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眠れぬ夜はケーキを焼いてを読んで

こんにちは、こんばんは、絶賛入院中のなのだです。
現状、全然1週間とかそこらの期間ではあるのですが、入院中色々なことが起きてもう…疲れました。
詳しくは書けないのですが、同じ病棟の方とのトラブルがありまして…。
今は何とか治まりつつあるのですが、まだ不安があります。

そんな不安をお持ちの方に!
この本はどうでしょうか!

午後さんの「眠れぬ夜はケーキを焼いて」です。

ジャンルでいえばコミックエッセイになるのかな?
お菓子作り好きな午後さんが、正に眠れない夜にケーキやお菓子を作り、それのレシピも描かれているものです。

このオオカミさんが作者の午後さんです。

人間を可愛いらしいタッチの動物に描いてるからこそ、日常だけどちょっと遠いような…でも近いような…みたいな不思議な感覚が出せるんだと思います。

人間だとちょっと近寄りすぎというか、自分と比べちゃうところあるんですよね。私は。
でも、午後さんの話はどれも「私も私も!」となるところがあったりして親近感も感じます。
動物のイラストで絶妙な距離感を取ってくれてると思っちゃいます。

レシピも満載です。
百均で揃えられるものとか、自分でもできそうと思えるところが素敵です。
簡潔でありながら詳しく、可愛いイラストを合わせながらのレシピです。

体調に合わせてレシピが簡単だったり、ちょっと凝ってたりするところが、ほんと真似しようと思えます。
ホットケーキミックスで作るアレとか。

午後さんの体調の度合いとか頭痛持ちとか、共感できるところありまくりで、呼んでいてめっちゃ安心するんですよね。
あぁ、私だけじゃないんだ。
午後さんも具合悪い時あってそれでも頑張ってるんだ…。

作中でも、深夜のファミレスで1人じゃないことを実感する午後さんですが、これが凄い分かる!となりました。
夜のファミレスとかコンビニってちょっと安心するんですよね。
勝手に仲間意識を抱いちゃいます。

午後さんの表現も好きです。
綺麗で透き通ってる感じ。
多分伝わらないけど。

窓の外を見てとか、お菓子作りの休憩中に午後さんが心の中で呟くところがあるのですが、それが実に綺麗なのです。
私では外を見ただけでそんな表現出来ないよ!て思いました。
入院中も窓の外見ては何も思いつきません。
駐車場が満だ…としか。

あと、簡潔な絵の線がいいですね〜。好きです。
ふわりとした線の描写が、午後さんの表現とお話にマッチしていてとても良き。

私はよくこの本を不安な感情が出たらページをめくるようにしてます。
文字が頭に入らなくても段々不思議と引き込まれていって、気づけば話に夢中です。

午後さんが自分を労わってケーキを焼くように、私もこの本を読んで労わってます。

ずっと前から気になってて読みたかったんですけど、こういう時にむしろ読めてラッキーでした。

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