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東京⇄沖縄 挑戦してきた2年間。今感じる二拠点生活の難しさ。

このまま東京にいていいんだろうか。から始まった沖縄との行き来する日々。

フリーランスになってから、導かれるように各地を飛び回るようになり、知人にはよく「今どこにいる?」と聞かれるようになった。

関東生まれ育ちの自分には、「田舎に帰る」「故郷に帰る」という感覚がない。平成の終わりあたりに、このまま東京にいていいんだろうかと思うようになった。

他に住みたい場所、楽しい場所があるかなあと思い始め、フリーランスになり、どこでも働ける体制を整え、各地に足を運ぶようになった。

そんな流れで「沖縄で仕事あるよー!」と声をかけていただき、沖縄でのAwayk Project を立ち上げより携わらせていただくことになった。

昨年、2022年9月にオープンしたAwayk NAKIJIN
この日を迎える為に、2020年から沖縄本島をリサーチ開始し、2021年夏に沖縄で免許を取得したり友人とシェア生活したりして、2022年夏は短期間マンスリーマンションにステイし、みっちり準備期間を過ごし、レストランをオープンした。

この2年間、夏の約2ヶ月間の滞在、月一一週間程度出張という形で、一年のうち三分の一は沖縄滞在している。
なんと、羨ましい!と言われるであろう。
しかしアラフォー女性単独の二拠点生活はそんなに簡単なものではなかった。

沖縄と東京。

ご存知の通り、非常に風土の差が大きい。
二年間行き来をして、季節の変わり方、気温差などわかったつもりでいた。
暑さが苦手、日焼けができない自分は無理して海に入らなくてもいいし、苦手なことから守ることで開放的な環境でも働くことができるようになった。

レストランオープン後、ほっとしたのか軽いぎっくり腰になり、からだに結構な負担をかけていることに気づいた。
その後、運動や治療など、整えること、治すことに使う時間が増えた。

沖縄は「なんくるないさー」という言葉にあるように、
無理しないよ〜、ゆっくり続けたらいいよ〜、という空気がある場所。
この独自の会話や空気や時間を愛する人がたくさんいる。

自分は、元々ふらりの旅人ではなく、綿密に計画するタイプ。
デジタルによってどんどん緻密になり、プランA,B,Cくらいまで立てる。
大仕事というプレッシャーも少なからずあり、自分のベースとなんくるないさー的時間軸のギャップにストレスを感じていた。
こころとからだは繋がっている。こころも疲労気味だった。

その土地には土地のタイムラインがある。

今回のローンチでは、計画が通らないことをたくさん経験した。
パンデミックで一年延期な頓挫期間を経て、着工したが島時間の建設スケジュールはあってないようなもので、どんどん遅れていく。

少しずつでも進みながらスケジュールを描いたところ、大型の台風が来た。
聞けば、ゆいレールもタクシーもない、スーパーはもう食材ないですと言う情報。想像以上のインフラストップ状態になるとのこと。

沖縄は離島。南国。台風などの天候の影響を受ける回数が多い。
旧暦の文化や、観光地多数と、東京とのタイムラインの差は非常に大きい。

こりゃもうスケジュールも何もお手上げだと、一旦帰京し元の日常のペースを戻すように過ごした。

今感じる移動時間と暮らし時間のバランス。

そんな突然現れた帰京した時間は「真ん中(中庸)に戻りなさい」と天からのお告げを受けるかのように感じた。

気を緩めた途端、いろんなものが溢れてきて、歯車がうまく回っていない感覚に。ヘルプが求めるのが下手な超長女気質な私を、察知するかのように連絡をくれ、夕ご飯を持ってきてくれた友人と共に食事をした。

久しぶりに鍋炊きしたごはん。
やっぱり自分のキッチンは最高だ。
おむずびを握りながら、のんびり笑いながら頂いて、日常に戻っていく。

長期期間、自宅以外の場所で生活し、「暮らし」のバランスが取れていないことに気がついた。
移動生活と、根を下ろす場所での生活。
このバランスを考え直したいんだなと認識した。

二拠点生活の難しさを知る。きっといつか見つかる私の場所。

パンデミックと同時期に行き来が発生したということもあり、二拠点生活も考えていた。しかし二拠点生活は、経済的にも工数的にも簡単なことではなく、なかなか進まない状況にあった。
体力が十分ではない自分は消耗傾向にあった。

今自分に言えることは、無理に今ある場所を離れることはないということ

正直、生まれ育って根を下ろす東京に何が起きてしまうんだろうだとか、この世で起きていることにビビったところからの挑戦だった。

もっとおおらかに、目の前のことを愛せばいい。
楽しみながら私の「暮らし」を創っていきたいなと感じている。
暮らしとバランスが取れる場所が定まったらいいな。

いつだって救ってくれるのは「ひと」。

この数年、自然豊かで笑顔が絶えない沖縄で貴重な機会を得て、
土地を知りたくて、馴染みたくて、いろんなことにトライした。

勝手がわからない私を、みんな優しく迎えてくれて、支えてくれる。
沖縄にいるひとたちは、生まれ育ったひとも、移住したひともとにかく優しい。

「ひと」のご縁は広がってゆき、今では毎度会いたいひとがたくさんいる。

こんな素晴らしい体験と気づきを与えてもらったことで、私の生きる時間の彩りは増している。
そんな温かさとパワフルな自然から感じる魅力を、たくさんの人に伝えていきたいと思っている。


少し学び方を変えて、全てに馴染まなくてもOK。
ただただ感じていく、もっと俯瞰していく。
冷静に見つめることで、
圧倒的に美しい景色や時間
そして健康につながる体験や制度を
ご縁のある温かい方々と創ってゆきたい。

2023年も、沖縄と共に。


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Reiko Ushigome 牛込れいこ / ブランディングディレクター・PR
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