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noteで公開していた 「ことばを教えて学んだこと、ことばを学んで気づいたこと」が本になりました。


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書名は『「語学教育なんてそんなもん」なんかじゃない 米軍の学校で学んだこと』です。

 2021年12月28日発売です。ことばに興味がある方、ことばの教育に従事している方に是非読んでもらいたいです。

ーーー内容紹介ーーー

「語学教育なんてそんなもん」だと言う同僚を尻目に、ペンタゴンの外国語学校で孤軍奮闘した筆者が、ことばの教育の現状と未来について問題を提起する。
 小学校から英語を教えたら話せるようになる? カリフォルニア州はもう10年も前にバイリンガル教育をやめ、第2言語としての教育法を徹底している。国語を削るなんて烏滸の沙汰。文科省は母国語を学ぶメリットを忘れていないか?と筆者は訴える。
 一方、「ありがとうございます」に過去形はあるの? TVでも使われている「ちゃって」「ちゃった」はいつから標準語に?など、身近なことばの話題から、乱れゆく日本語と出鱈目なカタカナ言葉への警鐘、そして、英語習得に対する「ヘボン式」の弊害へと、筆者の問題意識は広がっていく。
 標準語の再確認やこれからの英語教育の為の具体的な提案も。日本語教師、英語教師のみならず、ことばと教育に興味がある方も必読の語学教育啓蒙書。
 「語学教育なんてそんなもん」ではありえないし、あってはならないのだ。

● 内容紹介 ●

はじめに
「ありがとうございます」に過去形はあるのか?
「ちゃって」「ちゃった」はテレビの力
「ファミレス敬語」の蔓延
「いただく」と「召し上がる」の大混乱
現代童謡に見る日本語の乱れ
全然すごくない「すごい」
こっちが赤面するほど恥ずかしい和製英語「ボリューミー」
諸悪の根源は日本語ローマ字表記ではないのか?
ジャニーさんは、やっぱり正しかった
続・人名のカタカナ表記の問題
外来語の固有名詞をどう読むか
出鱈目な海外地名の「現地語風」表記
外来語の英語化が通じる英語につながる
「音引き」をうまく使いこなせない人々
日本語の複数形の難しさ
気を使いすぎた二重表現はGHQの呪縛から?
「すみません」ですませるな
外国人にやさしい表記法とは言語の羅列ではない
外来語における「せん・ばたろう」現象
退化している新聞の慣用表現
天皇陛下はただの「Emperor」ではない
「嫁」、「婿」の本当の意味を説明できますか
副詞は「どけ、拭く!」
バラモンの呪文のような日本語教育用語
文章のレベルが低い日本語教科書
検定を経ない日本語教科書の危うさ
「語学教育なんてそんなもん」でいいのか?
「私は病気です」を訂正しない日本語教師
明治に倣って外国語を日本語に!
道徳的秀作アニメを台無しにする乱暴な翻訳
話せる英語はOPIの「レベル2」を目標に
勇気を出して英語の音のカタカナ化を!
実は、「中国人」も「アメリカ人」もいなかった
アメリカ人にはわからない英語
小学英語を実践的なものとするために~新しい日本語ローマ字表記と英語の発音記号としての仮名表記
A Civilian Under Control ~国防総省外国語学校の思い出~
 ペンタゴンの語学学校に採用される
 語学教官としての訓練~「タスクベース」の授業とは
 鬱陶しい反日オランダ人を黙らせる
 東日本大震災発生直後のDLIFLC
 「トモダチ作戦」に参加していた卒業生からの手紙
 DLIFLCの教官と学生の1日
 陸軍基地内の「学園祭」
 知られざる移民の米軍将兵たち
おわりに

 以上、よろしくお願いします!

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