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農家さんのこと知ったら無知だった話。

仕事がうまくいき始めると、次にやることにも勇気が湧いてくる。なり振り構わずひとつの部門として育てていこうと、落花生を販売してきた。

結果として売上も向上し、ひとつの部門としても見れる数字になってきた。ここまで来るのに、7年という時間も経過。

これだけ千葉の落花生を欲しがっている人がいるのであれば、もっと多くの広告費を使って多くの注文を取るべきではないか。美味しい落花生を自信持って届けられるようにするべきではないか。と考えてしまう。

それが私の仕事だから。

今年、落花生を育てたことで、その考えを反省した。美味しい落花生、有機栽培の落花生、これだけ販売してきた実績がある。確かにそうだ。ただ販売しただけで、今度は育ててみるか。と意気揚々と取り組んだ栽培日記。

『俺にもできるっしょ。』

そんな軽い気持ちで落花生を栽培してみれば、病気が発生し、虫にも食われ、収穫できるまで育つかどうかもままならない。

落花生の栽培方法もよく知らず、有機栽培の知識もなんとなくで、農家さんの大変さも知らない。味や食感を良くするための、工場と農家さん取り組みも知らない。落花生を育てるにあたり、病気の種類、虫に襲われること。販売前の大変さや落花生に対して、知っているようで知らなかった。

すべてを知ることは難しいけど、携わる人の大変さを経験してみることで、長く続けられることか、続けられないことなのかくらいは判断できる。農業は、自然との戦いでもあるしフタを開けてみたら、収穫量がなく生活にも影響を及ぼしてくる。

そんな生活を、長く続けていること自体がすごい。

それを消費者の方に伝えていくのは、押しつけがましくもなるし『それが仕事でしょ。』と言われれば、それまでだったりする。だから、これ以上掘り下げていく必要はないし、その気もないです。

ただ販売するものとして、少なからず落花生を栽培する大変さというものを感じながら、カタログ作成とかお客様への説明を心がけていきたい。今の状況下で、少なからず販路にも影響が出てしまっているから尚更だ。

『仕方ないよ。』で諦めるのも簡単。

落花生の栽培日記をつけたり、落花生での次なる企画を考える時間ができたことにより見えてきた世界でもある。農家さんや工場の話を改めて深掘りできる時間があって、とても良かったと実感。

今までだったら、単に仕入れて販売するだけの販売員。

この姿勢でも自分自身は、今まで通り生活もできるし、仕事も差し支えがない。ただ知ったことで、単なる体験活動ではなく『子供達への食育の場として』とか、ちがう深さが増したんです。

どれだけ気持ちが入るかは、どれだけ体験したか。でその重さも変わるのだと思う。もっと多くの農家さんと話したり、落花生の栽培に関わる時間を増やし、自分自身で体験していきますよ!

引き続き、応援のほどよろしくお願いいたします。

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ありも@千葉の食の企画屋さん
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