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FPの相談として多かったBest3!
今回は私のもとに届いたFPの相談として多かった相談件数ランキングを紹介します。
その家庭ごとの特徴はありますが、気になる点はみなさん大体同じであることがわかりました。問題に対しての解説もあるので文章量は少し多いですが、必ず有益になるので最後まで読んでくれると嬉しいです。早速いってみましょう。
第1位:老後の生活費、どうしたらいい?(47件)
「老後のお金が心配…」「年金だけで足りるの?」
この悩みが圧倒的に多かったです。特に60歳近くなると、退職や第二の人生の現実味を帯びてきて、どう準備すればいいのか分からなくなりますよね。老後資金について、以下のことを説明してきました。
1. 老後に必要なお金を知ろう
まず、老後にどれくらいのお金が必要か、ざっくりでいいので計算してみましょう。
例えば、夫婦2人暮らしの場合、毎月の生活費の目安はこんな感じです:
• 最低限の生活:月22万円(食費・光熱費・日用品などを節約した生活)
• ゆとりある生活:月35万円(旅行や趣味も楽しむ生活)
仮に月25万円の生活費で考えると、1年で300万円。これが30年続くと、老後全体で9000万円必要です!
「そんな大金、無理…」って思うかもしれません。でも安心してください。この金額すべてを準備する必要はありません。
2. 公的年金でどれくらいカバーできる?
日本には公的年金制度がありますよね。実際にどれくらいもらえるのか、ざっくり例を出してみます。
• 夫婦2人で年金をもらう場合、月20万円が平均的な金額。
• これを1年で計算すると、240万円。30年間受け取ると、総額は7200万円です!
不足額を計算してみよう
• 必要額:9000万円
• 年金:7200万円
• 不足分:1800万円
つまり、老後資金として自分たちで準備するのはこの1800万円。これなら「頑張ればできそう…」と思いませんか?
3. 不足分1800万円をどう準備する?
1800万円と聞くと大きく感じますが、準備期間を長く取れば負担はぐっと軽くなります。以下の方法を組み合わせて考えてみましょう。
① 積立投資でコツコツ増やす
例えば、「つみたてNISA」を使って毎月3万円ずつ積み立てた場合を考えてみます。
• 運用期間:20年
• 利回り:年3%
この条件でシミュレーションすると、最終的に約830万円になります!
さらに、iDeCo(個人型確定拠出年金)も併用すれば、節税効果も得られ、もう少し増やすことができます。
② 固定費を見直して捻出する
「そんなお金、毎月積み立てられない…」という方でも大丈夫。まずは家計を見直しましょう。
• 通信費:格安スマホに変えると、月5000円削減 → 年間6万円の節約!
• 保険料:保障内容を見直して、月1万円節約 → 年間12万円の節約!
• 電気・ガス代:プラン変更で月2000円削減 → 年間2.4万円の節約!
これらを合わせると、年間20万円以上の余裕が生まれることもあります。この分を積み立てに回すだけでも大きな差が出ます。
③ 老後も収入源を作る
60歳を過ぎても、健康で元気なら少し働くのも選択肢です。
例えば、趣味を活かして月2万円稼げるような副業を始めてみるのはどうでしょう?
• 月2万円 × 12か月 × 10年間 → 240万円
好きなことをしながら収入を得られれば、老後の生活にも少し余裕が生まれますよね。
4. 実際の例:60歳夫婦が老後資金を準備したケース
【Aさん夫婦の例】
• 年齢:60歳(定年後のスタート)
• 必要な老後資金:1800万円
Aさん夫婦は以下の方法で不足分を埋めました。
1. つみたてNISAで月2万円積立(10年間) → 約300万円
2. 固定費を見直して月1万円節約(10年間) → 120万円
3. 奥さんが趣味の料理教室で副収入(月1万円×10年間) → 120万円
合計で540万円の準備ができ、残りは退職金から補填して解決しました!
「なんとかできるもんだね」と笑顔で話してくれたのが印象的でした。
5. まずは小さく始めてみよう
老後資金は、いきなり大金を用意するのではなく、「毎月少しずつ」準備することが大事です。
以下のステップで行動を始めてみましょう。
1. 家計の見直し
• 通信費、保険料、電気代を節約する。
2. 積立をスタート
• 毎月1万円でも、つみたてNISAを始める。
3. 収入の選択肢を考える
• 60代以降も楽しく働ける方法を考える。
「老後資金は大変そう…」と感じていたあなたも、小さな一歩を踏み出すだけで未来がぐっと安心に変わりますよ!
第2位:住宅ローン、払えるのか心配…(35件)
「住宅ローンが家計を圧迫している」「このまま払っていけるのか不安…」という相談も非常に多いです。マイホームを持つことは嬉しい反面、ローンのプレッシャーを感じる方が多いのも事実ですよね。住宅ローンの不安を解消するための具体的な方法をお伝えします!
