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永汐れい
2024年3月14日 16:17
パンクロックに思いいれがなくなって車が雨を轢くのをみてる【初出】毎日歌壇 加藤治郎選【作成日】2023.5.19【投稿日】2023.11.14【掲載日】2024.1.15冬の月光におびえることのない白樺の眼は死後も閉じない【初出】毎日歌壇 加藤治郎選【作成日】2023.10.30【投稿日】2023.11.21【掲載日】2024.1.22どんな火もひとの匂いをさせているうまれ
2023年11月28日 18:26
冷凍庫に詰める生ごみ生きててって言われたあとの深夜の散歩【初出】東京歌壇 東直子選 特選一席 月間賞【作成日】2023.8.10【投稿日】2023.10.4【掲載日】2023.11.5*2024.1.28追記こちらの歌で2023年東京歌壇年間賞を頂きました。ゆうやけよ 海馬がこわれるまでずっと生きていけるというかんちがい【初出】毎日歌壇 加藤治郎選【作成日】2023.9.12
2023年10月31日 15:26
琥珀のなかで悪夢がみたいわたしにはあなたに教えたい過去がない【初出】毎日歌壇 水原紫苑選 特選一席【作成日】2023.9.9【投稿日】2023.9.19【掲載日】2023.10.9爪を塗るのは善意のしるし ほんものの楽園はいつも図書館の外【初出】毎日歌壇 加藤治郎選【作成日】2023.8.17【投稿日】2023.8.22【掲載日】2023.10.9たいせつな自転車を売りにゆ
2023年10月5日 20:16
寝ていないひとの寝顔をながめつつ煉獄にふる雨をおもった【初出】毎日歌壇 水原紫苑選 特選二席【作成日】2023.8.10【投稿日】2023.8.15【掲載日】2023.9.4版画のなかの森で暮らそうわたしたち恋にも夕焼けにも触れないで【初出】東京歌壇 東直子選 特選二席【作成日】2023.7.18【投稿日】2023.8.15【掲載日】2023.9.10あのひともあのひとの後
2023年9月7日 21:47
雨のふる畑のなかにうつむいて座ってばかり死後のあなたは【初出】毎日歌壇 加藤治郎選【作成日】2022.12.6【投稿日】2023.6.20【掲載日】2023.8.7死者の名をよべば一角獣がきて殖やしてくれるつめたい硬貨【初出】毎日歌壇 水原紫苑選【作成日】2023.7.12【投稿日】2023.7.18【掲載日】2023.8.7ひとりだと思わなくてもひとり 綿棒の先でかわいて
2023年8月15日 01:14
あしたには他人になると知りながらする約束にお墓がほしい【初出】毎日歌壇 加藤治郎選【作成日】2023.5.12【投稿日】2023.5.16【掲載日】2023.7.3ちいさな虫にお祈りをする七夕にあなたの声で予言がしたい【初出】suiu【作成日】2023.7.7【投稿日】2023.7.7いままでの恋人がみんな生きている 身をのりだして川底をみる【初出】東京歌壇 東直子選 特選
2023年6月29日 22:23
あなたがわたしを刺さない不思議 おたがいの生き霊をみたこともあるのに【初出】suiu【作成日】2023.6.2【投稿日】2023.6.2死をねがわないきみはやさしい 永遠に立入禁止の埠頭のように【初出】suiu (今年の短歌2023上半期)【作成日】2023.6.4【投稿日】2023.6.4あのひとと見たい川面をこのひとと見ている夜の呼気なまぬるい【初出】毎日歌壇 米川千嘉子
2023年5月31日 15:36
二千円の宿のくずかごに湧く蟻 ただしくなさのために死にたい【初出】suiu【作成日】2022.11.13【投稿日】2023.5.1呪詛でした からだのあおい鳥それはそれは宗教だったわたしの【初出】suiu【作成日】2022.4.11【投稿日】2023.5.1色とりどりの顔に焼かれて泣いている記憶のだれからも遠ざかる【初出】suiu【作成日】2023.1.17【投稿日】20