どいひー映画日記

趣味で映画の感想文を投稿しています。感想はほぼ甘口評価。普段は声優・ナレーターとしてのお仕事。

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今まで投稿した映画感想文一覧(随時更新)

今までに投稿した映画感想文の一覧表(五十音順)をつくりました。 (今後も随時更新予定) アルファベットとか数字から始まるタイトルはどうしたもんかと思いましたが、とりあえずカタカナ読みで振り分けてあります。 ちなみに太字は、ここ一年くらいで劇場公開(リバイバル・復刻含む)された新作です。 各タイトルから直接、ページを開けますー。 ア行 ARGYLLE アーガイル RRR(アールアールアール) アイアンクロー 愛なのに Away(アウェイ) AWAKE(アウェイク) 青い

    • 映画『ヴェノム ザ・ラストダンス』感想

      予告編  ↓ 忘れない  今は非常に便利な時代。たとえ原作に詳しくなくても、ちゃちゃっと調べるだけで様々な伏線や隠れた小ネタを知れる。僕のようにライトなアメコミ映画好きにとっては有難い限りです。  たとえば、ただ記号的にしか認識していなかったサブキャラの名前でさえ、原作コミックに登場するキャラ名と同一だとわかっただけで見え方が変わってくる。  そういったいくつもの原作要素が散りばめられることは、『ヴェノム』シリーズを要するSSU(数年前まではSUMCとかSMCって呼ん

      • 映画『リトル・ワンダーズ』感想

        予告編  ↓ PG-12指定 大人として観るキッズ映画  悪ガキ三人組はテレビゲームで遊ぶため、母親からテレビの使用許可を得ようとするも、その引き換え条件としてブルーベリーパイを買ってくるよう言いつけられる。けど運悪く売っていなかった → じゃあ自分たちで作ろう! → でもスーパーにあった残りラスト1パックの卵を変なオヤジに横取りされた → 奪い返してやる! ……とまぁ、ざっくり言うとこんな感じで始まる物語。予告編も然り、このあらすじを読んだだけで楽しいというか、既に

        • 映画『BISHU 世界でいちばん優しい服』感想

          予告編  ↓ 才能の在り処  世界三大毛織物の産地である尾州地域を舞台に、発達障害を持つ女子高生を主人公にした本作。尾州ウールやファッションについての話も然ることながら、この発達障害という設定も本作の特徴の一つ。 主人公・史織(服部樹咲)のその障害について、(映画情報サイト等では明記されていたものの、)実は予告ティザー映像では “ちょっと苦手なことがある” といったニュアンスで表現されているのみでした。ただ、冒頭や序盤のうちに、お決まりというか日課のルーティンであること

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        今まで投稿した映画感想文一覧(随時更新)

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        • 映画感想文(2024年公開映画)
          39本
        • 映画感想文(2020年公開映画)
          67本
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        • 映画感想文(2021年公開映画)
          64本

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          映画『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』感想

          予告編  ↓ PG-12指定 笑えないジョークと〈自由〉  前作から2年後の世界を舞台に、ジョーカーが引き起こした大事件の裁判、その行く末が描かれる本作。世界興行収入1500億円という大ヒットを叩き出した映画『ジョーカー』の続編ということもあり、本作もかなりの話題作。それ故か、どうやら興行面・批評面でも(良くも悪くも)なんやかんやと騒がれているそうな。  ややもすると本作の世界観は、そんな社会現象を巻き起こした現実と近似していると言えるかもしれません。様々な人々に影響

          映画『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』感想

          映画『憐れみの3章』感想

          予告編  ↓ R-15+指定 世にも奇妙な物語  今年、『哀れなるものたち』でオスカーを獲得したヨルゴス・ランティモス監督の最新作。予告編の時点では一体どんなストーリーなのかが判然としませんでしたが、前作以上に監督らしさというか独特の奇妙さが窺い知れる映像に、鑑賞前からソワソワさせられていました。そして案の定、高純度の気色悪さと心地良さ笑。上映時間(2時間45分)からすればハードなはずなのに、鑑賞直後の時点で既にもう一度観に行きたくなっている自分がいました。めちゃくちゃ

          映画『憐れみの3章』感想

          映画『侍タイムスリッパー』感想

          予告編  ↓ 一生懸命  単館上映から始まり、口コミが広まり、あれよあれよという間に上映館拡大……。ネット上で拝見したインタビュー記事によれば監督御自身も意識されていたそうなのですが、映画『カメラを止めるな!』の再来とも言われている本作。無論、以上のような経緯もありますが、「『カメ止め』の奇跡再び」とか「再来だ」と騒がれているのは、本作もまた同様に、モノ作りや映画へのリスペクトが詰まっている作品だったからに他なりません。 ……あと何より、面白い! これに尽きます。  

          映画『侍タイムスリッパー』感想

          映画『モンキーマン』感想

          予告編  ↓ R-15+指定 デヴ・パテルがかっこいいという話  俳優デヴ・パテルの監督デビュー作。主人公のキッド/モンキーマンを演じるだけではなく、パテル自身で原案から制作、共同脚本も務めており、しかも映画情報サイトなどによれば構想に8年ほどかかっているんだとか。力の入れようというか、本作への想い入れ、その深さが窺い知れます。  劇中、キッドがサンドバッグを使ってトレーニングをする様子が描かれます。待ち受ける決戦を前に、自身を追い込む修行のようなシーン。それは、敵一

