本屋は焚火である。
――今も時代の風に吹かれて、消えそうな本屋があることでしょう。それでも僕らは本屋があるから、本屋に本が並んでいるから、その温かさに救われることがあります。
人生は物語。
どうも横山黎です。
大学生作家として本を書いたり、本を届けたり、本を届けるためにイベントを開催したりしています。
今回は「本屋は焚火である。」というテーマで話していこうと思います。
📚ずっと行きたかった本屋さん
今日の昼間、ずっと行きたかった本屋さんに行ってきました。茨城県大洗にある「焚火と本」というお店です。
本屋として立ち寄るだけなら無料、ワンドリンクオーダーすれば店内でゆっくり過ごすことができます。
焚火というくらいですから、店内はまるでちょっとしたキャンプ場で、椅子もキャンプ用のものでした。なんならキャンプの本もありましたしね。
本棚ごとに並んでいる本の種類が違っていて、小説から短歌集、絵本にビジネス書など、多岐に渡っていました。本に関する本(本屋、読書会など)もあって、興味深く思って手に取ったものです。
以前から「焚火と本」のオーナーである佐藤穂奈美さんのことは知っていて、会ったことはないんですが是非とも繋がっておきたい人のひとりでした。僕が最近お世話になっているシェアハウス「はちとご」の管理人、はやぶささんの知り合いでもあります。
場所が少し遠いこともありタイミングを伺っていたんですが、ビブリオバトル(本を紹介するイベント)に挑戦中だから本の空間にいたかったし、ちょうど今日がオープン日だったこともあり立ち寄ることにしました。
穂奈美さんも僕のことはご存じでいらしたらしく、すぐに打ち解け合うことができました。
2時間弱本を読んで過ごした後、僕の活動のことを切り出して、「本を置かせてもらいませんか?」とお願いしてみました。すぐに了承してくれて、委託販売という形で、僕の初書籍『Message』を5冊、「焚火と本」で売っていただくことになりました。
「自分も読むから!」と言って穂奈美さん自身1冊買ってくれるという嬉しい展開もあり、また来たいと思うには十分すぎる魅力が、あの空間にはありました。
特に印象的だったのが、「焚火と本」という本屋のコンセプト。「本を通して、地域の人を知ってもらいたい」という言葉でした。
📚本を通して地域の人を知る
「焚火と本」の本の種類によって分かれているといいましたが、それだけでなく、誰が置いている本なのかによっても分かれているんです。なかには、地域の方が置かせてもらっている本棚や、「焚火と本」を会場に開催されるゼミのゼミ長が置かせてもらっている本棚があったり。
ここには穂奈美さんの思いが込められていて、お店に立ち寄って本を手に取った方がその本について訊いてきてくれたとき、「実はこういう人がいまして……」とその本の持ち主の話をして、本を通して地域の人を知ってほしいからだそう。
このコンセプトがとってもステキだなと思いました。
さっきちらっと触れましたが、今僕はビブリオバトルに挑戦しています。全国大学ビブリオバトルで全国制覇の夢を叶えるために、最近は本に関する発信をしています。
そのビブリオバトルのコンセプトは、「本を通して人を知る。人を通して本を知る」なんです。「焚火と本」のコンセプトにも通じるものがありますよね。
本が、人をつなげるきっかけになる。
そんな瞬間に僕は魅力を感じるし、そんな風にしてたくさんの人とつながっていきたい、いろんな人をつなげていきたいと思うのです。
📚焚き火と本
「焚火と本」に置かれてあった本に、『本屋という仕事』がありました。帯に、「本屋は焚火である」という言葉を見つけて、これは読まなきゃいけないと思いました。この本の「序」には次のような文章がありました。
こんな文章に、こんな考え方に出逢えて素直に幸せだなあと思いました。
本が読まれなくなってきた今、全国的に本屋がゆっくりと消えていってしまっています。今も時代の風に吹かれて、消えそうな本屋があることでしょう。それでも僕らは本屋があるから、本屋に本が並んでいるから、その温かさに救われることがあります。
言の葉を集めて、
薪をくべるように語り合うことで、
その炎を消さずにいられる。
火の温かさを感じ続けることができる。
書店とは本を売り買いが発生する店であり、本屋とは本を通して人と話す場所である。そんな言葉も書いてあったかな。とにもかくにも、本屋をはじめ、本が集まる場所を盛り上げるためにも、本と人とをつなげる活動は続けていこうと思います。
まずは、ビブリオバトルで結果を出すこと。
先日、無事に大学大会は優勝することができました。次は11月5日(日)に開催される地区大会。これに勝てば、3度目の全国大会に出場することができます。
YouTubeで配信されるので、オンライン参加も可能です。11月5日(日)11:30~12:30、ご都合つく方は参加していただけると嬉しいです。魅力的な本を、魅力的に紹介していきます。僕の物語を聴きにきてください。最後まで読んで下さり、ありがとうございました。
20231024 横山黎
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