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ありふれた1日に、僕の大学4年間がつまっていた。
ーー休む暇もなく時間が光のように駆け抜けていった昨日。僕がつながってきた人、頑張ってきた活動、好きなこと、面白いものが全部凝縮されていた気がします。何でもない、ありふれた1日に、僕の大学4年間が詰まっていたんです。
人生は物語。
どうも横山黎です。
大学生作家として本を書いたり、本を届けたり、本を届けるためにイベントを開催したりしています。
今回は「ありふれた1日に、僕の大学4年間がつまっていた。」というテーマで話していこうと思います。
昨日のことです。
何でもない、ありふれた昨日のことです。
昨日の午後、僕は大学の図書館に行きました。一昨日借りた「図書館」に関する本を改めて読んで、学んだことを題材にnoteの記事を書いていました。面白そうと思ったらとりあえず潜ってみる。本やネットでいろいろ調べてみる。そして、それを記事のなかで言語化する。僕が20歳のときから繰り返しているルーティーンです。
記事を書いていると、メールが届きました。大学図書館の職員の方からです。
僕は今度の3月3日(日)に「BOOK TALK LIVE “桃太郎”」というイベントを開催します。僕が卒業研究のテーマに掲げた「桃太郎」について、1時間くらいかけてしゃべり倒すトークイベントです。日本人なら誰もが知っている桃太郎の、誰も知らない物語を物語ります。
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会場が大学図書館のなかにあるライブラリーホールということもあり、図書館の職員さんにはお世話になっているんです。
昨日の午前中、ちょうどイベントのチラシとポスターが届いたので、「図書館に置かせてもらいませんか」と職員の方に連絡をしたんです。それに対する了承の返事が返ってきたというわけです。
僕は作業机から離れて、窓口の方へ行きました。そして、職員さんにポスターとチラシを手渡しました。改めて、上層部が僕のイベントの運営の了承が取れたことと、「頑張ってくださいね」というエールを伝えてくれました。
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思えば、大学図書館の方々と親睦を深めることができたのは、僕がビブリオバトルに挑戦したことがきっかけでした。5分間で自分のお気に入りの本を紹介するプレゼンバトル。高校時代からその公式戦に参加していた僕は、大学3年の年、自著『Message』を相棒に挑むことにしたんです。
「自分の本を自分で紹介する」という前代未聞の挑戦は少なからず注目を集めましたし、全国大会に進出できたことに祝福の声が届きました。大学図書館の方々も応援してくださってくれて、それ以降、様々な機会でお世話になっています。
今回の「桃太郎」のイベントでも力を貸してくれることになったのは大学図書館の方々だけではありません。同様にビブリオバトルの挑戦に注目してくださった大学広報室の方は、大学ホームページにイベント情報を掲載してくれましたし、大学のすぐ近くにある「BOOK ACE」という本屋さんでもチラシやポスターを置かせてもらうことになりました。今度挨拶しにいってきます。
さらに、大学生協の方々の協力を得ることもできました。書籍部で企画している「推し本コーナー」の次のゲストに僕が選ばれて、そこで本やイベントの紹介をさせてもらうことになったんです。
その推し本インタビューが昨日の夕方にありました。この前のビブリオバトルで僕が紹介した3冊の本と、僕の初書籍『Message』、そして、芥川龍之介の『桃太郎』の絵本、合計5冊を紹介してきました。1時間半以上にも及ぶインタビューで、僕の過去や活動のこと、ビブリオバトルに挑戦するきっかけについても触れてくれました。
記事ができあがり次第、大学のホームページにも掲載されますし、書籍部のレジ横の棚に特集が組まれるとのことです。そこにポスターが張られ、チラシが置かれるとのことでした。本好きの人に認知させることができるので、効果的な広告かなと考えています。
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夜は、同じ大学の同級生3人で「トチロー」という洋風居酒屋で呑んできました。たまに集まって「恋愛」をテーマに語り合うメンバーです(笑) 3人それぞれ壮絶な恋路を辿ってきたこともあり、集まる度に僕の想像を超えるようなエピソードが待ち受けているので、面白がりながら、傾聴しているんです。もちろん詳しいことは割愛するけれど、昨日は過去一ぶっとんだ会だったし、やっぱり人生は物語だなって思いました。
