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今後読んでいきたい作家及びジャンル③

 MBTI診断をすると、INFP(仲介者)で日本で一番多いやつか~おもんね~となるも、見るサイトによっては国内での割合が3~4%だったり16.44%だったりする。傾向を見るとザ・日本人みたいな内容なので、黄色系の分類の人に憧れがある。
 今回でこのシリーズは区切り完結!どうぞ。

・社会学、国際関係学、政治学

新書で~~入門ってあると買いたくなる。
今のご時世的な本とナチス関連

 何年か前までは、読書をしますといっても文学作品や推理小説等エンタメ作品がほとんどであり、たまに読書が趣味というと、「勉強熱心だね~」と言われる事が多かった。今回、挙げるのはそんな勉強寄りの本である。ただ、知識として役立てようというよりかは、興味関心がほとんどでどこかで何かの拍子に繋がって役に立てば良いやくらいの感覚で読んでいる。
 特に政治学・国際関係学はアメリカの選挙、兵庫県知事選挙などのメディアの偏向報道を見ているとニュースを鵜呑みにする事がどれだけ危うい事かがまざまざと分かった為読み始めた。自分で考える事がより一層求められる。そして、ロシアウクライナ、中東情勢など終わらない紛争である。これらに関しては先ほどの文章と矛盾するが、ある程度前提知識として蓄えておきたいというつもりで読んでいる。自分が通っていた大学のシラバス(ホームページで見られる)で教授が参考文献としてあげた本を買い揃えた。
 社会学というのは、ざっくりしすぎて分類としてあっているか分からないが、フェミニズム関連、差別関連、ルッキズム関連の本が積まれている。これらの本を読んでいるからといって自分にそれらの偏見や考え方が一切ないという訳ではない。自覚・無自覚に関わらず、心当たりがある部分もある為読んでいるのと、自分が何かを考える時にバイアスとして何かが乗っかってくるのを極力避けたいという所もある。

・現象学

現象学関連本(左から読む予定)

 ここでいう現象学とは、ヘーゲルの提唱する精神現象学ではなく、フッサールが提唱したもの、及びそれを批判したハイデガーが存在論へと繋げる流れのほうである。元々はハイデガーの『存在と時間』を読もうと思って着手したが、個人的な体験や経験(良いものも悪いものも)が再度重視されるものとなってきた現代を新しく見るスコープとしての期待もある。一番左の『これが現象学だ!』の帯を見て分かる通り、難解な単語が多く形而上学的な話が多いためだいぶゆっくり読んでいる。哲学は完全に理解するよりも、その時点時点で何かしらでも飲み込んでいくスタイルが良い様に思われる。これらの学問はけして数年後あるいはすぐに消えてしまうものではない。
 以上の事もあり、読んでいきたいがnoteで記事として書けるようになるにはかなりの時間を要すると思われる。ハイデガーの本はハイデガーの本でまた数冊所持しているが、『存在と時間』にたどり着くのはまだまだである。
 上記の哲学に限らず、高校で倫理を勉強したのはある意味で非常に良かったと思う。高校の倫理は誰がざっくりどんな思想かでしょうかのクイズでしか無いが、聞いた事があるかないかで哲学的用語への抵抗はだいぶ減ると思う。

・ロシア文学

 最後は、ロシア文学である。これは何も近年の戦争にあてられてではなく、割と海外文学を読むようになってから自分が惹かれる事が多いからである。以前に、トルストイの『アンナ・カレーニナ』の記事も書いている。

 自分が一番好きなロシア作家はトルストイかもしれない。三島由紀夫もそうだが、人間洞察の深い文章や作品を読むと作家にかなり感服する。ドストエフスキーは何冊か読んだが、どちらかというと心理的な側面が強い。そして、まだ読んだ事はないがアントン・チェーホフの短編も読んでみたい。このチェーホフの作品に影響を受けた日本人は意外にも多いらしい。(黒澤明監督しか今は出てこないが)ドストエフスキーについては、『罪と罰』『カラマーゾフの兄弟』など誰もが聞いた事くらいはあるだろう。そして、最近スキャンダラスな作品でコアなファンを増やしているソローキンも読んでいきたい。
 今、手元で積んでいるのはブルガーコフ『巨匠とマルガリータ』、トルストイ『復活』上下、『光あるうちに光の中をあゆめ』である。前者は、あらすじで読んでみたくなるので以下に引用する。

春のモスクワに降り立つ悪魔、灼熱のゴルゴタと名無しの巨匠。首は転がり、黒猫はしゃべり、ルーブル札が雨と降る。ブルガーコフが遺した二十世紀ロシア最大の奇想小説、物語のるつぼの底で待つのは何か?
―――「私につづけ、読者よ。」

岩波文庫『巨匠とマルガリータ(上)』あらすじ

前々回の記事で挙げたガルシア=マルケスでも出てきたが、「物語」として面白そうなあらすじで今一番読むのが楽しみな作品である。
 それとロシア作品は、「長い」のが良い。長い作品が良いというのは別の記事で詳しく述べるが、それもあって好んでいる部分もある。そして長編が面白い作家は短編も大概面白く、そのエッセンスが凝縮されているように感じる。他の国々や国内作品と違ってイデオロギーを感じず、物語として楽しめるものが多いからではないかと少し思うが、これはロシアに対する自分の無知(実際この時代の作家は政府の検閲や規制にかけられ、それを皮肉ったり賛美したりしている)と、もしあったとしてもそれらは国内に向けてのものが多いからだと思っている。

・最後に

 ここまで9つのテーマで今後読んでいきたいものを挙げてきた。とても個人的な内容なので、「読んでみたい!」と思うものは少ないかもしれないが、こういう作家もいると記憶のどこかに引っかかているとありがたい。読書は本当に終わりがないのが良い所であると共に、一生で読める本の量は限られていると年を経る度に思う。そして、勿論読書だけで人は生きていく事は出来ないため尚更である。「読んだ本」ではなく「読みたい本」を語る記事は意外に書いていて面白く、早く読みたいというモチベも上がった。そろそろ、読んだ本の感想を普通に書く記事も挙げていければと思う。それか、シンプルに好きな作家を今回のように挙げていくのも良いかもしれない。


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