人間みな昔は天才(自称)
というと大仰に聞こえますが、実際幼少期や少年期には自分はなんらかの才能があるんだ・優れているんだと思えた方も多いのではないでしょうか?
1.きっと子供はみんな天才(自称でも)
自分も中学生くらいの頃までは、地頭を誇っていたり運動神経がないなりに身体能力は誇っていたりと、自分は放っておいても何者かにはなれるのだと思っていました。
今思えばアファンタジアの兆しだったのかもしれませんが、映像記憶が苦手な分、漠然としたイメージや文章の記憶などは得意でしたので、ムラはありながらも学業成績はそこそこな子供だったと思います。
つまりは努力をしなくても自分は人並み以上でいられると信じて疑っていなかったのですな。
実際は、世の中見てると努力ができない自称天才よりは努力をしてきた秀才の方があらゆる面で優れていることが多いわけで、社会に出た頃合いでそれに気づいて大きく挫折しました。
2.正しい努力とは
しかし、知り合いのクリエイターさんとかを見ていると、秀才タイプの方ももちろんいらっしゃるのですが、人間的も才能的にも尖っている本物の天才型という方も散見されるのですな。
そういった方に共通するのが、決して努力をしてこなかったわけではなく、自分が好きなこと・向いていることへの努力を人並み以上にか効率的にか、いずれにせよ人より多い経験値は持っていて、だからこそ才能の芽吹きに成功したといった感じなのです。
さて自分はと考えたとき、環境に流されて辛いこと嫌なことは沢山してきたかもしれませんが、好きなことや向いてると思えることに関して正しい努力をしてこれたのかな?と疑問符がわくのです。
社会人になってからで言えば、介護の仕事は確かにやりがいを感じ、自分に向いている仕事だとも感じていましたが、押し付けられた仕事や誰かのカバーをしてばかりで自分が望む姿で仕事ができていたかといえばそうではなかったのですよ。
そういった自己犠牲に自分の価値を見出していたことも要素としてはあるのですが、そういった貧乏くじ的な立ち回りと周りとの軋轢で疲弊してしまった感があるので、正しい努力の形ではなかったんじゃないかなと今となっては思えます。
ここまでが言い訳なわけですが、実際自分が勤勉な人物ではなかったというのもひとつの事実ですので、何かを変えていくためには当然ながら努力をする姿勢そのものが必要となってくると思います。
3.天才は才能だけの存在じゃない
天才に見える人も他人には見えない努力なり思考はしているはずだと感じます。自称天才との差は正しい努力ができるか否かに集約される、というのが今の自分の持論です。
画家の友人が言っていたことで受け売りですが、「自分を天才だと思っていないと絵なんて描けない。自分が今描いているものは最高なんだと思わないと。」とのことで、実際その助言を金言として1か月かけて描いた自分のパステル油絵は県展で初出展初入選をいたしました(もう2年前ですが…)。
その時点から1年間はなにかしらの絵を描き続けていましたが、初めて応募したコンペで落選し、リアルの忙しさを理由に絵を描かない期間を1年間も続けてしまいました。それはなぜかと振り返ると、自分の才能を信じて努力するだけの自己肯定感を育みきることができなかったという点が非常に悔やまれるのです。
4.Re:正しい努力とは
さて、そうしていざ自分がするべき正しい努力とは何たるやと考えた際に出した結論は、自分の能力を見極めるための努力をする、というものでした。
今でこそ休職中ゆえ体力的コストが非常に制約を受けますが、その中でも創作分野で自分が出来そうなジャンルのものに関しては、広いジャンルの中で日々できることはしているつもりです。
当然、つもりだけでは何者にもなれないとは思いますが、まずは自己肯定感を高めるための作業だと思いつつ、クリエイティブな自分像の実現を目指しています。
結局は自分の努力が本当に正しいのかどうかは成果が出てからでないとわからないのですよね。ただ、自分がこの道がいいと思ってした努力に関しては100%の比率ではなくても何らかの形で還元されるものである、と信じていますので、しっかりと行動に移していくことは絶やさずにしていきたいです。
5.天才に手を伸ばして
天才も二十歳過ぎたらただの人、という言葉があった気がしますが、天才ですらただの人になるのであれば、自称天才のまま育まれた自意識はただの人=大人にもなり切れないのかもしれません。
ただ、自称天才を保持したまま天才を目指し続ければ、ただの人にはなれなくても面白い人間にはなれるかもしれません。少なくとも私の周りにいる天才らしき人たちはみんな人間的には面白い人たちでした。
あくまで自分は天才の影を踏むだけの生き物だとしても、目指し続けることで確固たる何者かになれたらいいなと思う今日この頃です。
努力し続けても自分は天才ではないと自覚が強くなるだけかもしれませんが、それでも努力をしないことにはスタートラインにも立てないと自分に言い聞かせて、創作活動に取り組んでいきたいと思います。
最後に
ここまで本記事にお付き合いくださりありがとうございました。
こういった、創作や人生の合間に感じたことや人生観的な話も色々していきたいなと思いますので、もし少しでも記事を気に入ってくださったのであれば、また私の文章に触れていただければ幸いです。
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