          映画『モンキーマン』感想

          映画『ボストン1947』感想

          予告編  ↓ 自由  本作は実話を基にした映画。1936年のベルリンオリンピック、マラソン競技において金・銅メダルを獲得したソン・ギジョンとナム・スンニョン。しかし、植民地時代にあったため、日本名、及び日本の国際記録として残ることに……。物語の舞台は、それからおよそ10年後、終戦とともに解放され独立した朝鮮(韓国)。才能あふれる若きランナーらとチームを組み、今度こそ祖国としての記録を残すためボストンマラソンに挑む……。  日本では本国での公開より少し遅れて、2024年の

          映画『ボストン1947』感想

          映画『時々、私は考える』感想

          予告編  ↓ 見れば見るほど好きになる  人それぞれ、好きな予告編映像ってあると思うんです。「うわっ!これ面白そう!」というよりは「あ……これ多分、なんか好きなやつかも」みたいなやつ。それで言うと、本作の予告編はとても僕好みのものでした。たまたま流れてきたその映像を目にし、鑑賞することを即決。決定打というか、なにか劇的な瞬間があったわけじゃないんですが、物語のスケール感だったり、作品の雰囲気だったり、あとは会話の距離感とか映像の色味・調光とか。  ……うーん、「こういうタ

          映画『時々、私は考える』感想

          映画『ある一生』感想

          予告編  ↓ 積み重ね  オーストリアの作家、ローベルト・ゼーターラー氏による世界的ベストセラーを実写化した本作。タイトル通り、ある男の、ある一生についての映画。アルプスの美しい情景と共に描かれる一人の男の人生を眺めていく、寓話のような物語。まずは〈幼少期〉から始まり、次に〈青年期~壮年期〉、そして最後に〈老年期〉と、大まかに三ブロックに分けて章立てられており、それぞれで、主人公アンドレアス・エッガーを演じる俳優も異なっています。  そんな本作は、「哲学的~」だなんて言

          映画『ある一生』感想

          映画『デッドプール&ウルヴァリン』感想

          予告編  ↓ R-15+指定 レガシー  待ってました! 遂に来た! フォックスがディズニーに買収されて…… とまぁ、詳細についてはネット等で調べて頂いた方が手っ取り早いかと存じます。『デッドプール』シリーズの第三弾である本作は、フォックス版から引き続きライアン・レイノルズが主人公・デッドプールことウェイド・ウィルソンを演じ、おまけに同じくフォックス版にてウルヴァリンことローガンを演じていたヒュー・ジャックマンが同役として出演。もぉ、鑑賞前から既に “最高” の気配し

          映画『デッドプール&ウルヴァリン』感想

          映画『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』感想

          予告編  ↓ リアルか フェイクか  誰もが一度は聞いたことがあるんじゃなかろうか。人類初の月面着陸という偉業を成し遂げたアポロ11号についての “ある噂”、もはや都市伝説——月面に降り立ったあの瞬間の映像が、実はフェイクだった?!——  ……まぁ、その真偽の程は定かではありませんし、この場では述べません。本作は、そんなまことしやかに噂され続けた都市伝説をヒントに制作された映画。  ソ連との宇宙開発競争が激化していた1969年。宇宙開発においてソ連から遅れをとっていた

          映画『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』感想

          映画『フェラーリ』感想

          予告編  ↓ PG-12指定 サイン  どこの劇場だったかな? 本作の予告ティザーを初めて見た時は興奮したのを覚えています。家に帰ってからYouTUBEでもう一度その映像を見直して、そしたらコメント欄にも 「『フォードvsフェラーリ』面白かったから、これも楽しみー」 「マイケル・マンが監督!『フォードvsフェラーリ』好きだったから絶対見に行く!」 等々……。 自分と同じ考えの方が多くいらっしゃいました笑。  数年前に日本でも公開された映画『フォードvsフェラーリ』

          映画『フェラーリ』感想

          映画『キングダム 大将軍の帰還』感想

          予告編  ↓ フィナーレ  原泰久氏による同名人気漫画を実写化した映画『キングダム』シリーズの第4作目……ってね、もはや説明不要の話題作。とりあえず先に述べておきますが、めちゃくちゃ面白かったです!  とはいえ、個人的には、一見さんに優しくないようにも見えてしまいました。本作は「また新たな物語が始動~」みたいな話ではなく、前作から引き続きのストーリーが描かれていきます。本編冒頭には、これまでのあらすじを紹介するシーンが組み込まれており、一年ぶりの続編にお客さんが置いてけ

          映画『キングダム 大将軍の帰還』感想

          映画『化け猫あんずちゃん』感想

          予告編  ↓ 居心地  いましろたかし氏による同名漫画を原作に、日仏合同でアニメ映画化した本作。とにかくアニメーション映像が素晴らしく、観ているだけで楽しめます。  化け猫のあんずちゃん(森山未來)の存在もあるので、たしかにファンタジー要素は詰まっているのですが、基本的にはリアルな動きがたくさん。ちょっとした階段を「タタン」というリズムで下りる感じとか、特に理由もなく視線が動く感じとか、細かな部分にまでとても生っぽさがあります。  映画を観るまで知らなかったのですが、

          映画『化け猫あんずちゃん』感想