1. まずは返済負担率を確認しよう
住宅ローンの負担が重いかどうかは、「返済負担率」をチェックすることで分かります。
• 返済負担率:年間のローン返済額 ÷ 年収 × 100
一般的に、25~35%以下が無理なく返済できる目安です。
例1:年収500万円、年間返済額120万円の場合
• 計算式:120万円 ÷ 500万円 × 100 = 24%
→ 比較的無理のない範囲ですね。
例2:年収400万円、年間返済額160万円の場合
• 計算式:160万円 ÷ 400万円 × 100 = 40%
→ 負担率が高く、家計に影響が出やすい状態です。
負担率が高い場合、以下の対策を検討してみましょう。
2. 負担を軽減するための方法
① 借り換えで金利を下げる
金利が高いローンを借り換えるだけで、月々の支払いを減らせることがあります。
例えば、以下のケースを見てみましょう。
例:ローン残高2000万円、残り20年、金利1.5%の場合
• 現在の返済額:月96,000円
• 借り換え後(金利0.8%):月89,000円
→ 毎月7,000円の節約、年間で84,000円減らせます!
借り換えには手数料(数十万円)がかかることもありますが、長期的にはかなりの負担軽減になります。
② 繰り上げ返済を活用する
手元に余裕があれば、早めに繰り上げ返済をするのも効果的です。特に、ローンの初期段階で返済するほど利息を大幅に減らせます。
例:2000万円のローン(残り20年、金利1.2%)を100万円繰り上げ返済した場合
• 総利息の軽減額:約20万円
• 返済期間の短縮:約1年
ただし、生活費6か月分以上の貯蓄は確保したうえで行いましょう。
③ 固定費を見直して返済に充てる
家計を見直して、月々の固定費を少しでも減らすと、その分を住宅ローン返済に回せます。
• 通信費:格安スマホに変更 → 月5000円節約
• 保険料:無駄な特約を見直し → 月8000円節約
• サブスク解約:不要なサービスを解約 → 月2000円節約
→ 合計で月1.5万円、年間で18万円が浮きます。この金額をローン返済に充てれば、返済期間の短縮や繰り上げ返済に活用できます。
3. 長期の金利変動リスクに備えよう
変動金利を選んでいる場合、将来的に金利が上昇すると返済額が増えるリスクがあります。このリスクに備えるために、以下の対策を検討しましょう。
• 固定金利への変更を検討:金利が低いタイミングで固定金利に切り替えると安心です。
• 余裕資金を貯蓄しておく:金利上昇に備え、手元に貯蓄を残しておくことも大切です。
4. 実際の例:負担軽減に成功したケース
【Bさんのケース】
• 年収:600万円
• 返済負担率:35%(年間210万円の返済)
Bさんは以下の方法を実践して、負担を軽くしました。
1. 金利の借り換え
• 1.5% → 0.9%に変更し、月々の支払いが1万円減。年間12万円節約!
2. 固定費見直し
• 通信費と保険料の見直しで、年間20万円の余裕を確保。
3. 繰り上げ返済
• 浮いたお金で100万円を繰り上げ返済し、総利息を約25万円軽減。
これらの対策により、返済負担率が28%に改善しました。「家計に余裕ができたおかげで、将来の不安が軽くなった」とのことです。
5. まずは少しずつ始めましょう
住宅ローンの不安は、行動を起こせば解消できます。以下のステップを参考に、できることから始めてみましょう。
1. 返済負担率を計算する
• 現状を把握することで、具体的な対策が見えてきます。
2. 借り換えや金利タイプの見直しを検討する
• 複数の金融機関に相談して、最適な条件を探しましょう。
3. 固定費を見直す
• 通信費や保険料など、節約できるポイントは多くあります。
住宅ローンは長期間にわたる負担ですが、計画的に見直すことで不安を軽減できます。小さな改善を積み重ねて、家計を安定させましょう!
第3位:子どもの教育費、どう準備する?(23件)
「子どもの大学費用が心配…」「私立だといくらかかるの?」という相談も多かったです。特にお子さんが小学生や中学生になる頃に急増します。教育費はまとまった金額が必要になるので、「どう準備したらいいか分からない」と悩むのは当然ですよね。教育費の具体的な目安と準備のコツを分かりやすく解説します!
1. 子どもの進路別、教育費の目安を知ろう
まずは、どれくらいの費用が必要なのかをざっくり把握しておきましょう。以下は、文部科学省のデータをもとにした進路別の目安です。
幼稚園~高校までの費用(公立と私立の平均)
• 公立:約540万円(幼稚園~高校)
• 私立:約1,770万円(幼稚園~高校)
大学4年間の費用(学費+生活費)
• 公立大学(自宅通学):約500万円
• 私立文系大学(自宅通学):約700万円
• 私立理系大学(自宅通学):約900万円
• 私立理系大学(下宿):約1,200万円
例えば、私立の幼稚園から高校まで通い、さらに私立理系大学に下宿する場合、トータルで約3,000万円必要になることもあります。一方、公立中心で公立大学に通えば、約1,000万円程度で収まることも。
2. 教育費はいつ、いくら必要になる?
