詩集の作品を無料公開する意味。
――理由は、大きくくくればひとつ。その方が宣伝になると思ったからです。
人生は物語。
どうも横山黎です。
今回は「詩集の作品を無料公開する意味」というテーマで話していこうと思います。
📚うた集「夜明けのうた」を出版
つい先日、うた集「夜明けのうた」を出版しました。
詩のような歌詞のような、うた。中学時代から400以上のうたを綴っている僕が、自ら20作品厳選しました。それぞれのうたの世界に寄り添うような写真、そして短いエッセイを添えています。
一日の終わりに1作品読むという読み方がおすすめです。眠る前のあなたに小さな革命を起こしたい。ステキな夜明けを迎えてほしい。そんな願いを込めた1冊です。是非、手に取っていただければなと思います。
で、本題に入っていくんです、そのうた集の作品を無料公開していこうと決めました。昨日から始めたんですが、1日1作品ずつnoteに公開していこうかなと思います。
理由は、大きくくくればひとつ。
その方が宣伝になると思ったからです。
📚毎日宣伝する意義は確かにある
一時期、というより最近もそうでしたが、僕は去年出版した小説『Message』を毎日のように宣伝していました。
noteの記事の文章にあわせて、自然に『Message』のエピソードを挿入したり、最後に試し読みができる記事のリンクを貼り付けたりしていたんです。それに加え、僕は日常生活の中で機会があればすかさず手売りして写真を撮らせてもらっていたので、その写真もnoteの記事に貼り付けたり、インスタのストーリーに上げたりしていたんです。
その甲斐あって、noteの記事を読んで買ってくださった人をつくることもできたし、インスタのストーリーを見て「今度本を買わせてよ」とDMくれた友人もいました。
物を買うとき、人には3段階の心理状況があるといいます。
この3段階です。カタカナ語でいうと、上から「ホットリード」「ウォームリード」「コールドリード」というそうです。つまり、その商品を買うのにどれくらい熱を持っているかということですね。
また、ザイオンス効果というものがあります。単純接触効果ともいわれますが、つまり何度も目にしていると好きになるわけです。一目惚れしてその場で告白するよりも、いつも一緒にいる友達に対して告白する方が成功の確率が高まるように、どれだけ目に触れたか、関わり合ったか、時間を割いたかによって、対象への印象が変わるわけです。
以上のことをまとめると、毎日のように宣伝することでザイオンス効果が発揮され、「興味がない」人が「買おうかな」と購入を迷う人に、「買おうかな」と購入を迷っている人が「買おう」と決める人にステップアップすることを狙えるというわけです。
小説『Message』ではそれを身をもって実感したので、うた集『夜明けのうた』でも同じように、いや、それ以上に丁寧に届けようと思います。
だからこそ、無料公開に踏み切ったのです。
毎日1作品ずつ、公開していく。もちろん毎日のようにnoteを読んでくれている方ばかりではないと思いますが、こっちは20作品ありますし、それにまつわるエピソードをまた改めて記事にして投稿していけば、一ヵ月以上は毎日のように宣伝することができます。
ちょうど文学フリマ東京36が5月21日にあり、そこに出品するつもりなので、それまでは毎日のようにうた集『夜明けのうた』にまつわる投稿をしていくつもりです。
📚何度も読める本だからこそ
小説『Message』は第4章まで試し読みできます。全文無料公開するにいたらなかったのは、物語だからであり、基本的に1度読んで終わりの人が多いからです。全文無料で読んで、購入して手元に置いておこうと思う人は少ないのではないでしょうか。
ただ、詩集となると話は変わってきます。僕自身、詩は何度読んでも新しい発見をすることができます。そのときの気持ち次第で、詩はいくらでも形を変えます。自分の心を映す鏡のようなもので、何度読んでも全く同じように感じ取ることはないのです。
もちろんその性質は小説にもあてはまることではありますが、個人的にはスパンがかなり空くイメージ。高校生の頃はこう思っていたけど、大学生になってからこんな風に読めるのか、面白いなあって感じ。伝わりますかね?
一方、詩はもっと日常的。読む人の日々に些細な気付きをくれたり、静かに慰めてくれたり、そっと寄り添ってくれるものです。
僕も実際に「夜明けのうた」を手に取ってみて、眠る前に開いて、うたや文章を通して自分の心を整理する時間をつくることができています。きっと明日も、来週も、一年後も、変わらずにそばにある存在。それがこの1冊だと思うのです。
何度も読める本だからこそ、無料公開しても怖くないし、僕のように手元に置いておきたいと思ってくださる人をつくることができます。
今日も1作品投稿しました。僕の青春時代を彩る思い出を綴ったうたです。とってもパーソナルな物語を閉じこめた作品ですが、きっとあなたの中にも同じように光っている思い出があるはず。たまには、それを呼び起こすのも一興ではありませんか?是非、以下の記事を覗いてみてください。最後まで読んで下さり、ありがとうございました。
20230409 横山黎