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オンリーワンの読書体験
ーー昨日久々にビブリオバトルの舞台に登壇してみて、本を紹介する楽しさと、本で人とつながる喜びを再認識することができました。
人生は物語。
どうも横山黎です。
作家として本を書いたり、木の家ゲストハウスのマネージャーをしたり、「Dream Dream Dream」という番組でラジオパーソナリティーとして活動したりしています。
今回は「オンリーワンの読書体験」というテーマで話していこうと思います。
🏨筑波大学のビブリオバトル
昨日、筑波大学で開催されたビブリオバトルイベントに参加してきました。筑波大学の4年生の林くんから誘われて、他所者ではありますが、参加することにしたんです。
ビブリオバトルとは、自分のおすすめの本を5分間で紹介する書評合戦のことで、リスナーはバトラーの発表を聴いて、いちばん読みたいと思った本に票を入れます。最も多くの票を集めた本がチャンプ本になるというわけです。
僕は高校生のときから公式戦に参加してきまして、大学卒業までの7年間で3度全国大会に進出することができました。
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去年、大学4年生のときの県大会で、僕はとあるビブリオバトラーと出逢いました。それが、林くんです。
僕が高校2年生のとき、全国大会の客席で決勝戦を観覧していたんですが、その舞台に立っていたのが林くんでした。そのときは『失われたドーナツの穴をもとめて』という本を軽妙な語り口で紹介していて、今でも印象に残っています。
そんな林くんと鎬を削ることになると分かったとき、背筋が伸びました。高2の全国大会では彼の紹介した本が準グランプ本に輝いていましたし、間違いなく実力のある人でしたから。ちなみに、そのときは無事に僕に軍配が上がり、胸を撫で下ろしたものです。
県大会を契機に仲良くなった僕らはそこから連絡を取り合うようになりました。
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今年6月には僕の主催した「FAVORITE!!-お気に入りの本を紹介する会-」に参加してくれましたし、この前開催された今年の全国大学ビブリオバトル県大会では、林くんのパフォーマンスを観にいきました。
で、その県大会終わりに、林くんから今度筑波大学でビブリオバトルのイベントを開催することを聞かされ、僕は二つ返事で参加の意思を伝えました。そのビブリオバトルのイベントが昨日開催されたというわけです。
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🏨カジュアルで理想的
全体的に振り返ると、めちゃくちゃ有意義な時間でした。集まったのがビブリオバトルに触れたことのあるメンバーばかりだったこともあり、誰の発表を聴いても面白かったです。
特筆すべきは質疑応答の時間です。
ビブリオバトルは、バトラーによる5分間の発表の後に、2〜3分の質疑応答の時間が用意されているんです。リスナーから紹介した本に関する質問を受けて、バトラーがそれに答えることで、本の魅力をより引き出すことができるのです。
ビブリオバトルの公式戦だと、リスナーの人数が多いからか、場慣れしていない人が多いからか、積極的に手を挙げる人が少ないんですよね。もちろん回によってばらつきはありますが、スタッフがわざわざ質問者にマイクを持っていくロスタイムがあるので、ラリーのテンポが遅いのは間違いありません。
一方、昨日のビブリオバトルイベントでは、誰の発表の後でもすぐに質問者が現れたし、少人数でやっていたこともあり、マイクの移動にかかるロスタイムもほぼありませんでした。身内の集まりだからかもしれませんが、発言しやすい、リアクションしやすい空気感が生まれていたので、本をもとに交流する空間として申し分ないなと思いました。
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🏨オンリーワンの読書体験
ちなみに、昨日僕が紹介したのは、稲村祐汰さんの著作『リアル脱出ゲームノベルThe Only 1』。読者が謎を解くことによって本当の物語が完成する体験型ミステリー小説です。
物語のジャンルとしては冒険ファンタジーです。コエダという少女が友達と一緒に父親の行方を探しにいく物語。魔法も妖精もドラゴンも登場します。
作中では、いくつかの謎が用意されていて、謎が提示されたページまでを読めば、それが解けるようになっているんです。そこで読者は一度立ち止まって、謎を解く時間が始まるというわけです。
個人的な感覚ではありますが、謎の難易度はそこまで高くなく、初心者〜中級者向けにつくられていると思いました。また、そのページを捲れば登場人物たちが謎を解いてくれますから、謎の答えが分からなくても心配ありません。
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この本の最大の魅力は、最後の1ページにあります。帯に書かれているように、前代未聞の1ページが待ち受けているんです。
全ての謎を解き明かしたとき、本当の物語に出逢うことができます。そして、『The Only 1』というタイトルのもうひとつの意味にも気づけます。
まさにオンリーワンの読書体験ができる1冊なので、是非謎解きの冒険に旅立ってみてください。
ビブリオバトルイベントの後は、せっかくの機会なので、他のバトラーとご飯屋さんに行っていろいろ話しました。1軒目を終えてからは、林くんとサシで2軒目、3軒目と続き、気がつけば2時過ぎ。その後は林くんの部屋に転がり込み、眠気眼で映画を観ていました。
長い語り合いのなかでいちばんウェイトを占めていた話題は、やっぱりビブリオバトルで、他の人とは語れないようなコアな話を延々と続けていました。
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僕は大学4年の全国大学ビブリオバトルへの挑戦を終えて、ビブリオバトラーとしての活動に読点を打ったのだけれど、昨日久々にビブリオバトルの舞台に登壇してみて、本を紹介する楽しさと、本で人とつながる喜びを再認識することができました。
どんな形であれ、僕はビブリオバトルというコンテンツに向き合い続けていくんだろうし、それをもっと面白くするための手立てをいろいろ考えていきたいなとも思いました。
「本を通して人を知る。人を通して本を知る。」それを実現できるのがビブリオバトルです。
5分間の紹介で聴く人に感動を与え、世界を変えることができるのがビブリオバトルです。
そんなオンリーワンの読書体験の普及と活性化に、僕は僕なりのアプローチで追求していければいいなと思いました。最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
20241127 横山黎