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映画『ソニック・ザ・ムービー/ソニックvsナックルズ』感想

予告編
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 昨日、映画『ソニック・ザ・ムービー』の感想文を投稿しましたので、今日はその続編『ソニックvsナックルズ』を投稿しますー。

もし良かったら併せて読んでくださいな。


舌なめずり


 前作同様のノリとテンションが継続されている本作。冒頭のトンデモSF&ファンタジー感溢れるキノコ星のシーン、そしてその直後の夜のシアトルを舞台にした、警察と逃亡犯のカーチェイスシーン。この一連のシークエンスだけで登場人物のお披露目と、世界観の説明を手っ取り早く済ませてくれる。

少なくともソニックというキャラクターは多くの人々が知っているだろうし、前作を観ていなくても、たったこれだけのオープニングだけで本作を楽しむことは可能なはず。
特にシアトルのカーチェイスシーンなんかね、犯人たちの感じとか、危機一髪で助かる一般市民たちの描写とかドタバタした感じは、一昔前のアメコミヒーロー映画を観ているような気分になってきて、それだけで楽しくなってくる。最近のヒーロー映画はシリアス過ぎるもんね笑。



 前作の感想文を読み直してみたんだけども、映画の話もそこそこに、ゲーム版の話ばかり述べてありました笑。まぁ仕方ないか……。そして今回も例に漏れず、ゲーム版の話も織り交ぜていこうと思います(それが故にネタバレにも繋がりかねない……。ゲーム版をプレイ済みの方はお気を付けください)。

なんたって待ちに待ったナックルズの登場だもん! 前作のポストクレジットでテイルスが出てきた段階で期待しまくっていたからさ! そしてナックルズの登場ということは、きっとエメラルドが、つまりは……
とまぁ、ここから先はゲームプレイ済の方々に言うまでも無いのですが、本作は新キャラであるナックルズの登場が決定した瞬間から、”ファンたちのワクワク” という舌舐めずり必至の期待を背負っていた。本項もまた、読むに堪えない内容になっているかもしれませんが笑、どうかご勘弁を。



 ゲームのエッセンスを作品内にも取り入れているのは前作同様ですが、一つ一つが物語の進行を邪魔していない感じなのがとても良い。全部挙げていたらキリが無いんだけど、水中に潜るシーンで、息が続かなくなったソニックが水泡で息継ぎをするのなんか、まさにクラシックソニックそのまんま。未プレイの人には「そんなワケあるかい」となりかねませんが、細々したところでゲーム版のギミックを有効利用していた印象です。


 エンディング後のクレジットが流れる映像も前作同様、ゲーム版へのリスペクトが窺える遊び心がいっぱいでした。クラシックソニック風の二次元なアニメーションだけかと思いきや、そのイラストの風合いを崩すことなく三次元的な動きも同時に描かれていて、最期の最後まで飽きさせない



 前作評でも少し述べたけど、ゲームでの彼とは若干異なり、基本的には前向きながらも、所々で寂しさみたいな心情が窺い知れるソニック。それはやはり仲間と呼べる存在の有無。憎まれ口とはちょっと違う、茶化すようなお道化たお喋りを言い合える仲間は今までも居たけれど、人間以外で、ソニックと同様に唯一無二の能力を持つ者、本作で言えばテイルスとナックルズというキャラの登場を、ずっと待ち望んでいた。

前作の公開に際し、ファンたちによる強い要望でCGのビジュアルが大きく変更された本シリーズは、「そう、これを見たかったんだよ」と思わせてくれる瞬間をちゃんと描いてくれる。終盤の共闘なんて、まさに『ソニックヒーローズ』。



 本作では、一時的とはいえ敵対していたナックルズ。ある時、エッグマンの裏切りにより、ソニック諸共、水の中に沈められてしまいそうになる。ここでソニックが見せる、目的や敵味方意識を超えて他者を救うというヒーローらしい行動原理ももちろん素敵なのですが、それに応えるかのようにソニックを救い出そうとするナックルズがソニックの手を取る姿が、まるで握手をしているかのように描かれていたのも非常に印象的でした。それまでに見られたナックルズの握手が、目的の為に一時的に同盟を組むエッグマンとの握手、しかもエッグマンが後々になって裏切ることが見え見えの、”形だけの握手だった” からこそ、ここでのソニックの手を握る姿——握手と同じ形——は、今度こそ本物の絆に繋がるきっかけのアクションであることがよくわかる……と同時に、お待ちかねの共闘への布石。つまりは「これを見たかったんだよ」への第一歩!!


 しつこいようだが、「これを見たかったんだよ」が楽しみで観に行った本作。とはいえ、実のところ、どこまで描くのかというのも非常に気になってはいたところ。これまでに多くの冒険をプレイしてきたゲームユーザーなら、皆が思うはず。本作のラストを経て、「なるほど、今回はここまでか」となっていた観客に、最期の最後で一番のサプライズ。……いや、むしろ期待していたと言っても過言ではない。エメラルドが出てきて、スーパーな彼も見せてくれたんだ。期待するなという方が難しい。ポストクレジットシーンで捜査官が「50年前の……」と口にしただけで鳥肌が立ってしまった!!!

こりゃ次回作も楽しみだ。


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