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ベンゾジアゼピンの減薬方法_14_災害に備える

(この記事の内容は私個人の知識・経験・得られた情報に基づく考察であり、減薬をされる方全員にとっての正解を示しているものではありません。お一人お一人にとって最善の方法を見つけるための参考としてご覧いただけましたら幸いです。)

私は超微量の減薬を行っていたため、当初のスピードであれば200年間減薬を続けることになる予定でした(人間の寿命より長いので、生きている限りずっとということです)。結果的には大幅に短縮できたものの、実際に3年半の時間がかかりました。
水溶液にして微量の減薬を行う方は、私のように断薬までに年単位の時間がかかる事も多いと思います。この間、毎日調剤をして、毎日正しい量のお薬を飲まなければならない状態が続きます。
日本は災害の多い国です。私が減薬をしていた3年半の間にも、日本全国で様々な災害があり、停電や断水などが起こっていました。
私は幸いにも、減薬中に災害に遭う事はありませんでしたが、災害が起こった際にもなるべくいつも通りの調剤と内服を続けられるよう、できる範囲で準備をしていました。

私が災害に対して行っていた備えは、下記のようなものになります。



1. お薬を溶かす液体を水にする


お薬を溶かす液体をお湯にした場合、毎日ガスか電気を使ってお湯を沸かす必要があります。災害でガスや電気が止まった時にも同じ調剤を行いたい場合には、カセットコンロや蓄電池を準備しておくか、あるいは焚火ができるように準備することが必要です。
水は一番初めに届けられる支援物資だと思いますし、災害時のことを考えると、必要不可欠な場合以外はお湯や牛乳などを溶媒にするのではなく水にしておくのが安心かと考えたこともあり、私はお薬を水に溶かしていました。

2. 蓄電池と太陽光パネルを準備する


液体は水にしたものの、私の場合、スターラーを使用しないと正確な調剤が行えなかったため、電力が必要でした。
ですので、蓄電池と太陽光パネルを準備していました。
災害のことを考えるならば、スターラーなど電力で動く機械は、必要不可欠な場合を除いて使わない方が良いと言えると思います。

3. 非常持ち出し袋に調剤グッズを入れておく


私は、非常持ち出し用のリュックにお薬とマイクロピペット、計量カップを入れて、避難先でも調剤が行えるようにしていました。

4. 予備のお薬をもらっておく


災害時には交通機関などが止まったりして、通院できなくなる可能性などもあります。私は、自分自身が体調不良で受診できない可能性もあったり、調剤の失敗をすることもしばしばあったので、予備のお薬をもらって備蓄していました。
ただ、一度にたくさんのお薬を発作的に飲んでしまう可能性のある方は、多くの薬が同時に家にあると危険な場合もあると思いますので、お医者さんなどとよく相談の上、お薬を備蓄しても大丈夫か検討されることをおすすめします。

5. 連絡先や自分の状態を書いたものを持っておく


災害時にいつも通りの内服ができなくなった場合、急激に体調が悪くなって人の助けが必要になることがあるかもしれません。私は体調が悪くなると会話をするのが難しくなり、自分の状態を人に伝えるのが困難になります。しかも、お薬を超微量の単位で調剤しているという状態はものすごく珍しいことで、医療につながれたとしても一言で伝えられるものではありません。
このため、私は、自分が超微量の減薬を行っていることや、家族・医療・福祉関係の連絡先を書いたものを非常持ち出し袋に入れていました。また、それぞれの連絡先の人に、問い合わせがあった際には私の状況を説明していただけるようお願いしていました。

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