【笑える英語学習】 アメリカの20年間の物価上昇を表した表が分かりやすい件
へっぽこ翻訳者のジュラ子です🥳
アメリカの巨大掲示板 reddit で見つけたおもしろい投稿を翻訳し、コメントと単語解説つきで紹介しています
今日はちょっといつもと趣向が違う内容で
アメリカのここ20年間の物価上昇を表した表がredditで話題になっていたので、ご紹介したいと思います。
アメリカン・エンタープライズ公共政策研究所(AEI)というアメリカのシンクタンクが作成した表で、こちらの記事が元ネタです。
2000年以降、アメリカの平均時給上昇率は99.6%(つまり時給が2000年からほぼ倍になっている!)のに対して、果たして物価はどのように変わったのでしょうか?
英語版のチャートの下に、日本語翻訳版のチャートも載せたので、まずは英語で意味が取れるかチャレンジしてみてください!
英単語の解説や、アメリカ文化に関する解説はページ下にあります🙋♀️
▼日本語翻訳版
hospital;病院。特に入院治療や手術を行うための大きな総合病院のことを指す。アメリカ人に「hospital に行ってきた」と言うと、大病人か大怪我した人だと思われてびっくりされるから気をつけるべし
service;(通例複数形 serivices の形で)(医者・弁護士などの)専門的業務
college;大学。後述の※1へ!
tuition;《米》授業料。なお英国圏では tuition fee と呼ぶのが一般的
fee;料金、手数料。(通例複数形 fees の形で)大学等への納入金
tuition and fees;授業料そのもの(tuition)に加えて、入学金や施設維持費、利用料、管理費、組合費などの各種費用(fees)を含めた「学費」のこと
medical care;医療
childcare;保育。14歳位までの子供を対象に、ベビーシッターが面倒を見たり預かったりすること
nursery school;保育園。ナーサリー。後述の※2へ!
average;平均の
hourly wage;時給
beverage;飲料
housing;住居
household;家庭の
furnishings;(通例furnishingsの形で)備え付け家具。furnitureよりも大きな概念で、カーペットやカーテンなども含む
clothing;衣類
cellphone;《米》携帯電話。一般的に、ガラケー(feature phone)のイメージがある単語。この表の前半の時代にはスマホが存在しなかったためこの表記になっているのだと思われます。
<グラフの要旨>
■ 病院サービス(+220%)、大学の学費(+178%)、大学の教科書(+162%)のカテゴリーは大幅増。また医療サービス(+130%)、学童・保育園(+115%)、食品・飲料(+82%)、住宅(80%)のカテゴリーも増加している。
■ 新車、家具、衣類のカテゴリーに大きな変動は見られないが、テレビ(▲97%)、玩具(▲72%)、コンピューターソフトウェア(▲70.5%)、携帯電話サービス(▲41%)のカテゴリーは大きく下落している。
■ 過去22年間の消費者物価指数は74.4%上昇。平均時給は99.6%上昇している。
詳しい分析を知りたい方は【こちら(英語ソース)】でご覧ください!
💬reddit ピックアップコメント
消費財の価格がこの20年かそこらでどれだけ変化したかの表だよ。
安いテレビには感謝すべきだね!
consumer goods;消費財
be grateful for 〜;〜のことで感謝する、ありがたく思う
正直、どうして大学の授業料がこんな調子で値上がりし続けてるのか理解できないよ。
このシステムがまだ破綻してなくて、それに値下げせざるを得ない状態になってないなんて信じられない。
honestly;正直なところ
tuition;授業料
continuously;絶え間ない
at this rate;この調子で
mind-boggling;《話》信じられないような、度肝を抜かれるような
collapse;崩壊する、駄目になる
force;無理矢理〜をさせる
price reduction;値下げ
生活必需品:上昇傾向
贅沢品:据え置きまたは下落傾向
興味深い……
necessity;(通例、複数形 necessities の形で)生活必需品
way up;上昇傾向で(=be on the way upの略。Prices are on the way up.=価格が上昇傾向にある、のように用いる)
luxury;贅沢品
same;以前と変わらない
redditスレ:r/coolguides•Posted by u/AlephMartian
📚以下、英語・アメリカ文化の補足解説
※1 🔎Collegeは「単科大学」 ……とは限らない😳
アメリカ人は日常会話で university のことも college と呼ぶことが多く、「私は大学生です」と自己紹介する時に "I'm a university student" ではなく "I'm a college student"と言ったりします。
「university は4年制の総合大学で、collegeは単科大学のこと」と単純化して紹介されていることがありますが、実態はもうすこし複雑で、university の中の学部課程(教養科目を学ぶ4年間の課程)のことをcollegeと呼んでいる大学もあります。
代表例はハーバード大学(Harvard University)の学部課程であるハーバード・カレッジ(Harvard College)です。
university と college という名前の違いだけで実態を把握することは困難なので、単純に college=単科大学!とは決めつけられないのです。
※2 🔎キンダーガーテンは「幼稚園」 ……とは限らない😳
アメリカの義務教育はK-12と呼ばれ、キンダーガーテンの1年間からはじまり、エレメンタリー(小学校)5年間、ミドル(中学校)4年間、ハイスクール(高校)3年間の合計13年間です。(飛び級でもっと短い生徒もいます)
ナーサリースクール(nursery school)は、このキンダーガーテンに通う前の0〜5歳の乳幼児を対象にした保育施設のことを指し、乳幼児の世話を目的としているものを指します。(単にnurseryと呼ぶことも)
なお似た概念でプリスクール(preschool)という教育機関もありますが、これは小学校(elementally school)に通う前の子どもに早期教育を行う機関で、乳児は含まず3〜5歳が対象。要は日本でいう「幼稚園」に当たります。
キンダーガーテン=幼稚園と翻訳されていることが多いですが、アメリカでのキンダーガーテンは小学校に上がる前の準備学年と位置付けられている(小学校に附属していることが多い)ので、厳密には「小学校0年生」とでも言うべき存在です。ただ日本人的には「小学校0年生?なんのこっちゃ?」となるので、便宜的に幼稚園と訳されている事が多いのだと思います。
🔎キンダーガー「デ」ン? それともキンダーガー「テ」ン?
綴りは kindergarten なので、発音は キンダーガーデンではなく、キンダーガーテンで、濁りません!(もっと言うと、「t」の音がほぼ脱落してキンダーガーンン、みたいに聞こえます)
🔎プ「レ」スクール?それともプ「リ」スクール?接頭辞preの注意点
preschool の発音はプレスクールではなく、プリスクールです。
→【preschool:発音はこちら📣】
「〜より前」にを意味する「pre〜」という接頭辞のことを日本語では「プレ〜」と音を当てている場合が多いですが、pre の発音記号は /priː-/ なので、そもそも「プリ〜」と当てるのが正しい場合が多いです。
「プリペイドカード」などでお馴染みの単語 prepaid(「先払いする」を意味する動詞 prepay の過去分詞形)もプレペイドではなくプリペイド( /ˌpriːˈpeɪd/ )ですよね。
preview も、日本語のだと「プレビュー」と言われる事が多いですが、本当の発音は「プリビュー」( /ˈpriː.vjuː/ )です。
→【preview:発音はこちら📣】
これ、英会話ですごく間違えやすいので気をつけましょう!
【おしまい】
物価に関する話だったのに、後半学校制度の解説メインになっちゃいました😂すみません
今日もここまで読んで下さって
ありがとうございました!
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