秋ナスを朴葉味噌で絡めて初秋を満喫してみる。
濃厚な朴葉味噌と肉厚な秋ナスの
出会いを見届けました。
よく意味が分からないけれど。とりま使っているよ、JAPANにはそんな単語が溢れています。飽和食塩水です。本日の前置きとしましては、そんな単語3選を御紹介していきたいと思います。
〇『大納言』小豆
大納言小豆。”あずき味”とか”あんこ”という名前もかなり普及しておりますが、時々出てくるこの『大納言』さん。清少納言も驚きです。秋は夕暮れ、秋は大納言。
中納言や小納言の存在はいったいどうなるのでしょう。運命やいかに。
〇『やげん』軟骨
やげん軟骨。軟骨、と聞くと少し抵抗感を抱く方のためにクッション材的役割を持っていそうな”やげん”の前置き。けれどそれ以上でもそれ以下でもありません。なんなんですか、やげんって。
(後で調べたら漢方薬をすりつぶす”薬研”という道具に似ているからだそうで)
〇『藻』塩
岩塩、ピンク塩、島塩…。塩にも色々ありますがよく見かける”藻塩”の存在。“藻”と聞くと、なんだか海藻…?と顔をしかめて眉間にしわを寄せてしまうれいちゃん。
だけど、あら不思議。藻塩という単語ハッピーセットにするとなんだか美味しそうです。不思議ですね、単語って。
さあ、本日ご紹介する”秋ナスの『朴葉』味噌焼き”ですが、朴葉もジャンル的には大納言や、やげんと同グループ。
『朴葉』とは、岐阜の飛騨らへんでとれる葉っぱのこと。あまり詳しくは知りませんが、知り合いの方にいたただいたので早速使ってみようと思い立ち奮起。
そんな香り高く、火力に強いと言われる朴葉の上で”秋ナスと味噌の出会い”をしたたかに見届けていきたいと思うやお~(岐阜弁)
〇朴葉味噌焼き feat.秋ナスのなすびじゅんび。
今回使用した朴葉および、朴葉味噌は既にセットになっているものを使用しました。商店街の八百屋で働くれいちゃんは商店街の人気者。岐阜県出身の常連のおじちゃんが料理好きのれいちゃんに、となんと『朴葉味噌セット』を4つもプレゼントしてくれたのです~!ありがたや…。
朴葉味噌焼き、と聞くと牛肉と野菜をコラボさせる芸が一般的なのだそうですがそんなステレオタイプには染まりたくありません。なすびがれいちゃんをお呼びだったのです。
試着室の外から何度も『お客様いかがでしょうか~?』と聞くアパレル店員さん並みの勢いでなすびが。秋ナスが朴葉味噌に染まりたいと立候補してきたのです。
それでは早速御準備の御時間です。
◇ナスとまな板に”人生平行線”という意味を体現
◇畑から一緒だったヘタをとり。表面積多めに刻む。
なすびのお手入れはこれにて完了です。今ならまだ朴葉味噌と引き合わせずとも他の料理に転用することもできますよ。
朴葉味噌には黙っておく優しいれいちゃんなので、気にしないでくださいね。それでも、どうしても朴葉味噌と巡り合わせたい…という意思をお持ちの方は読み進めていきましょう。ではでは、早速作って行きましょう!
〇濃厚な朴葉味噌と肉厚な秋ナスの出会い
◇座布団のように朴葉をしき、なすを正座させる。
朴葉味噌を座布団にしてなすびたちを敷き詰めます。皆、正座です。
「こら!」と波平のように怒る…訳ないじゃないですか。これからごま油かけるからね。と優しく宣言します。
決して。ごま油を加熱するとかなり高温いなることは秘密にしておいてくださいね。
◇なすびにいくよー!と声を掛けごま油を注ぐ。
心なしか、なすびがしんみりした気がします。
たしかに、新たにごま油との出会いはありました。けれど、それ以上に畑が恋しいのかもしれませんね。
◇要るか要らぬか。瀬戸際のねぎを投入する。
ふう。ここまできて未だに『朴葉味噌 feat.秋ナス』の”feat.秋ナス”までしか完了していない現状。ラスボスは遅れてやってくる。肝に銘じておかないといけませんね。あん肝。
◇待たせる男は嫌われるぞ、と忠告し朴葉味噌を投入。
まだ、引き返せるぞ…今ならギリッギリ朴葉味噌とコラボせずに済むぞ…。なすびよ、其方の相手は待たせるような奴でいいのか…。
『いいです、慣れていますから』
あら、なんと麗しい。れいちゃんなら一発アウトだわ。
◇全体を絡めてちっぽけな秋を感じる。
完成です☆
〇『朴葉』の真意は分かり切れぬが、秋を満喫してみる。
『大納言小豆』といいつつ、メインは小豆。そんな独特のポジションへと追いやられた『朴葉味噌』という存在。
しかも食べられないという運命を背負った彼ら。焼く時だけの登場という何とも儚すぎる存在です。
彼らの真意は何ぞや、とやや懐疑的な小娘れいちゃん。ハッとしました。
朴葉くんの使命が分かりました。香りが、香りが抜群に良いのです。それでも結局は食べられない運命。なすびがしっかり香りを継承してれいちゃんのお口にまで風味を残してくれました。ありがとうな、なすび。
なすびだけでも抜群に美味しかった朴葉味噌焼き。ただ、せっかくなら秋の味覚…しめじやエリンギ、舞茸などのきのこ類。彼らを仲間に入れてあげても良かったかな~と思います。
次回の朴葉味噌チャレンジでは彼らも仲間に加えたいところです。
これから土鍋炊き込みご飯や新米など、小さい秋から大きい秋までてんこ盛りに季節を満喫していきたいれいちゃん。今後のnoteも乞うご期待です♡
本日もお読みいただきありがとうございました。
また次回お会いしましょう~!待たねん。
【関連記事】
〇『精米店で修業して学んだ”おむすびの握り方”』
〇【土鍋速報】枝豆とひじきを炊き込んだがやや失敗した模様。
〇大人の自由研究は、土鍋とうもろこしご飯を炊くことなはず。
〇お通しのトマトを食べる手が震えた日
〇実録。れいちゃんのかれし飯。