あえて8月という時期を選んで「体験同行」をしてみた広報担当レポート
こんにちは!
人財企画ユニットの髙森です^^
この度、わたくし髙森が*体験同行をしてきたので、本日はそのレポートをお届けしたいと思います!
リカバリーでは、コーポレート機能をもつ「管理部」のスタッフも日頃からご利用者様からのお電話をお受けしたり、ご本人だけでなくご家族とコミュニケーションを取ることも多いです。
そのため実際に「現場を知る」という目的も含め、管理部スタッフも体験同行を積極的に行っています。
過去に同じチームの二人も体験同行をしている記事を書いているので、ぜひこちらも合わせてご覧ください。
1.浜田山事務所について
今回私がお世話になったのは、杉並区にある浜田山事務所です。
2023年9月オープンの浜田山事務所は、京王井の頭線「浜田山駅」から徒歩4分、自然が多く閑静な住宅街の中にある事務所です。
浜田山駅は、渋谷から永福町駅で乗り換えると乗車時間は11分、各駅停車で乗り換えなしで行くことも可能です。
さらに浜田山から明大前で乗り換えることで、新宿にも乗車時間16分で到着します。
複数のターミナル駅に近いので交通の便はかなり良い駅です^^
駅前は飲食店やスーパーが立ち並び、生活するには申し分ないにも関わらず、公園や緑道も多いため、都心なのにどこか落ち着いたあたたかみのある環境が魅力です。
2.体験同行開始
同行をさせてもらった8月6日の最高気温は33度。
熱中症・日焼け対策のため、つばの大きな帽子を深くかぶり、アームカバーや首にタオルを巻いて、マスクを着用していたこともあり、体感温度はおそらくプラス数度高かったと思います。
朝礼ではそれぞれのメンバーがスケジュールの共有や連絡事項などを伝えると、さっと訪問準備に入り、私も今日1日同行でお世話になる浜田山事務所のマネージャーWさん(理学療法士)とともに事務所を出発しました。
①初の電動自転車
リカバリーでは移動する際に電動自転車を使用しています。
実は電動自転車に乗るのは人生初だったこともあり、どんな乗り心地なんだろうと緊張していたのですが、実際に乗っていると「あれ?Wさんのスピードに全然ついていけない、、、汗」どんどん置いていかれそうになるのを必死で食らいついていましたが、坂道を登る直前でついに地面に足をついて「わー!」とマヌケな声を出してしまいました(笑)
それに気付いたWさんが、坂の下まで戻ってきて、衝撃の事実に気づきました。
何と、電源が入っておりませんでしたーー笑(髙森が電源ボタンを押していなかった)
「これはきつかったですね^^:」と優しく声をかけてくれるWさんに電源を入れてもらい、いざ出発!
一漕ぎでスイスイ進む自転車に感動しながら、そこからは体力も気持ちも楽になり、暑さにも少しずつ慣れて快適に移動することができました☆
最初に電源を入れていなかったこともあり、電動自転車の素晴らしさと、体力の消耗スピードにかなり差が出ることを体感しました!
3.訪問看護にこそ必要だと感じたACPの意義
みなさんはACPという言葉を耳にしたことはありますか?
ACPは愛称として「人生会議」とも言われています。
体験同行をしている中で、難病を抱えながら生活されているご利用者様のご自宅を訪問させていただいた際に、まさにこのACPについて考えさせられた場面があったので、お話させて下さい。
①自分では制御しきれない身体の変化
ご利用者Aさんのご自宅を訪れた際、窓から入る光だけが部屋の中を照らし、少し暗いお部屋の中で椅子に静かに座ったAさんが、Wさんの訪問を待っていらっしゃいました。
実は先日、外を歩いていた際に坂道で転んでしまった経緯のあるAさん。
体温、血圧と酸素の数値を確認し、少しお話を聞いた後、最近全く外を歩けていなかったこともあり、自宅の周辺で短い歩行をすることになりました。
Wさんは、ご利用者Aさんの周囲を両手で覆うようにして、Aさんが歩きにくくならない程度の近い距離で見守りながら、15分ほどゆっくりゆっくり歩行しました。
ご自宅に着いた頃には、少し疲れてしまったようで、すぐに椅子に腰をかけぐったりされている様子でした。
お伺いした他のご利用者様と比べて、Aさんは口数は多くはない印象を受けていましたが、息を整え静かな声でお話をはじめられました。
「最後は歩けなくなるのかな。」
ふとAさんの顔を見ると、とても不安そうな表情を浮かべています。
「話もできなくなるのかな、、、」
と一言だけおっしゃって、またその後は口を閉ざされました。
②リカバリーとして出来ること
