見出し画像

疾患による体の変化とその評価――肩や腰、膝のトラブルをどう見極める?

「最近、肩が上がらなくなってきたな…」「長時間歩くと膝が痛い…」「腰の違和感がずっと続いている…」こんな悩みを抱えている人、けっこう多いですよね。

加齢や生活習慣、スポーツの影響で、関節や筋肉に不調が出てくることはよくあります。でも、「年のせいだから仕方ない」と放置してしまうと、痛みが悪化したり、動ける範囲がどんどん狭くなったりすることも。

そこで今回は、「体のどこにどんな変化が起こりやすいのか」「どうやってチェックすればいいのか」について、わかりやすく解説します。肩・腰・膝など、よくトラブルが起こる部位を中心に説明するので、ぜひ参考にしてみてください!



1. 肩のトラブル――四十肩・五十肩の正体とは?


肩関節の特徴

肩は、全身の関節の中でもっとも可動域が広いと言われています。腕を前後左右に大きく動かせるのは、肩の構造がとても柔軟だから。でも、その分、安定性が低く、筋肉や靭帯のサポートが不可欠です。

このバランスが崩れると、肩の動きが悪くなったり、痛みが出たりするんです。

よくある疾患:肩関節周囲炎(四十肩・五十肩)


「腕を上げようとすると痛い」「後ろに手を回せない」こんな症状が出たら、肩関節周囲炎(いわゆる四十肩・五十肩)の可能性があります。

これは、肩関節を包む組織が硬くなって炎症を起こし、動きが制限される病気です。40~60代に多いのが特徴で、特にデスクワークや家事で同じ姿勢を続ける人に発症しやすい傾向があります。

セルフチェック

次の3つの動作で痛みや違和感があるか試してみましょう。
1. バンザイできるか?(腕をまっすぐ上に伸ばす)
2. エプロンのひもを結べるか?(後ろに手を回す)
3. 髪を結べるか?(頭の後ろに手を持っていく)


どれか1つでも難しい場合、肩の柔軟性が低下しているかもしれません。早めのケアが大事です!


2. 腰のトラブル――「ギックリ腰」はクセになる?


腰の役割

腰は、上半身と下半身をつなぐ重要なパーツ。歩く・座る・立つといった基本動作のすべてに関わっているため、トラブルが起きると一気に動きにくくなります。

よくある疾患:腰部脊柱管狭窄症


「歩いていると腰から足にかけてジンジン痛む…」「ちょっと休むと楽になる」こんな症状がある人は、腰部脊柱管狭窄症かもしれません。

この病気は、背骨の中にある「脊柱管」というトンネルが狭くなり、神経が圧迫されることで起こります。特に60代以上の人に多く、50%以上の人が何らかの症状を持っているとも言われています。

セルフチェック

以下のような症状があるかチェックしてみてください。
• 数分歩くと足がしびれるが、座ると楽になる
• 前かがみになると症状が軽くなる
• 長時間立っているのがつらい


これらに当てはまる場合、腰の神経に負担がかかっている可能性があります。専門医の診察を受けることをおすすめします。


3. 膝のトラブル――階段がつらくなってきたら要注意!


膝関節の特徴

膝は、体重を支える関節の中でも特に負担が大きい部分です。歩くとき、体重の約3~5倍の負荷がかかると言われています。

特に、60歳以上の人の約半数が「変形性膝関節症」を持っているというデータも。年齢とともに膝のクッションである軟骨がすり減り、痛みや動きの悪さが出てきます。

よくある疾患:変形性膝関節症

• 階段を降りるときに痛む
• 正座ができない
• 膝がこわばる感じがする


こんな症状があれば、膝関節の軟骨がすり減っている可能性が高いです。

セルフチェック

簡単なテストを試してみましょう。
1. 片足立ちできるか?(10秒間キープ)
2. しゃがんで立ち上がれるか?(痛みなくスムーズにできるか)
3. 階段を手すりなしで降りられるか?


1つでも「つらい」と感じたら、膝に負担がかかっているサインです。


4. まとめ


肩・腰・膝、それぞれの関節には特徴があり、特定の年代や生活習慣によって起こりやすいトラブルが異なります。簡単にまとめると…
• 肩:四十肩・五十肩 → 40~60代に多く、腕を上げにくい
• 腰:脊柱管狭窄症 → 60代以上に多く、歩くと痛むが休むと楽
• 膝:変形性膝関節症 → 60代以上に多く、階段の昇降がつらい

気になる症状があれば、早めのケアやストレッチ、病院での診察をおすすめします。「まだ大丈夫」と思って放置せず、できるうちから対策をしておくことが大切ですよ!
あなたの体、これから先もずっと動けるように、大事にしていきましょう!

いいなと思ったら応援しよう!