、有給がほぼ無い身としては、これはめちゃくちゃ有難い。
さて、超無理やり、弊社は親会社より良いと結論を出した(？)ところで、今日はここまで。
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お読みいただきありがとうございました！
私が何者なのか、以下に詰め込んであります。
初めましての方は是非、併せてご覧ください。
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