Wさんは、すぐにAさんの側で腰を落とし目線を合わせ、落ち着いた声で今後の症状がどうなっていくのか、その時期はいつなのかをしっかりと伝えていました。
Wさんの話を聞いて、Aさんは「*胃瘻(いろう)も人工呼吸もしたくない」とはっきりおっしゃいました。
その言葉をきいて、Wさんが伝えた言葉が私はとても印象的でした。
「寝たきりになる前に、やりたいことをどれだけやっておくかを一緒に考えていきましょう。」
ご利用者Aさんは、お気持ちはかなりしっかりとされている方なので、自分の思いとは裏腹に身体がどんどん思い通りに動かなくなっているのですから、不安になるのも当たり前です。
そんな不安な気持ちを抱えるご利用者様を目の前にした時に、訪問看護を行う立場の私たちが、どんな言葉をかけ、どんな風に一人ひとりの気持ちに寄り添っていくか。
ご自身の意思がしっかりされているご利用者様であるからこそ、回りくどい言い方や説明ではなく、その思いをしっかりと汲み取り、受け止め、私たちが出来る最大限の医療やケアを提供していくことが、最も大切なことであると感じました。
Wさんの言葉をきいて、Aさんは「うんうん」と頷かれました。
4.体験同行を通じて伝えたいこと
今回の体験同行を通じていくつかお伝えしたいことがあるので、以下にまとめてみました!
①訪問看護ステーションで働く上での体力について
結論、あっという間に1日が終わり、ぐったりするのかと思いきやまだまだ力が有り余っている状態で帰路につきました^^
その理由を洗い出してみたので、以下をご確認下さい!
お気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、髙森は正直言ってとてつもなく運動音痴な上に体力にあまり自信がありません。(おまけに夏が大の苦手です)
ただそんな私が8月の最も暑い時期に体験同行をし、どれだけのパワーが必要かを体感すること、そしてそのエピソードをこれから訪問看護の環境に飛び込もうとして下さっている方にしっかりお伝えすることは、広報担当としてとても重要なことなのではないかと思ったのです。なので、あえてこの時期を選びました!
②ご利用者様との関わりについて
今回、6名のご利用者様のご自宅にお伺いし、様々な症状を抱える中で大変なご事情もあるかと思いますが、ご本人もご家族もとても前向きに改善に向けて取り組まれている姿を目にしました。
元々*バルーンカテーテルを入れるレベルの症状であったご利用者Tさん。
当初、麻痺などの症状もありベッドで過ごす時間が多かったという実態があったものの、リカバリーのリハビリを続け、何とこの日「この前30分くらい台所に立ってお料理したの^^」というお話が、、、!
Tさんのご自宅を訪問中は朗らかに会話をされつつ、しっかりと業務をこなされていたWさんですが、事務所に戻ってお話を聞いてみると、心の中で「よっしゃーーー!」とTさんの身体の回復を大喜びしていたそうです^^
「Wさんが訪問に来てくれた後は本当に調子がいいのよ」とニコニコしながら伝えていらっしゃる姿を見た時、リカバリーのスタッフの日頃の誠実な対応の積み重ねが結果に繋がっていること、そしてこんなにもご利用者様に信頼され必要とされる関わりができていることが、私は心の底から誇らしかったです。
訪問看護で仕事をすると、ご利用者様との距離感もとても近くなり、生活の様子やご家族との関わりを目にしながら看護やリハビリを行うため、病院では味わうことのできない体験や経験ができるのもまた、醍醐味の一つだなと感じました。
5.さいごに
訪問中、実際にご利用者様のお身体を支えるお手伝いをさせてもらったり、私が広報担当であることをお伝えしたら「自分でよかったらどんどん取材して下さい!」と快く受け入れて下さったり、「暑い中ご苦労様です」とゼリーをくださるご利用者様もいらしたりと、こちらが本当に本当に沢山の元気をもらいました!
体験同行に行く前は「どんな一日になるのだろう?」とワクワクとドキドキした気持ちでいっぱいでしたが、ご利用者様とリカバリースタッフ双方から「もう一人のあたたかい家族」を感じる素敵な一日になりました。
同行してくださったWさん、本当にありがとうございました!
訪問看護ステーションリカバリーは、看護師・リハビリ(PT/OT)スタッフ、バックオフィススタッフの職種で「もう一人のあたたかい家族」になっていただける仲間を募集しています^^
「体験同行をしてみたい!」という方もぜひお気軽にご連絡をいただけると嬉しいです☆
皆様からのご応募お待ちしております!