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全ての人に〜、これは可能?(No.2)
こんにちは、れいなです。(111日目)
昨日からちょっとだけマーケティング専門に書いてます。
第2回目となりました『全ての人の為のマーケティングマガジン』
本日も、5分でマーケティングを面白く解説していこうと思います。(急にどうしたって感じですね笑)
本日のタイトルは
『全ての人に〜、これは可能?』です。
全ての会社には、理念があります。
会社の創設者は皆、何かを志し、その手段として会社を作ります。(もちろん、あんま考えてない人もいると思いますが、やりたい事も目指すこともない人はなかなか起業しようとは思いません)
皆さんの働く企業にも、ミッション・ビジョン・バリュー(MVV)があります。
最近だとホームページに載せている会社も増えていますよね。
MVVというのは、その組織が社会において存在する意義や役割を定義し、メンバー皆が同じ方向を向いて動いていくために必要なものです。
簡単にミッション、ビジョン、バリューの内容を説明すると、
ミッションとは、なぜこの会社が存在するのか、何のために作られたのか、この社会の中でどのような役割を果たして行くのかを定義するものです。
ビジョンとは、具体的にこの会社はを行うのかという、ミッションより具体的な中長期的に目指す目標を定義するものです。
そして最後にバリューとは、ミッションとビジョンを実現するために大切にしていく価値観や行動指針を定義するものです。
皆さんに思い出して欲しいのですが、
企業のホームページや、サービスの広告、書籍や商品のセールスレター(広告文の中でも特に、商品やサービスを購入してもらうための文)を見た中で、
「全ての人の為の〇〇」、「全ての人を幸せにする」という言葉を一度は見たことがあるんじゃないでしょうか?
※特に顕著に「全ての人のために」と書かれているのが企業の理念だなと思い先ほどMVVについて紹介しました。
この、「全て」という言葉が、その会社にとって日本国民全員なのか、世界全員なのかは分かりませんが、言葉だけ見ると、とにかく全ての人に向けて発信していることは確かです。
しかし、世界には0歳〜100歳を超えるまでの幅広い年齢層がいて、その人たちの性別も違うし年収も違う、住んでいる場所も様々で文化も言語も違う、だから価値観も違うし好きなことも違うし、誰かにとっていいとされてる事が誰かにとっては悪いという事だってある。
そんなまさに十人十色な人々で、同じ人が1人としていないこの世界の全ての人に刺さる1つのものを作ることは可能なのでしょうか?
もちろん、これはだいぶ大袈裟に表現しているので、作成者、販売者側がこの事実を見落としているとは一ミリも思っていませんが、
企業側がとりあえず私たちの思う全ての人!と考えて使う「全て」と、実際に発信を見る側の思う「全て」には必ずズレが生じます。何の説明もなくお互いの認識が完全に一致するのは不可能です。
そして認識や前提のズレがあるからこそ、
使ってみて納得できなかった人からのクレームが起こり、クチコミに悪いレビューを書かれ、星1をつけられ、信用を失います。
悪いのは会社でもお客さんでもなく、
認識のズレにあります。
皆さん、ペルソナという言葉を聞いた事がありますか?(新規事業などをやっている人は耳にタコが出来るくらい聞く言葉だと思いますが、知らない人の為に説明させてください。)
「ペルソナ」とは、サービスや商品の典型的なユーザー像のことです。
実際にその人物が実在しているかのように、年齢や性別、職業、役職、年収、趣味、価値観、家族構成、ライフスタイル、などなど、超細かく作り上げられた仮想の顧客がペルソナです。
ターゲットという言葉の方が馴染みがあると思いますが、ペルソナはターゲットのもっと詳しくて細かくて明確なバージョンだと考えてください。
新規事業ではこのペルソナを大切にします。ペルソナを選定する事で、その人たちの持つ痛み(課題)や願望が明確になり、その人たちが喜ぶものを作りやすくなるからです。
なので基本的に全てのサービス•物には、ペルソナがいて、最初はそのペルソナのために事業を拡大し、修正しを繰り返していました。
会社も同じですね、最初は救いたい明確なペルソナがいて、その人を救うために起業をした創業者が多いと思います。
しかし、サービスが広まるにつれ、社長が交代するにつれ、初め持っていた明確なペルソナが薄まり始め、いつしかもっと広げればもっと売り上げが上がるぞ!どんどん知ってもらおう!という形で、ペルソナを度外視した人たちにまでサービスを届けようとします。
そして本来のペルソナとズレたお客さんはからはあまりいい評価をもらえず、でも企業は外に外に広げていこうとするので本来のペルソナも離れていってしまい、、、
という最悪な悪循環に陥ります。
マーケティングで大切なのは、
このサービス、商品は『誰のために?』を永久に問い続ける事です。
そしてその、明確な『誰か』の為に改善をし続け、よりよりものを提供し続ければいいのです。
そうすれば本当に満足したお客さんが、お客さんの友人に勧め、その友人が別の友人に勧め、と
波紋状に良い口コミが広がっていくんです。
ペルソナ以外の人には、相手にとっても自分にとってもマイナスしかないので気を取られてはいけません。
このサービスは誰のために?
この会社は誰のために?
を問い続けることを忘れないでください。
最初に戻ります。
『全ての人の為に』ではなく『〇〇に悩む〇〇年代の女性の為に』とか、『〇〇を求める〇〇業界の新入社員の為に』など、
なるべく詳しく、名義する事が大切です。そうすればそれをみてくれる人の中で、ペルソナと全然違う人は来ないです。
誰の為にを明確に絞る事が、
その誰かをより幸せにできるのです。
本日は、全ての人の為にではなく限られた誰かの為にを意識する事が大切なんだよというお話をしました!
皆さん、ここまで読んで気付きましたか?
このマガジンのタイトルは、『全ての人の為のマーケティング毎日マガジン』です。
これはあんまり良くない例です。笑
「会社での活躍を目指し、自己投資としてマーケティングの基礎を短時間で学びたい全ての新入社員のための毎日マガジン。」
「今更聞けないマーケティングの基礎知識をこっそり学びたいと思っている時間のないサラリーマンの方の為の毎日マガジン。」
と、書くと当事者はグッと惹きつけられますよね。
逆に、マーケティングにおいては基礎的な事を話しているので、高度な内容を期待していたバリバリエリートのマーケターの人にとってはこの内容ではまったくもって満足できません。ここでズレが生じてしまいます。
ペルソナの課題を見つけ、ペルソナにあった方法でサービスを生み出し、そのペルソナにサービスを提供する。
ズレなくしっかりと商品をペルソナに届ける事が大切です。
明日、何か一つだけ目に入った商品をみて、これを本当に心から欲している人はどんな人だろう?と自分なりにペルソナを作ってみてください。
では!
また明日!!
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