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ポッドキャスト『ナミダの種まき』

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#本紹介

047 「Purpose(パーパス)」人生で大切にしたいこと

047 「Purpose(パーパス)」人生で大切にしたいこと

ミシガン大学教授で、健康や幸福度、ウェルビーイングについて行動科学の観点から研究するヴィクター・ストレッチャー博士の講演をお聞きして、「Purpose (パーパス)」は、「私が人生で大切にしたいこと」であって、人生の困難を経て立ち現れて、日々立ち戻る場所でもあることに気づかせてもらいました。

9月23日に公開した第47回エピソードでは、ストレッチャー博士の講演から心に残ったこと、そこから私自身の

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049 ときどき死生学

049 ときどき死生学

11月というのは、1年の終わりを感じ始める季節なので、死と生について考えてみるのに良いタイミングな気がします。死について語ることはタブーとされる時代もありましたが、今はむしろ「どう死ぬか考えてください」と言われるようになったのかもしれません。11月11日公開の第49回目のエピソードでは、死生学は「死について学ぶことは、そのまま死までの生き方まで考えること」というアルフォンス・デーケン先生の言葉を頼

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046 「聞いてもらう」から始める

046 「聞いてもらう」から始める

9月1日に公開した第46回のエピソードでは、臨床心理士の東畑開人さんの著書「聞く技術 聞いてもらう技術」をご紹介しています。

前回エピソードでは「弱さを開く」こと、そうすると誰かとの繋がりや、何か自分を支えてくれるものを見つけられるとお話しさせていただきましたが、その弱さを開くのが、なかなか難しいのも現実だったりします。

東畑さんの著書を読み、自分の話を聞いてもらって初めて、相手の話を聞けるよ

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045 自分の弱さを「開く」

045 自分の弱さを「開く」

自分の弱さや脆さをなんとか隠して、強くなろうと抗いがちです。でも、弱さと強さは裏表で、抗うよりもほんの少し心を開くことで、他者との見えない繋がりや支えに気づくことができます。8月11日に公開した第45回目のエピソードでは、「弱さ」を巡る、私のささやかな出来事と、心理学者(スティーブン・マーフィ重松さん)と医学博士(宮坂道夫さん)の言葉を紹介しています。

本のご紹介
スタンフォード大学で教える心理

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038 はじめての「ナラティブ」

038 はじめての「ナラティブ」

死生学やグリーフケアについて学んでいると、「ナラティブ」「ナラティブ・アプローチ」、日本語にすると「物語」という言葉がとてもよく登場します。

医療におけるナラティブ・アプローチは、治療との両輪として、患者さんのケアに用いられていますが、どうやらナラティブの概念はもっととても大きいようです。第38回のエピソードでは、大きなナラティブ、自分自身や他者の理解の助けになるコミュニケーションとしてのナラテ

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037 世界と日本の「スピリチュアル」

037 世界と日本の「スピリチュアル」

「スピリチュアル」という言葉が日本では独特なニュアンスで広まっているように感じていたので、ポッドキャストでは意識的にその言葉を使わないようにしていました。(あやしいって思われたくないな・・・って思ってました!)

でも、本来とても大切なものですし、医療の現場では、患者さんのスピリチュアリティへの配慮(スピリチュアルケア)がますます重要視されるようになってきている今なので、世界/欧米社会の「spir

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027「思い通りにしたい私達と、思い通りにならない悲しさ」シスター高木の言葉

027「思い通りにしたい私達と、思い通りにならない悲しさ」シスター高木の言葉

2年間学んだ上智大学グリーフケア研究所 グリーフケア人材養成講座の修了式があり、無事に修了証書と上智大学グリーフケア研究所認定臨床傾聴士の認定証書をいただくことができました。

第27回のエピソードでは、修了式において、グリーフケア研究所の名誉所長の高木慶子先生がお話しくださった言葉がとても深く心に残ったので、シェアさせていただいています。(文字にしたものはこちらです)

カトリックの修道女である

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026 続・少しだけ死生観について

026 続・少しだけ死生観について

上智大学グリーフケア研究所の人材養成講座では、自分の気持ちを言葉にするという練習を何度も何度も繰り返しました。

前回のエピソードを聞いてくださった方からコメントをいただいて、とても嬉しく読ませていただきました。そうしたら、今の私なりの死生観を言葉にするまでのことが思い出されたので、第26回のエピソードでお話させていただきました。

最近、図書館をよく利用しているのですが、本棚の通路をぼーっと歩き

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024 暮らしの中の日本の神さま

024 暮らしの中の日本の神さま

上智大学グリーフケア研究所の所長で、宗教学者でもある島薗進先生は、「グリーフケアには、死との関わり、宗教との関わりがあるので、その関わりについて学び、考えることが非常に重要」とおっしゃっていました。

今回のエピソードでは、特定の宗教への信仰があってもなくても、生活や文化の中に浸透した宗教的な考え方があることに想いを馳せながら、お話をしています。

日本には、8万社以上の神社があって、その数はコン

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004 「グリーフケアって何かしら」 1冊の絵本が教えてくれたこと

004 「グリーフケアって何かしら」 1冊の絵本が教えてくれたこと

ポッドキャスト「ナミダの種まき」第4回のエピソードでは、「グリーフケアって何かしら」という問いを、一緒に考えるために、1冊の絵本『くまとやまねこ』をご紹介しながらお話をしています。箱根のブックホテルで出会った(その時のことはこちらのnoteに)『くまとやまねこ』には、グリーフケアを学んでいて大切にしたいと思うことがたくさん詰まっていました。

番組内でご紹介した本『くまとやまねこ』
作: 湯本 香

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