【日記】イライラしたときに書く日記
上手くいくことなどほとんどない人生。
幼少期から成功体験に乏しい。
褒められたのは文章ぐらいで。
それ以外で何か人を笑顔にしたり、
感嘆させたりしたことがあったろうか。
失敗に託けて、
大した努力をしなかったことも悔やまれる。
叱られたことに負けて、
長くいじけた時間が惜しい。
誰も正解をくれなかったことに勝手に腹を立て、
先天性の才能も後天性の開花も、
何一つ手にしなかったことに絶望した自分が、
醜いと思う。
この年になるまでうじうじと、
生活してきた付けが、
大人になって回ってきたことに、
別に驚くことはないが、
項垂れることは往々にしてある。
そういった時に浮かぶのは、
一番好きな小説の、ある一節。
そう。悩んでも仕方ない。
自分の痛みを完全に
斟酌してくれる人などいない。
話を聞くふりをして講釈を垂れる奴。
慈愛の顔で欲しくもない憐れみを
ぶつけてくる奴。
そういった馬鹿は死ぬほどいるが、
無条件に相手のすべてを
理解して助ける馬鹿はいない。
だから、何も手にしてない人生は、
何かを手にするまで独りで戦わなきゃいけない。
孤立無援でも孤軍奮闘。
四面楚歌でも獅子奮迅。
ふとした時に、どうでもよくなって、
全部捨てて、逃げようかと思う。
だが、その価値など一切無い形で
終幕したが最後、
人生の意味もなくなる。
自分が悪い。自分が弱い。何もしてこなかった。
だから、現状の悲哀も残酷も受け入れる他ない。
「好きだよ」
信じない。
「あなたならできる」
何を根拠に。
「一緒にいると楽しいね」
今だけの話だろ。
何度も裏切られ、幾度も欺かれ、
今も体の良い言葉と欺瞞に苛まれる。
信用は目に見えない。
信頼は口に出せない。
ただ金と権力と人望に湧いてくる。
どうしてこんなにもグロテスクな世界で、
無様な人生を未だ送ってられるのだろう。
誰かをぶん殴って捕まるか。
何かを壊して恐怖をまき散らすか。
気が触れたふりをしてるつもりの自分で、
狂気的な場面を演じたい。
だが、それはやはり諦めと同義で、
終幕に価値は出ない。
全身から湧く激怒で全て破壊して、
限界まで高まった脈拍のせいで、
つま先から頭のてっぺんまでじんじんした体で、
心の内をさらけ出して、
傍若無人に荒れ狂って叫ぶ。
その終幕に価値はない。
それが出来るなら、
このどうしようもなく煮え滾った熱で、
夢まで近づけばいい。
俺の人生は最高だ。
お前ら雑魚は誰一人として敵わない。
言ってやればいい。
繊細さ、拾ってもらわなくて結構。
突き刺してやるからのうのうと待ってろ。