お父さん（私）の嫌いなところ

　最近の息子は風邪とまではいかないけど鼻の具合が悪い感じが数週間続いており、ついに私にもうつって今週2日間も休んだ。
　今朝になって息子もなんだか一段調子が悪くなったような、いまいち元気が無い感じだったので、病院に連れて行きたかったこともあり保育園を休むことにした。私は2日も休んでしまって仕事の進捗もよろしくないので、今回は妻が休みをとって病院に連れて行ってくれた。
　しかし妻にも外せない打ち合わせがあったため、16時でバトンタッチして私が帰って入れ替わりで妻が外出となった。

　そして迎える16時、降って湧いたお母さんとの楽しい時間を堪能したはずであるが、お母さんとの別れ（たったの2時間程度）をさみしがり大泣きしてしまった。「ついていく」と言いながら力ずくで飛び出して行こうとする。
　こういうときは頭ごなしに否定しても時間がかかるので、経験上、当人の気が済むようにするのがよい。お母さんを追うように、去ったほうの道を少しウロウロし、きれいなどんぐりをいくつか拾って気を紛らわせることができた。帽子つきのどんぐりだと尚よい。
　その後は、まだ帰りたくない息子に導かれるまま近所の公園に行き、風車を眺め、よその犬を眺め、岩に並んで座って休憩し、バッタを捕まえ、道端のごみ拾いをしながら帰った。30分くらいしっかり遊んだ。

　余談だが、子どもが大泣きして話にならないようなときは、「泣くことでさらに悲しい気持ちを増幅させて泣き、なんで泣いているのかよくわからない状態に突入して泣き続ける」ということが起こっているように思う。
　上記のどんぐり拾いのように、唐突に別の良いことが差し込まれるとすんなり落ち着くことも多い。あくまでここ1年くらいの息子の場合は。

　その後、帰宅して息子と一緒にオムライスを作り、妻も帰宅してみんなで食べた。みんなで一緒に風呂に入った。そして歯磨き、就寝へと向かう。

　以前どれかの記事にも書いたが、私と妻がそろっているときは大抵の物事においてお母さん（妻）が選ばれる。ここ最近ずっと寝かしつけは妻に任せきりであったため、今日は私の担当となった。当然息子は納得しないが、歯磨き前にお母さんと絵本を3冊読むことと引き換えに、お父さんと寝ることを約束してくれた。

　子どもの難しさのひとつは、約束したからといって約束を実行できるわけではないということだ。3歳なんだから当たり前かもしれないが。さんざん歯磨きを遅延させたあげく、今度は「お父さんはいや！」「お母さんと寝る！」と言ってきかない。
　数十分の説得の他、お母さんへの「ぎゅってして」「大好きだよって言って」「ちゅーして」「タッチして」を経て、なんとか心を落ち着かせ、ついに父とベッドインすることに成功した。

　寝そべりながら息子にたずねてみた。
私「お父さんのどんなところがいやなの？」
子「おっきい声だすところ」
私「そうだね、ごめんね。ほかには？」
子「お父さんと寝るのがいやだった」
私「ん～～～～ほかにある？」
子「うーーーん……」
子「そういえば、公園でくるくる回るの（風車）見たねぇ、おぼえてる？」
私「えっ、うん、覚えてるよ。わんわんも見たね」
子「おっきい石に座ったね！」
私「そうだったね。バッタも捕まえたしごみ拾いもしたね。楽しかったね」
私「お父さん、もうおっきい声出すのやめるから、<息子>もブーするのやめてくれる？」（怒ると唾をふきかけてくる）
子「……」（ノーコメント）
一通り振り返った後、しずかになり、眠った。

　その話はもういいということなのだろうか。
　また息子に赦されてしまった。それは都合いいかな。

　気力があればまた別個に書こうと思っていたが、ここ1，2か月、明らかに怒りっぽくなっている自覚がある。頭に血が上り息子を怒鳴ってしまうことが度々あった。反射的な暴力衝動で机を叩くこともあった。叱るを通り越してただ怒っている。当然息子は怖がって泣いてしまうし、何よりひどいのが、息子自身が怒りを表す際にまったく同じ行動をとるときがあることだ。
　良くないことだとわかっているが、現に繰り返してしまっているので、内省するだけでは追いつかないかもしれない。なんか本読んで知識入れるべきだろうか。水に流してもらえるうちに改めないといけない。