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2022-06-01 #創作ログ01

短歌誌「うたそら」第4号(第3号は詠草せず)

*** 自由詠「ライラック」

鍵忘れ財布忘れてヘルプコール 私のことも忘れていいのに
咳つのる母の背をあたためて家を出る日を決めた夏の夜
この先は自分で歩くね 大丈夫、すこし前を行く人もいる
無事ですか おんなじ空を生きている 連絡先も知らないけれど
透明の超えちゃいけない壁がある かたちにしても、こころにしても
マスク越し 繰り返してる「好きです」の想いが重くてフィルター止まり
波を見るあなたの後ろを歩いてる いつ帰るのと言い出せぬ夢
くるい咲く藤の花をゆきすぎて凪いだ水面を愛と呼ぶなら

*** テーマ詠「学」

回答を読み上げるきみの聲だけが今のわたしの世界の正解

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