見出し画像

日本うつ病学会2023②「当事者の視点から考える双極のリカバリー」(前編)

 私の理解の範囲で書いていきます。
 また、学会でも全ての発表が全ての人に当てはまるわけではない、という説明がなされていました。


「当事者の視点から考える双極のリカバリー」
座長:加藤 忠史(順天堂大学大学院医学研究科精神・行動科学)
演者:高江洲 義和(琉球大学大学院医学研究科精神病態医学講座)
   松浦  秀俊(双極はたらくラボ編集長/株式会社リヴァ)

〇高江洲義和先生のご講話から
 統計から、同居家族がいない人の方が、就労率が高かった
 就労率の高い人の方が、飲酒が多い 
 (社会的コミュニケーションに関わるものか)
 労働生産性が低くなると、自己満足感が低下する
 当事者自身の意識の高さというものがある
  セルフモニタリングとセルフケアは違うように感じている
  セルフモニタリングできたとしてもセルフケアできない場合が見受けられる
  セルフケアは、より高い能力なのではないか

〇松浦秀俊さんのご講話から
・「働くラボ」は、実は働くことを強要しているわけではない
 リカバリーとは、社会でどう生きるかということだと思う(これからの課題)

(ここで当事者3名からの、生活記録・症状の記録の難しさ、自分で工夫していることの発表がありました(任意/マイクに進み出て))

・元気になって仕事をしていると、そううつの波の記録ができない
・具合の悪い時など記録できない。複数の障害を持っているため、そううつだけを記録するのも難しい
・パソコン、スマートウォッチ連携で記録をつけている

〇松浦秀俊さん
 双極と診断されて5年、元気だから記録しないということはないが、ここ1か月はずっと状態が「+1」なため、あまり正確に記録はしていない
 記録が書けることが、ひとつのバロメーターだと思っている


【私が思ったこと】
・私は一日の記録をつけることは達成感のあることで続けやすい
・私はコロナ禍を経て、「どちらかというと低め」が定着してしまったのかもしれない(それによって波を抑えるのは簡単になっているのかも)
・症状の管理は「セルフケア」であって、「厳しいルール」ではない(反省)今後自分ともそういう視点でつきあっていきたい
・みんな変わらなくてもいい。変わることは誰だって嫌なはず。けれど治療の名のもとに患者だけが変わることを強要されるのは酷なことだ。生きやすいように折り合いをつけていけばいいのだ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?