教育費が一気に必要になるタイミングを知っておくと準備がしやすくなります。
• 中学入学時:制服や教材費で10~30万円が一時的に必要。
• 高校入学時:入学金や制服代で20~50万円が必要。
• 大学入学時:入学金や初年度の授業料で50~100万円が必要。
特に大学は「初年度にかかる費用」が大きいので、事前の計画が重要です。
3. 教育費の準備方法を3つ紹介!
教育費の準備は、子どもの年齢や進学までの期間に応じて方法を選ぶのがポイントです。
① 学資保険でコツコツ貯める(確実性を重視する人向け)
学資保険は、毎月一定額を積み立てて、満期時にまとまったお金を受け取る仕組みです。貯蓄目的で加入する場合、利回りは低めですが、「確実にお金を貯めたい」という方におすすめです。
例:毎月2万円を18年間積み立てた場合
• 総額:432万円
• 満期時の受取額:約450万円(利息込み)
② つみたてNISAで効率よく運用する(長期間運用できる人向け)
「つみたてNISA」を活用すると、運用益が非課税になるため、効率的にお金を増やせます。
例:毎月2万円を15年間積み立てた場合(年利3%で運用)
• 元本:360万円
• 運用益込みの受取額:約470万円
投資にはリスクもありますが、長期運用を前提にすることで安定した成果を期待できます。
③ 貯蓄と奨学金を併用する(不足分をカバーする人向け)
教育費全額を貯めるのが難しい場合、奨学金や教育ローンを併用する方法も検討しましょう。
• 奨学金:日本学生支援機構の無利子奨学金を活用すれば、返済負担を減らせます。
• 教育ローン:低金利で利用できる国の教育ローンを活用することで、大きな出費を分割できます。
4. 実際の例:教育費準備に成功したケース
【Cさん家族の例】
• 家族構成:夫婦+子ども2人(5歳と8歳)
• 進路想定:公立高校 → 私立文系大学(自宅通学)
Cさん家族は以下の方法で教育費を準備しました。
1. 学資保険:月1.5万円を18年間積み立て、満期時に約350万円を受け取り。
2. つみたてNISA:月2万円を10年間運用し、約280万円を準備。
3. 奨学金(大学時代):無利子奨学金を月3万円受け取り、生活費の一部をカバー。
これらを組み合わせた結果、大学費用を十分に準備できました。「早めに始めたおかげで、無理なく貯められた」と満足されていました。
5. 具体的に何を始めればいい?
教育費の準備は、早めにスタートするほど負担が少なくなります。以下のステップで始めてみましょう。
1. 進路をざっくり決める
• 公立中心か私立も視野に入れるのか、家族で話し合いましょう。
2. 月々の積立金額を設定する
• 例えば、「つみたてNISAで月1万円」「学資保険で月1万円」など、無理のない金額からスタート。
3. 奨学金や教育ローンの情報を集める
• 必要に応じて、公的な支援制度を検討しましょう。
6. 将来の安心のために、今から準備を!
教育費は、計画的に準備すれば十分カバーできます。「どうしよう…」と悩んでいる間にも時間は進んでしまいますよね。小さくてもいいので、今日から以下の行動を始めてみましょう。
• 家計の収支を見直す:無理なく捻出できる金額を探しましょう。
• 積立をスタートする:月5000円でも、未来の準備につながります!
• 進路について話し合う:進学コースを現実的に考え、必要額を明確にしましょう。
教育費の準備は、「早めの計画」が何よりのカギです。少しずつ行動を始めましょう!
まとめ
今回ご紹介した「老後資金」「住宅ローン」「教育費」の3つは、どれも人生で避けて通れない大きな課題です。でも、どの問題も「必要な金額を知る」「少しずつ準備を始める」ことで、着実に不安を減らせます。
まずはスタート!
• 老後資金の準備には、つみたてNISAやiDeCoを活用して積立を始めてみましょう。
• 住宅ローンの負担を減らすには、借り換えや固定費の見直しが効果的です。
• 子どもの教育費は、学資保険やつみたてNISAを組み合わせて計画的に準備を。
人生の大きな出費は、一度に解決するのは難しくても、今できることを一つずつ積み重ねることで確実に解消できます。
「未来を変えるのは、今日の一歩」
まずは、家計の状況を整理したり、積立を始めたり、小さな行動を起こしてみてください。あなたの一歩が、数年後の安心に必ずつながります!
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