居なくなってからの一年で
食道ガンで父が急逝してから
もうすぐ一年が
日々
魂の存在や死後の世界
量子論のパラレルワールド
すべての物質に共通する
組成だとか波動だとか
自分の身体の粒子が
あちこち飛び回って
また再合成するよな
見えない有象無象に
掻き回されるよな日々だった
そしてようやく
父の再婚相手との
遺産の調停が始まる
お金ではなく
ここに至った出来事
生きていた頃の
本当の事が知りたいだけ
恨みではなく
想像では解決しない
今の不明瞭を手放したいだけ
つっかえてしまった出来事は
何も無かったように
消し去ってしまうほうが
日常に波風は立たないが
心が霞がかったままでは
その
行く先を
調停前の打ち合わせが終わり
思考を落とすため
カフェで多めのアイスコーヒー
氷ばかりが溶けて
まだ自分は溶けてゆかない
ぼんやり
お父さんの、魂は
今頃どこで何しているんだろ
いろんなこと昇華して
のんびりしてると
いいんだけど
私はまだここで
いろいろやる事あるのだな
きっと
やり残した、事
うーん、
うん。。、
なんなのか
わかってるよな
わからないよな
なんとなく
掴みきれない
感情が引っかかってるよな
そんな生水な
だけど
一個ずつ
少しずつでもその濁りが
澄み切っていきますよに
あともう少しすれば
見えなかった何かが
掴めるかもしれない
感じられなかった事
身体中で
吸い込めるかもしれない
それまでは
きっとまだ
道は続いて行くんだ