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自分のことをふり返って「2018年のわたし宣言」

石川県金沢市。石川県庁と金沢港の間のあたりにあるコミュニティハウス・シェアマインド金沢で、月に一度開催されているセルフケアセミナー「ゆらっく」。2018年2月開催のセミナーへ参加したときの話です。

このときのテーマは「2018年のわたし宣言」。
年の始めに、今年のわたしはどうあるか。わたしは今年はなにをしたいか。リフレクション(ふりかえり・回顧)をすることから始めて定めていくという試みでした。

この年の冬、石川県は近年稀に見る豪雪に見舞われてしまい、1月開催は中止。やむなく2月開催で「ことしの宣言」のテーマをすることになったのでした。

セミナーの流れ

最初に「チェックイン」
話題のお題になるカードを1枚引いて、そのカードに書かれている問いに対して、今の自分の答えや感じたことを自己紹介も兼ねて自由に話し、全員で共有するコーナー。

<ぼちぼち自己紹介に慣れてきた>

こういうことをこのセミナーで続けているうちに、咄嗟に自己紹介とそのときパッと頭に浮かんだ話をすることにはかなり慣れてきました。さらに、自分が何を言おうかで頭がいっぱいになることはなくなってきて、参加者ひとりひとりの話を聴くほうにより意識が強く向かうようになってきたのを感じるようにもなってきました。

<マインドフルネスで自分を見つめる>

引き続き「マインドフルネス」のコーナー。
今回は、思いやりのマインドフルネスということで、誰かを思いやって行動して感謝されたときのことと、そのときのその人の反応、それを受けた自分の反応を味わって

「自分のためにすること」「人のためにすること」が一致するよき行動は、自分にとってはなんであるかを見つめて、それがもたらす幸福感を想像する

というものでした。

ここでは自分でも「あれっ?」と思うくらいにすぐにその行動が思い浮かんで、そのときの幸福感をかみしめることができました。自分の使命といったら大袈裟でしょうが、役目はなんなのか。少し見えてきたようにも思えます。

「自分の感覚と思考の流れに気がつく」ことを最も大切にするマインドフルネス。

自分が心地よく落ち着ける場所へ移って、静かにゆっくりと自分の呼吸に意識を向ける(ここでは約3分間、呼吸を数え続けることに集中)。
意識が違うものへ向かってしまってもOK。そのことに気がついても否定をしないでそのまま認め、ふたたび呼吸へ意識を戻せばよい。

月に1回だけとは言え、何度か続けてみると、呼吸したときの身体の感覚と思考の流れだけに集中できるように、徐々になってきました。

引き続き、セミナーのメイン【テーマワーク】
今回のテーマは「2018年のわたし宣言」。この年、自分はどうありたいかを導き出すのですが…ここはやはり、ただ考えろというふうにはなりません。

<リフレクション(ふりかえり・回顧)>

未来に思いを馳せる前には「リフレクション=ふりかえり・回顧」からはじめるということが大切とのことです。これは、人間が備えている「自分を守り成長を促してくれる」能力で、いい結果を出す行動を実践し続けていくために、回復のための時間を持つことにもつながってきます。

「自分にエネルギーを与えてくれるもの」
「自分からエネルギーを奪い取ってしまうもの」
その両者が自分の行動にどのような影響を及ぼすのか

それを、リフレクション~過去の経験や得た知識を内的に振り返る~のガイドとなる15個の質問に答えていくことで整理していきました。答えられるものにだけでも、直感的にでも答えればよし。

1. 私が「こうして良かった!」と誇りを感じたのは…
2. 違うやり方をしていれば良かった…と思うのは…
3. 私がもっとも多くを学ばせてもらったのは…
などなど…

短時間のうちに引き出した「2018年のわたし宣言」。
こんなふうになりました。ビャーン!

やはり、こういった内容に行き着きました。この年のお正月に考えた「ことしの抱負」で掲げた趣旨がこのときにも反映されました。

なにも年始めの決意宣言に限らない。
自分なりの節目などでその都度、これらの質問に答えることでリフレクション~ふりかえり~を短時間で行えて、その先の自分の目標や計画、指針などを的確に整理するようにしていける、そういう手応えも感じたのでした。

所感:自分の思いを引き出すには

ただ、なんにもなしに、自分ひとりの頭だけでこういうことを整理することはなかなか難しい。今回のセミナーで提示された15の質問でもいいし、ほかの本や資料などで示されているガイドでもいいし、信頼できる人との対話でもいい。

ほかの力や方法を借りながら、ほんのひととき落ち着いて、自分の感覚や思いを引き出す。そして、引き出したものを整理していく。

こんなプロセスを丁寧に踏んでいくことが、自分のほんとうの気持ちを知る、己を知る、最短距離になるのだということをあらためて感じることができたと思います。

そして、数人レベルのちいさなセミナーという場だからこそ、自分の思いを言葉にして話すことで、他者に共有してもらう、それと同時に、自分自身にもはっきりと意識づけていくことができるようになる。
そういう意義をも感じることができるのです。

こういう「ちょっとしたひと手間」。
結局のところは、その積み重ねが「ゆらっく=あなたがラク」
あなたがラクであれば、わたしもラクになる。

「ゆらっく」セミナーについて

ゆらっく とは…

ゆらっく:『あなた(You)』が、『楽に』なれる場所
 「自分としっかり共にいる」
 「自分の声に耳を傾ける」
 「自分とゆっくり対話する」

講師は福多唯(ふくだゆい)さん。
女性護身術「Wen-Do(ウェンドー)」の、日本人初、かつ唯一のマスターインストラクターとして、女性専用のセルフディフェンスの普及活動に取り組んでおられます。企業や教育機関などでの教育・講演も多くの実績を残されています。

セルフディフェンスから派生した「いろんなパワー(外圧)に対する心的防御」として、日頃の自分の心持ちを整理する、また、自分の内なる声に耳を向けて、自分の思いや感覚を大切にすることが、日頃のセルフケアとしてスムーズに取り入れられるようになるためのセミナーでもある、とわたしは捉えています。

日常のこころのセルフケアのヒントをやさしく知って体験することができる。それにはうってつけの場であると思います。

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