【詩】硬いからだがあるからだ
硬い服を着ている
やわらかなからだを守るため
硬い服を着ている
前に着ていた服はヒビが入って
割れてしまった
白いからだが外へでた
残りは硬い殻だから
カラカラ乾いた音が鳴る
もっと硬い服を着る
ワルしかいなくたって
割られることも
笑われることも
気持ち悪がられることもない
そんな硬い服を着る
けれど、いつしか小さくなって
とうとう脱げなくなってしまった
もはや私服の硬い服
硬い殻だがヒビだらけ
ボロボロだから
白いからだがにじみでる
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