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血糖値スパイクと食事方法

皆さん血糖値ってご存知でしょうか。
厚労省ではこのように説明されています。
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/metabolic/ym-085.html

最初の一文を抜粋すると
血糖値とは、血液中に含まれるブドウ糖(グルコース)の濃度のこと。生体内ではエネルギー源としてのブドウ糖の供給と消費が繰り返されており、血糖値はある一定のレベルに維持されている。
と書いてあります。私は覚えるのがニガテですので、
誰かに伝えるときはすでにあるチラシなどの媒体を利用したり
改めて確認したり、
簡単に説明した上で一緒に調べたりするようにしています。

ふむふむ身体の中でエネルギーになるのですね。
そして一定であると。

ではタイトルにある血糖スパイクとはなんでしょうか。

食後高血糖、隠れ糖尿病ともいうようです。

いわゆる食後に急激に血糖が上昇して
インスリンの分泌で急激に血糖を下げなくてはならない状態ということで
あっているでしょうか。普段の血糖は問題ないけど食事をきっかけに血糖に関する上昇下降の異常が起きているとも言えるでしょうか。スパイクとはグラフでは急な山型のことみたいです。トゲとか鋭利なものをイメージすると良いでしょうか。

糖尿病といえば血液検査で空腹時血糖値やHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)を
見る事が多いですね。
血糖値スパイクはこれでは判断できません。OGTT(経口ブドウ糖負荷試験)を行います。飲用前、ブドウ糖を摂取して30分後、60分後、120分後に採血して
血糖値の変動を見るわけですね。
4回も採血される患者さんは大変です。採血する側も4回の採血は大変です。
人間ドックの問診採血をしながらOGTTの対応をしていたときはタイマーに
大変お世話になりました。

詳しい病態などは診察で先生が説明してくれますが
保健師としては血糖値スパイクはどうやって防げば良いのか考えて伝える必要があります。

それはゆっくりと時間をかけて食事を摂ること。短時間で急激に食事を摂取すると
血糖もぐんぐん上がってしまいます。誰かと食事を楽しんだり、目や味覚、食感を味わったり食材や料理で季節を感じながら食べると良いですね。ゆっくり食事を摂ることで満腹中枢が刺激されて食事量も抑えめにできたりと良いこともあります。

また、食事を抜かないことも大切です。人間が狩猟から解放されて安定的に食事が食べられるようになってどれくらい経つでしょうか。大昔はいつ食事にありつけるかわからなかったので、1回の食事で血糖をグッとあげる必要がありました。
今の時代はその必要性はないです。基本的には1日3食、食事を抜くようになったり不規則になると安定的な血糖の吸収が保証されなくなるので1回の食事で血糖を上げようとする体になってきます。

そして野菜から食事を食べ始めると、血糖値の上昇を抑えることにつながると言われています。サラダから食事を食べ始める意識づけが大切になります。意識が習慣になってくると血糖値スパイクを抑えることができますね。

とは言っても仕事や講義、予定や子育てに介護などゆっくりはしていられない事も多いです。
1食だけは時間を確保するという意識が大切かもしれませんね。

急激に改善するわけではありませんが、知っているのと知らないのとではきっと10年20年後は違うはず、ぜひ気にしてみてください!

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