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イベントでスポンサーを集める意義。

――イベントの収支問題の解決策としても、イベントを盛り上げる火付けとしても、スポンサーを集めることは悪くない選択肢だな


人生は物語。
どうも横山黎です。

大学生作家として本を書いたり、本を届けたり、本を届けるためにイベントを開催したりしています。

今回は「イベントでスポンサーを集める意義」というテーマで話していこうと思います。



📚総じて成功だったイベント

先日、「BOOK TALK LIVE “桃太郎”」というイベントを開催しました。卒業研究のテーマに「桃太郎」を掲げた僕が、その秘密や歴史を1時間かけて物語りにいったのです。

桃から生まれない桃太郎、教科書に掲載された桃太郎、鬼に育てられた桃太郎……などなど、いろんなエピソードを引き合いに出しながら、最後には「絵本『桃太郎』をつくりたい」という大きな夢を宣言しにいきました。

参加者は約50人集めることができて、小学生から80代まで幅広い世代の人たちに「桃太郎」の物語を披露することができました。

もちろん反省点や改善点はあるけれど、終演後に「最高だった」「感動した」「面白かった」といった声をいただいたり、お客さんもスタッフも一堂に会した打ち上げでみんなの晴れやかな顔を見たりしていると、やってよかったなって思うし、総じて成功だったなと胸をなでおろしました。

そんな今回のイベントの成功は、もちろん僕ひとりの力では到底叶えられたものではなくて、たくさんの「仲間」によって生み出されたものでした。


📚プチスポンサーという「仲間」

「仲間」とは、当日運営に携わってくれたスタッフだけを指すものではありません。今回は内容に重なるところもあるので、多くの人を巻き込んでひとつの舞台をつくりにいく意識があったのです。

桃太郎は、ひとつの目的を成し遂げるためにまわりの人を巻き込んで先導する存在であり、かの芥川龍之介はそういう意味で桃太郎を「天才」と表現しました。善の目的だろうと、悪の目的だろうと、とにかく目的達成のために「仲間」をつくりにいくのが桃太郎なのです。

僕は、善の目的を成し遂げるためにいろんな人を巻き込むという意味で、天才になりたい、桃太郎になりたいと思いました。それを伝えにいく僕がその姿勢を見せないことには筋が通りませんから、「BOOK TALK LIVE “桃太郎”」はたくさんの「仲間」を連れて盛り上げていこうと考えたわけです。

このnoteでもそれを追求したいと思い、打ち出したのが「プチスポンサー」という手でした。500円の有料記事を購入していただく代わりに、パンフレットやエンディングムービーに名前が掲載される特典を受け取ってもらうという内容のもの。

イベントの収支を当日までにどうにか黒にしようと考え、打った手なのですが、案外これに注目してくれる人が多くて、最終的には全部で17人のプチスポンサーを集めることができました。単純計算で8500円の資金を調達できたわけですが、それはともかく、17人の「仲間」を集めることができたという事実に、僕はにやにやしていました。


📚スポンサーを集める意義

ちなみに、プチスポンサーを募るなら、スポンサーもいないといけないなと思い、僕が直々にスポンサーになってくれないかとお願いしたのが、「木の家ゲストハウス」のオーナーの宮田さんでした。去年からお世話になっている人で、僕の4月以降の働き口として受け入れてくれた人でもあります。

今回のイベントには遠路遥々、僕の家族も3人来てくれたんですが、その宿泊場所として、木の家ゲストハウスを無料で提供してくれたのです。生々しい話をすると、ひとり5000円なので、15000円分の支援をいただいたことになります。

500円でプチスポンサーなら、15000円はスポンサーと呼んで何の問題もないと思い、順番は前後しますが、宮田さんにスポンサーになってもらったのです。

イベントの規模や種類にもよりますが、どうしても収支問題はついてまわり、やりがいで気を紛らわせてそれをないがしろにしがちになります。少なくとも僕はそうで、楽しければいいじゃんと思いがちなんですが、続けていくためにはお金の問題と向き合わないといけないんですよね。

今回、「BOOK TALK LIVE “桃太郎”」で初めてちゃんと収支問題と向き合ってみて、向き合うことの大切さを知りました。

今回でいえば、事前にスポンサーやプチスポンサーを集めることで、イベントにかかったお金を回収することができたし、家族の宿泊場所を無料で確保することもできたんです。また、「仲間」を集めたことで、僕の想像以上の盛り上がりをつくることができました。話題が人を呼ぶという現象が少なからず起こったのです。

イベントの収支問題の解決策としても、イベントを盛り上げる火付けとしても、スポンサーを集めることは悪くない選択肢だなと思ったという話でした。最後まで読んで下さり、ありがとうございました。

20240305 横山黎


※「BOOK TALK LIVE ”桃太郎”」のオープニングムービーにも使われた動画↓↓↓


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