ちなみに、この「トチロー」という店は僕の行きつけのお店で、これまでも何度も通わせていただきました。イベント終わりの打ち上げで利用させてもらったこともありますし、ひとりでふらっと立ち寄ってカウンター席でマスターと語り合ったこともあります。
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去年の9月、トチローが20周年を迎えまして、10月からキャンペーンをやっていたんですね。そのときに本のプレゼントを手に、トチローにお伺いしたんです。そのときにカウンターで一緒だった昔からのお客さんが、なんと昨日もカウンター席にいらっしゃっていて、偶然の再会を果たすことができました。
それだけではありません。大学3人で呑んでいたら、去年から僕がお世話になっているシェアハウス「はちとご」で知り合った女子3人組が来店。「知り合いしか来ない!」と思わず叫んじゃいました。後には、同じ学科かつ同じゼミの後輩も来店したし、僕のパートナーも合流する始末……大学近くだし度々こういう鉢合わせはあるんだけれど、過去一知り合いと遭遇した夜でした。
お会計の後、僕はマスターにお願いして、「BOOK TALK LIVE “桃太郎”」のポスターを貼らせてもらうことに。快く引き受けてくれたので嬉しかったです。
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そのまま僕ら3人は二次会に行って、何故か漫画やアニメの話ばかりしていました。『金色のガッシュ!!』『NALUTO』『名探偵コナン』『怪獣8号』……様々な漫画が話題に上るなか、僕は「進撃の巨人」の魅力を熱弁しました。人に勧める漫画(アニメ)といえば、やっぱり「進撃」です。ふたりともほとんど中身を知らなかったから、僕がビブリオバトルで培った紹介力でプレゼンしていきました。
結果、ひとりがメルカリで22巻までぽちっと購入。
自分の本を紹介する力が、人と本とをマッチングさせることができたのです。最近、こういう機会が増えてきて、やっぱり自分のやってきたことは間違いじゃなかったんだなと振り返るのと同時に、ビブリオバトルや本を紹介することの意義を感じることができました。
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二次会も終わり、ふたりと別れた後、帰り道を歩いていると、前から「横山さん!」と僕を呼ぶ声がしました。バイトの後輩ふたりでした。訊けば、バイトの後輩たちで集まって吞んでいるとのこと。せっかくだしと思って、合流することにしました。
結局、2時半くらいまで呑んでいたっけ。途中、僕は知らなかった恋愛話に衝撃を受けるし、後輩がガラスを倒しまくるし、後輩ふたりを探しにいった後輩ひとりがなかなか帰ってこなくて行方不明になりかけるし、てんやわんやの騒ぎだったけど、あれはあれで楽しかったな。
そういえば、後輩のひとりが、大学図書館に貼られていたポスターを見てくれたらしくて、「今日、見ましたよ!」と言ってくれました。昼間に貼ったばかりなのに、目にしてくれる人がいることを確かめることができました。
ちなみに、後輩たちの隣の席では、生協学生委員会の新年会が行われていて、そのなかにも僕の知り合いがいました。手広くいろんなことを手掛けている人で、去年の文化祭でミスターグランプリを獲ったおもろいやつです。
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休む暇もなく時間が光のように駆け抜けていった昨日。僕がつながってきた人、頑張ってきた活動、好きなこと、面白いものが全部凝縮されていた気がします。何でもない、ありふれた1日に、僕の大学4年間が詰まっていたんです。
もちろんつらいこともしんどいこともあるけれど、昨日みたいに答え合わせをしてくれる、大きなハナマルをくれるご褒美のような1日があるんですよね。見返りを強く望むのはあんまりよくないけれど、昨日のような日がまた来ることを期待して、これからも自分の信じた道を歩いていこうと思いました。最後まで読んで下さり、ありがとうございました。
20240127 横山黎
※こんな夜だった↓↓↓