小さな"嬉しい"が少しのやる気に変わった話。タイ語とわたし -4
先日、4か月ぶりに知り合いに会った。彼女の仕事はタイ語の先生。
時々会ってはお茶しながら近況を報告しあう仲だ。仕事が大好きでパワフルな彼女はとにかくいつも忙しい。
そんな彼女を私はพี่(お姉さん)と呼び、自分自身のことはหนูと呼ぶ。(タイ語には様々な「私」を差す単語があり、会話をする相手によって変わる)
「明日お昼あいてるよ」「じゃあ14:00にカフェで」
前日พี่(お姉さん)とLINEをしていた。話の流れで「明日お昼あいてるよ」という話に。すぐにカフェで会うことになった。東南アジアに住んでいるとこのパターンは結構多い。無理なら断っていいし、もし空いてたらどうですか?というスタンスは私に合っている。
約束の14:00。私はまだ道を歩いていた。พี่(お姉さん)は電車の中。「急がなくていいからね」「先に着いたらカフェに入って飲んでて」とお互いLINEを送り合う。
彼女の何気ない一言で、スランプを抜け出せるかもしれない
少し遅れてพี่がカフェに入ってくる。笑顔で手を振りながらこちらへやってくると同時に、女性特有のマシンガントークが始まる。
話の流れでタイ語の勉強について少し相談してみた。読み書きをしっかりやりたい。読んで正しい文章で要約できるようになりたい。できればグループで授業を受けたい。
「そのレベルだとクラスの開講はなかなかないよ」と言われてしまった。最近は上級クラスの開講が減り、逆に入門~初級クラスが増えたようだ。
お喋りの途中、何気なく「あなたと話す時はタイ語だけでいいね」と言われた。自分のタイ語力を自慢するつもりもひけらかすつもりもない。むしろ勉強するにつれ無知になっていく自分に苛立っている。
ただ、6月のタイ語検定後スランプ状態に陥っていた私にとって、こんなに嬉しい一言はなかった。
やる気が出ない時は休む。でも、きっかけは逃がさない。
ほんの小さな出来事だった。それでも翌日、すっかり止めてしまった勉強を少しだけ再開した。少しだけ心がときめいた。
小さな出来事が小さなやる気を作る。きっかけはどこにあるか分からない。
変な発音、不自然な言い回し、挙げればキリがないはずだ。それでも、 ”タイ語でコミュニケーションが取れる” と日本語がペラペラの彼女に言われたことが嬉しかった。
私と同じくらいレベル感の元生徒がいるそうで、1人より2人の方がプライベートレッスン安くなるし、2人で一緒にレッスン受ける?友達価格でいいよ、と言ってくれた。実現するかは分からないけど、もちろんお願いしたいこと、そしてきちんと授業料は請求してね!と伝えた。
場所 ◆ Pacamara Coffee
バンコクで展開するPacamara Coffee
今回はプロンポン店にお邪魔しました。