五感で感じるとは!『センス・オブ・ワンダー』レイチェル・カーソン
【五感で感じる森林浴ガイドの私がおすすめの本】
子どもの頃は誰もが持っていて、大人になると気づかない間に見失っていく「センス・オブ・ワンダー 神秘さや不思議さに目を見はる感性」をずっと新鮮に保ち続けること。自然の恵みを常に体全体で受け止めることのできるように育つことの重要さを教えてくれる一冊。
この本は、レイチェルがアメリカ・メイン州の海辺の小さな別荘で、幼い姪の子と一緒に過ごし、その際に一緒に経験した自然との触れ合いを詩的で美しい文章で綴ったものです。
短い詩集のようにも感じられますが、まさに五感で感じるとは!という私にとって教科書のような存在です。
そして、お子様がいる方にはぜひ読んでいただきたい!
特にこのメッセージは素敵です。
それから…ここが集約されていると言ってもいい文章です
このセンス・オブ・ワンダーは、残念ながら年齢を重ねると失われると記されています。
でも、いつでも取り戻せることもあるよ、と読みながら感じました。というのも、私は中々良い年齢になってきましたが、五感で感じる森林浴をするようになって、この小さな発見をたくさんするようになりました。
今、この本を読み返すと、容易に情景が目に浮かび、まるで同じ空間に過ごしているような気持ちさえ出てくるからです。
レイチェルは、『沈黙の春』を書き終えたとき、自分に残された時間がそれほどないことを知っていたそうです。
そして、最後の仕事としてこの本に着手したとか。
つまりこれは彼女が私たちに残してくれた最後のメッセージです。
名文多すぎて、すべて引用したいくらい心に響くものがあります。
今なお読み継がれ、そして今だからこそ読むべき一冊だと、読めば納得の理由がここにあります。