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Y字路4

2章 出会い

吉野は言われた通りの居酒屋に向かった。
店に入ると少し奥の方でさっき言われた通りの女性が1人、お酒を飲まずに座っていた。吉野は少し緊張しつつも、

吉野:すみません、山川さんですか?
山川:もしかして、よしのよしみさん?
吉野:そうです、おはようございます、あ、ちがう、はじめまして。

山川:はじめまして。山川真実と申します。
吉野:お待たせしました。
山川:こちらこそ急にすみません。どうしても吉野さんと話がしたくて。どうぞ座ってください。
吉野は言われるまま座る。
吉野:あの私と話がしたいっていうのは?
山川:私、あなたに惚れました。
吉野:はい?
山川:今日初めて観たのに吉野さんの演技に目が釘付けになりました。
吉野:それはありがとうございます。
山川:実は私、マネージャーの仕事をしてます。それで、初対面でおかしいとは思いますが、あなたをスカウトします。
吉野:え?
山川:あなたに賭けてみたい。今日の舞台を見てそう強く感じました。

吉野:本気で言ってるんですか?
山川:はい、本気です。
吉野:だって私いくつだと思ってます?30過ぎてるんですよ!?
山川:年齢は関係ありません。あなたならできます!
吉野:スカウトは嬉しいですけど、私今の劇団もすごく好きですし、
山川:吉野さんが活躍する姿は劇団の皆さんもすごく喜ぶはずです!
吉野:うーん。もう一度言いますけど私30過ぎてますよ?
山川:それでもいいんです。あなたに賭けたい。こんなに強く思ったことないんです。

吉野は考える。考えた末に、
吉野:ちょっと考えていいですか?
山川:はい、考えてください。返事お待ちしてます。

この日2人は連絡先を交換して解散した。
吉野はどうするか考えた。山川は吉野からの返事を待った。

数日後
吉野:山川さん。私あなたのスカウト受けます。
もう劇団のみんなにも話しました。
送り出してくれました。

山川:ありがとうございます!よかった、私の熱意伝わって。

吉野:でも、ほんとに30過ぎてますからね私。
山川:大丈夫、そこはあまり問題ありません。

ここから吉野と山川の二人三脚の日々が始まる。


ここから全ては始まりました。
恐らくこの日二人が出会わなければ、今私は羊さんを知らずに生きていたことでしょう。
縁って不思議ですごいものですね🤝

二人のことを考えるたびに「縁ってすごいな〜」と感じます✨ここまでがある意味プロローグかもしれません(5へ続く)

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