「わたしの推本」企画のゲストになりました。
――夢想だにしていない追い風が吹くのは、自分が本当にやりたいことをやっているとき、心からそれを全力で楽しんでいるときだと考えていて、「BOOK TALK LIVE “桃太郎”」をやると決めてから、追い風を感じる瞬間が何度もあるんですね。
人生は物語。
どうも横山黎です。
大学生作家として本を書いたり、本を届けたり、本を届けるためにイベントを開催したりしています。
今回は「『わたしの推本』企画のゲストになりました。」というテーマで話していこうと思います。
📚『わたしの推本』企画
先日、僕の通う茨城大学生協書籍部と生協学生委員会の共同企画「わたしの推本」のゲストに僕が選ばれました。推本企画は、学生や教職員が自分のお気に入りの本を紹介するもので、大学HPにインタビュー記事が掲載されたり、書籍部の入り口近くの棚で特集が組まれたりします。
その企画の今度のゲストに、僕が選ばれました。
去年、全国大学ビブリオバトル2023に挑戦し、自身3度目となる全国大会の舞台に立つことができたこともあり、次の推本企画のゲストは僕にしようという流れがあったみたいです。生協学生委員会に知り合いがいたので、その人が強く推薦してくれたことも奏功しました。
インタビュー自体は先月末に済んでいたのですが、ついに先日、書籍部の棚に特集が組まれ、大学HPにも掲載されることになりました。また、大学公式のInstagramにも同じ内容の投稿がされたので、少なからず僕のこと、僕の活動のことが認知されたのかなとにやにやしています。
📚僕が紹介した5冊
普段は1~3冊くらい紹介する流れなのですが、僕は5冊紹介していいと言われたので、お言葉に甘えることになりました。僕が選んだ5冊は以下の通りです。
はじめの3冊は、僕が去年のビブリオバトルで紹介した本です。大学大会、茨城決選大会、首都決戦と、僕は毎回本を変えて挑むようにしていたんですが、それぞれで紹介した本をここでも紹介することにしたのです。
次に僕が選んだのは『Message』。何を隠そう、僕の書いた本です。2022年に出版した僕の初書籍で、成人の日を舞台にしたヒューマンミステリーです。
Amazonのサービスを使えば紙の本が無料で出版できると知った僕は、公募に作品を出すことだけが作家になるための努力ではないなと思い、自らの手で出版することにしたんです。出版してからはひたすら届ける作業を続けてきました。たくさんの人に会って、つながって、イベントに参加して、自分でもイベントを立ち上げて、『Message』を届けてきたんです。その甲斐もあり、現時点で250冊以上手売りすることができました。
正直あの頃に比べたら『Message』を届ける気持ちは萎んでいますが、機会があれば手売りしているし、引き続き繰り返していこうと思います。そんな思いがあるからこそ、推本企画でも紹介し、書籍部で委託販売させていただくことになりました。どれくらい効力があるかは分からないけれど、コンスタントに届け続ける姿勢を保つことは大切だと考えています。
さて、最後の1冊に選んだのは、『芥川龍之介の桃太郎』という絵本です。今、僕がいちばんおすすめしたい1冊です。
📚追い風に吹かれて
2年前に大学の授業で芥川龍之介が昔話を再話して、『桃太郎』という作品を書いていることを知った僕は、その作品を読んで衝撃を受け、桃太郎に興味を持ち、その歴史や秘密を探る学びの旅に出かけました。
いろんな文献や書籍を読み漁っていたら、桃太郎の物語は時代と共に変容していることが分かりました。その時代に求められている価値観や生き方が桃太郎の物語に反映されているので、江戸時代の「桃太郎」と明治時代の「桃太郎」にはそのメッセージに違いが見られるんです。
すっかり桃太郎オタクになってしまった僕は、「桃太郎」に関しての記事をnoteで投稿し続けたり、自分でも『桃太郎』という作品を書いてみたりして、しまいには卒業研究のテーマに掲げることになりました。『芥川龍之介研究―『桃太郎』を中心に―』。それが僕の卒論のタイトルです。
頑張って書いた卒論を書いただけで終わりにしたくはなかったので、それについて物語るイベントを開催することにしました。「BOOK TALK LIVE “桃太郎“」と題して、1時間かけて「桃太郎」について物語りにいきます。
僕の記事を見てくれている人ならば最近の僕のnoteはほぼ桃太郎で埋め尽くされているのにお分かりだと思いますが、このイベントのためにあれやこれや動き回っている今日この頃です。
推本企画の依頼がこのタイミングで来たのは最高でした。本を求めに足を運ぶ人の集まる場所で宣伝することができるからです。ちゃんと許可を取って、チラシやポスターを置かせてもらうことにしました。
ベストタイミングだったのはそれだけではありません。卒業研究の題材でもありイベントでも触れる芥川龍之介の『桃太郎』ですが、なんとつい先日、絵本として新しく出版されたんです。それが、僕が5冊目に紹介した『芥川龍之介の桃太郎』という絵本なのです。出版日が取材の数日前でした(笑)
そのとき、僕は、「ああ、やっぱりそういうことなんだな」と思いました。
夢想だにしていない追い風が吹くのは、自分が本当にやりたいことをやっているとき、心からそれを全力で楽しんでいるときだと考えていて、「BOOK TALK LIVE “桃太郎”」をやると決めてから、追い風を感じる瞬間が何度もあるんですね。だからこそ、自分の面白いと思ったことをちゃんと面白がる力って大切だなと思っていて、今回の経験を通してそれを再認識することができました。
イベント当日まで1ヵ月もありませんが、これからも追い風に吹かれながら、自分の信じた道を目指していきますね。最後まで読んで下さり、ありがとうございました。
20240210 横山黎
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